日本が誇るシューズメーカー「リーガル」の魅力 Vol.02|REGAL
FASHION / MEN
2015年6月29日

日本が誇るシューズメーカー「リーガル」の魅力 Vol.02|REGAL

REGAL|リーガル

日本が誇るシューズメーカーの魅力 Vol.02

オフの日の社会性も担保する靴

良識ある大人には、当たり前だが良識のある装いというものがある。それはウィークエンドといえど変わらないが、やっかいなところは、スーツという記号に頼れないがためによりセンスが問われる点だろう。このハードルをぐっと下げてくれるのがトラディショナルをベースにした装いであり、そんなときに格好の一足が「リーガル」である。リアリティがあるスタイリングに定評のある栃木雅広氏とともにその理由を明らかにしよう。

Text by TAKEGAWA KeiPhotographs by YUASA Tohru

オンオフの垣根を取り払う

リーガルというとビジネスシーンのイメージをもたれる読者が多いかも知れないが、それは一面的な見方である。なぜならば、アメリカで呱々の声を上げたリーガルは彼の地のトラディショナルを体現するブランドだからだ。

あらためておさらいすれば、アメリカントラディショナルをファッションに変換した立役者は日本だったが、これを草創期より確信犯的に仕掛けたのがリーガルだった。アイビーリーグの着こなしをトレースした石津謙介率いる「VAN」は1960年代の若者に熱狂的に支持された。彼らは巨大店舗を構えていた銀座の通りの名をとってみゆき族と呼ばれるようになる。足元を飾ったのがVANとタッグを組んだリーガルである。

「その当時よりつくりつづけられるローファーやウイングチップは、ウィークデーのスーツ・スタイルはもちろん、オフの日のスタイルをカジュアルアップしてくれるアイテムとしても機能する」(スタイリスト栃木雅広氏)

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THE PRIDE TO SHARE

栃木氏が今回、往年の名作に負けず劣らず、食指が動いたのが季節感や時代感を踏まえたコレクションという。

「ここ数年、メンズファッションは気持ちのいい着心地を求めています。たとえば芯地を省いたアンコン仕立て。あるいはジャージー織りのファブリック。そんなアイテムとの相性を考えたとき、やわらかなカラートーン、スニーカー仕様のソールといったディテールがこれ以上ない相性の良さをみせる」

「今日の着こなしのポイントはこの春たけなわなデニムと白という色を採り入れているところにあります。色使いにすでに品がありますが、スエードのジャケットを羽織ることで大人の週末にふさわしい風格を上積みしました」

上品さを意識したスタイリングは、リーガルの持ち味を生かしたものですと栃木氏。

「リーガルの魅力は、万人に溶け込むいぶし銀の役者のような節度にありますが、これらの新作も例に漏れません。それはとりもなおさずアメリカントラディショナルが根っこにあるから。トラッドが男の社会性を担保してくれるのです」

ただ漫然とその歴史に胡座をかくことのない、しかし牛歩を思わせる慎重な歩みは特筆に値する。

時流を踏まえつつ、売場に並んだときに違和感がないか──要はモダンの隠し味が適量か否かについて、デザインチームでは引く線一本、パーツひとつにいたるまで揉みに揉む。さらに社外でもその厳しさが知られる自社の試験機関で耐久性や履き心地といった性能面も徹底的に丸裸にされる。少なくとも靴の世界において、ここまで多角的に、理論だって検証するメーカーは寡聞にして知りませんと、栃木氏はいう。

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リーガルのスタッフがひとしく念頭においているのが “The pride to share”。つくり手、履き手それぞれの誇りが一致することをモットーとしているリーガルならではの念の入りようであり、安定感である。

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2015 S/S Collection New Casual Shoes

リーガル コーポレーション
Tel. 047-304-7261(平日9:00〜17:00)
Offical Site|http://www.regal.jp/
Online Store|http://www.shoes-street.jp/

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