COLE HAAN|スタイリスト 池田尚輝が語る、あたらしくなったコール ハーン
FASHION / MEN
2015年2月16日

COLE HAAN|スタイリスト 池田尚輝が語る、あたらしくなったコール ハーン

COLE HAAN|コール ハーン

ルナグランド ウィングチップ」「ルナグランド チャッカ」「クーパースクエア ウィングチップ」

スタイリスト 池田尚輝が語る、あたらしくなったコール ハーン(1)

仕事も遊びも、日常も旅も。自由な生活をタフに楽しむには、決して行動を制約しないような完璧なシューズが相棒として必要だ。そこで朗報。最高の歩き心地と、ニューヨーカーのようにこなれたスタイルを実現してくれる、“スーパーシューズ”の誕生である。

Photographs by YOSHIZAWA KentaText by NAKAMURA Akiko(OPENERS)

歩いて、どこまでも。まるで月面を歩くような軽快さ

いまいるブロックから、次のブロックへ。街の喧騒を楽しみながら気分良く歩いているうちに、さらにふたつ三つ先のブロックまで、いつの間にか歩いている――ニューヨーカーたちの特徴のひとつとして頻繁に挙げられるのが、「よく歩く」ということだ。だから彼らの靴の条件は必然的に、“デザイン性と履き心地とが同時に実現されていること”となる。ニューヨークで人気の出た靴は、そのふたつがかなえられているものと思って、まずまちがいない。

今年、そんなニューヨーカーたちのあいだで話題沸騰となった靴がある。それが今回紹介する、 コール ハーンの「ルナグランド ウィングチップ」だ。

COLE HAAN|コールハーン 07

ルナグランド ウィングチップ

アッパーはレザーで、コール ハーンのヘリテージであるウィングチップを用いたオーセンティックなデザインでありながら、ソールはポップなカラーリングの流線型ソール。しかも「まるで月面を歩いているかのうような」感覚を体感できるという、ナイキのクッションシステム“ルナロン”を採用している。デザイン性と履き心地、過去と未来とが融合したかのようなユニークさとをすべて同時に実現したモデルなのである。

この靴は、今年の2月にSOHOにあるコール ハーンのストア限定で発売されたが、SNSでも事前に大いに話題となる。5月には日本でも発売されたが、やはり事前の評判もあって、発売初日にはひとが並ぶほどだった。

ナイキのクッションシステム“ルナロン”が使用されたモデルは現在三つあり、上記「ルナグランド ウィングチップ」と、リッチレザーでドレス仕様の「クーパースクエア ウィングチップ」、スエードのチャッカブーツにルナロン採用のソールを組み合わせた「ルナグランド チャッカ」の3バリエーション。

今回、各方面で活躍中のスタイリスト 池田尚輝さんに、「ルナグランド ウィングチップ」と「クーパースクエア ウィングチップ」のふたつを使った、私服の着こなしを見せてもらった。

クラシックとスポーツの要素の融合

「靴自体、マットな素材にウィングチップというアッパー、それにポップカラーの“ルナソール”の組み合わせという、クラシックとスポーツの要素が融合していますよね。コーディネイトもそんな気分を活かして、両方の要素を取り入れることを意識しました。ウィンドストッパー素材のブルゾンに、ジャストレングスで細めのウールパンツという、テイストのちがうアイテム同士に、さらに“ルナグランド ウィングチップ”を組み合わせて。ハイブリッドを意識したコーディネイトです」と語る、スタイリスト 池田尚輝さん。

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スタイリスト 池田尚輝さん

「ガチガチのトラッドではなく、“トラッドのニュアンスを取り入れる”くらいの着こなしを好むひとにはぴったりだと思いますよ。たとえば、グレーのVネックニットの中にストライプシャツを着て、ホワイトデニムを合わせるような着こなしに、このルナグランドウィングチップはぴったり合う」

