「インディビジュアルオーダー」の魅惑
自分の個性を輝かせる一着を
「インディビジュアルオーダー」の魅惑
「Individual Orderの世界へようこそ。これから、Paul Smith COLLECTIONと、通常のサイズオーダーの枠を超えた、お客様だけの一着を作るコラボレーションをはじめましょう」。
こんな言葉から「ポール・スミス コレクション」の「インディビジュアルオーダー」ブックレットははじまっている。
いわゆるパターンオーダーの範疇に入るが、単なるからだにフィットさせるものとは一線を画し、その名が表すように、オーダーする者の個性をより良く表現するための選択肢が多様に複数用意されているのが特徴である。その春夏プランが、いよいよ2月20日より始動した。
大きくわけ、クラシックスーツとデザインスーツのカテゴリーがあるが、ここでは後者をとり上げる。
モデルはラペルやシームに切り替えを用いたピークドラペル2Bスーツ、二重の腰フラップポケットの2Bスーツ、袖口スリットにガゼット付きの2Bスーツ(青山店別注)の3型ある。オーダーの順をおって、その魅惑的な世界を案内しよう。
まずは30種類以上ある最高品質の生地を、予算や目的に合わせ選ぶことからはじまる。世界に名だたる10数社のテキスタイルブランドの粋を集めたスーツ素材が揃う。またポール・スミスのアイデアにもとづき、さまざまなテクニックや染色、特殊加工などがほどこされている生地もあり、それは秀でた技術をもつ職人たちと密な打ち合わせがもたれ、検討修正を重ね仕立て上げられる。
次に選んだモデルサンプル、いわゆるゲージ服を試着し採寸をおこなう。そしてディテールへ。シーズンごとにアップデートされる美しいプリント裏地は20柄。まさにポール・スミスらしい機知に富んだ、アンユージュアルで個性的な表情をもつものばかり。裏仕様にも多くの縫製パターンがあるのが嬉しい。
カラーホールはオプションが多彩で、糸色は同色ふくめ8パターンある。これが裏地とともに、アーティスティックな感覚を生み出す。
またボタン留めはハンドメイドフィーリングを盛り込んだ矢印形、×形、平行形、菱形の、ユニークなステッチワークがほどこされる。ボタンも肉厚のラグジュアリーなホーンボタンやメタルボタンなど複数から選択可能。袖口仕様は、ボタン付けした袖下側に裏地切り替えの選択、または選択なしが選べる。
裏地のディテールやインテリアを決定したら縫製工場にデータが送られ、約3週間かけて熟練職人により丁寧に縫い上げられる。ここからは卓越した縫製技術により、“美”と“機能性”が融合される繊細な課程である。
美しくロールしたラペル、吸い付くようにフィットする首周り、ピタリと馴染む肩のライン…。エレガントに仕上がったスーツに存分にクラフツマンシップを感じられるだろう。
だが高品質は一要素に過ぎない。そのスーツに凝縮されているのは、「ポール・スミス コレクション」のこだわりと、あなたのインディビジュアリティ=個性である。これこそが、「インディビジュアルオーダー」の最大の魅力である。世界で自分だけの一着を是非堪能したい。
ポール・スミス ジャパン
Tel. 03-3486-1500