beautiful people 2013-14年秋冬コレクション
beautiful people|ビューティフル ピープル
今シーズンのテーマは「Whole lotta Love」。服の内側まで愛してほしい
服作りの情熱を表現した言葉「胸いっぱいの愛を」
「イブサンローランが女性のための夜会服として1967年に発表したグレーのピンストライプのスモーキングジャケットをヘルムト・ニュートンが撮影した写真がインスピレーション」と今シーズンのコレクションを語るデザイナーの熊切秀典氏。さらに、「ビューティフル ピープルのジャケットももともとこだわっている部分でしたが、さらにジャケットの作り方をもう一度原点から見直しました」と、テーマの「Whole lotta Love(胸いっぱいの愛を)」を解説する。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
ジャケット一着作る工程の多さとこだわりは、僕たちの情熱と比例する
──2013-14年秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?
毛芯、肩パットなどの内臓物の作成、型紙の取り方など、ジャケット一着にかける工程の多さとこだわりは、僕たちの情熱と比例すると思いました。服ができあがると内側はあんまり感じられない部分なのだけど。──それを表現する言葉として「Whole lotta Love(胸いっぱいの愛を)」をテーマに掲げ、情熱を詰め込み服を作りました。
──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?
煙草を吸ったモデルをショウに登場させたかったのですが、現代で煙草を公共の場で吸うことができる場所はほぼない……。煙草を吸うために作られた空間を探しシガーバーに行きつき、グランドハイアット東京の「マデュロ」でコレクションを発表しました。ラグジュアリーな雰囲気と煙りの回った空間が、僕たちの目指した物づくりと相まって、良い写真ができあがったと思います。
──今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
ウールの生成り色の経年変化を表現したエクリュベージュのメルトンのチェスターコートに、モヘアのエクリュの畦(あぜ)編みニット、「高嶺の花」をイメージしたエーデルワイスのプリントを別珍にほどこしたパンツ。男性的でありながらフェミニンな要素が融合したお気に入りルックです。
僕らの素材作りの根底にある「気持ち良さ」を感じてほしい
──キーアイテムとキーカラーは?
「ピンクのダッフルコート」です。トラッドでベーシックなコートの代名詞であるダッフルコートをド派手なピンクで作りました。ピンクのダッフルは、僕たちが作っていきたい“トラッドで正統派だけど、あたらしくフェミニンだったりキッチュだったり”トラッドや正統とは相反する要素を感じるメンズ服なので、それを象徴するアイテムに仕上がったと思っています。
──今シーズンこだわった「素材」は?
素材はすべてオリジナルです。あたらしいアイデアや回り道をして、だけど最終的にはベーシックな素材を目指して作っています。できあがった物を見るとベーシックで伝わりづらいみたいで感じてもらえないことが多いですが(毎度、玄人受けは凄く良いのですが……)、僕らの素材作りの根底には「気持ち良い」というのがあるので、一度袖を通し、気持ち良さを感じてもらえたら良いなと思っています。
──デザイナーの仕事のやりがいとは?
カッコ良い物ができて、お客さまに気に入ってもらえたとき、努力のすべてが報われます。
──ファンにメッセージを。
まだまだメンズの認知は少ないブランドですが、洋服への情熱とそのエネルギーをしっかり洋服に詰め込む技術を磨き、毎シーズン「気持ち良い服」を作っています。ぜひ一度着てみてください!
<主な取り扱い店>
伊勢丹新宿店 メンズ館2階 インターナショナルクリエーターズ(Tel. 03-3414-1111大代表)、SHIPS JET BLUE なんばパークス店(Tel. 06-6635-1065)、阪急メンズ東京 4階 ガラージュ D.エディット(Tel. 03-6252-1381)、マルティニーク丸ノ内(Tel. 03-5224-3708)、西武池袋本店 5階(北B3) ブロウケッジ(Tel. 03-5949-2411)、ZOZO 世間知らず、CROON A SONG 銀座マロニエゲート店(Tel. 03-5524-2100)
問い合わせ
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Tel. 03-6447-1869
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