また、靴自体のディテールにかんしても、よく考えられているという。

「サイドから見ると、アッパーとルナソールとのあいだに、レザーのミッドソールが挟み込まれているんですよね。クラシックな様式が、ちゃんと取り入れられている。ウィングチップは正統派だし、木型もオーセンティックですし。“ちゃんとした靴”という印象がありつつ、思いきりスニーカーのようなソール、というところがおもしろいですね」

COLE HAAN|コール ハーン

「ルナグランド ウィングチップ」「ルナグランド チャッカ」「クーパースクエア ウィングチップ」

スタイリスト 池田尚輝が語る、あたらしくなったコール ハーン(2)

つぎに披露してくれたのは、「クーパースクエア ウィングチップ」の着こなしだ。この靴は、リッチレザーを使用した5アイ・ロングウィング。メダリオン入りのフルブローグだ。こちらも、見た目はドレス仕様でありながら、“ルナロン・ソックライナー”により、究極のクッショニングを実現している。カラフルなミッドソールが、2層のレザーに挟み込まれているのも特長的だ。

「まず、表革のシューズには、ニットだったり起毛感のあるアイテムを合わせたくて。あえて質感のちがうものを選んで組み合わせたのがポイントです。今回使用したのは、ブラウンレザーにオレンジカラーがポイントで効いたシューズなのですが、カーキなどの、アースカラーとの相性がいい。ライトブラウンとカーキの組み合わせに、今季注目しています」

ショルダー部分にボタンがあしらわれたローゲージのハイネックニットに、インナーのシャンブレーシャツの裾を少しだけのぞかせ、カーキ色のボトムスをコーディネイト。思いきりリラックス感のある着こなしに、かっちりしたシューズの感じが良く似合う。

「デザインは、先ほどの“ルナグランド ウィングチップ”に比べ、よりドレスっぽい仕様ですよね。ポップな色合いのミッドソールもレザーソールで挟んでありますし、ヒールもあるのでもっと綺麗めな着こなしでも似合うと思います。ドレスチノのような感じであったり。ボリオリのジャケットやインコテックスのパンツなども、似合います」とのこと。

COLE HAAN|コールハーン 05

「クーパースクエア ウィングチップ」を履いて

そして実際に着こなしてはもらわなかったが、チャッカブーツ型の「ルナグランド チャッカ」に似合う着こなしも教えてもらった。

「この靴には、腰まわりにボリュームのあるジョッパー型パンツで、丈が少し短めのものなど、よく似合いそうですね。そこにニットアウターやスタジャンのようなアウターも合いそう。靴の質感をフィーチャーして、ナイロンパンツのようなアイテムを合わせて、異素材の組み合わせを楽しんでもいいですね」

あれこれ試し履きしてもらった後で、最後に履き心地について聞いた。

「“ルナグランド ウィングチップ”は、本当にものすごく履きやすいですね! さんざん仕事をした日でも、歩いて帰ろうかな、という気になりそう(笑)。この軽さと、ファッション性を同時に実現しているところがすごい。ホテルでの打ち合わせや、ブランドのレセプションパーティがあるような日でも、臆せず行けますし。1足持っておくと絶対に重宝すると思いますよ」とのこと。

これからのシーズン、コール ハーンのシューズで、着こなしや行動範囲の幅がぐっと広がりそうである。

「ルナロン」使用の3ラインをチェック!

ルナグランド ウィングチップ
COLE HAAN|コールハーン 08

クーパースクエア ウィングチップ
COLE HAAN|コールハーン 12

ルナグランド チャッカ
COLE HAAN|コールハーン 15

池田尚輝|IKEDA Naoki
1977年生まれ。2000年よりフリーランスのスタイリストとして活動開始。4年半の活動ののち、ニューヨークへ渡る。現地クリエイターとの作品制作などを経て06年帰国。さまざまなファッション雑誌をはじめCM、広告、アーティストのスタイリング、ブランドカタログのファッションディレクションなど、メンズ・レディスを問わず時代の空気・モードを咀嚼した独自の視点でファッションを表現している。アウトドアライフ・プロダクツ、陶器、アート全般への関心も高い。
http://www.naokiikeda.com/

コール ハーン ジャパン
0120-56-0979
http://www.colehaan.co.jp/

           
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