HIROSHI TSUBOUCHI｜遊び心たっぷりな2012春夏コレクション

HIROSHI TSUBOUCHI｜ヒロシツボウチ

遊び心たっぷりな2012春夏コレクション

“ヒネリをくわえた古典”感覚

クラシックなデザインを好みながら、カジュアルにはエレガンスを、エレガンスにはカジュアルなタッチをくわえて、伝統的な男の靴をあたらしい感覚で世に送り出す「HIROSHI TSUBOUCHI（ヒロシツボウチ）」。デザイナー坪内浩氏のヒネリのある古典の解釈は、コーディネイトにも新鮮な風を吹き込んでくれる。

Text by KAJII Makoto （OPENERS）

フランジャー、コンビネーションなど遊び心たっぷりなデザイン

クラシックな靴や過去のアーカイブからインスピレーションを受けながら、現代という時代感をプラスして再構築する「ヒロシツボウチ」。思わずニヤリとさせるウィットと、ポップ感覚を備えた靴からは、“ちょっと風変わりだが自由な精神”を感じ取ることができる。普通に見えて普通じゃない、あるいは懐かしいのにあたらしい、そんなスタイルを履く者にもたらしてくれる。

革靴はローファーやウィングチップなどを展開。なかでもクラシックなコンビネーションシューズに注目だ。スニーカーにもブローグ（飾り穴）やフランジャー（砂よけ）などのクラシックなデザインをくわえているのが特徴。鮮やかなレッドやスカイブルーなど、春夏らしい明るいカラーリングが揃っている。

「ヒロシツボウチ」は、イギリスやアメリカに代表されるトラディショナルなラインの“RED”と、パリのサンジェルマンをイメージしたフレンチテイストの“ROUGE”のふたつのラインで構成。坪内浩氏が手がけるスタイリッシュなデザインとメイド・イン・ジャパンの技術、素材のクオリティのバランスがすばらしいその靴は、多くのファンに支持されている。

坪内浩｜TSUBOUCHI Hiroshi
「HIROSHI TSUBOUCHI」チーフデザイナー。エスペランサ靴学院第三期生。卒業後、靴業界のコンサルティング会社ジャルフィックに入社、各メーカーの企画デザインに携わる。フリーランスのデザイナーとして活躍した後、マグナムの創立に参画、「プレミアータウォモ」や「エンツォ・ボナフェ」を日本に紹介した。2008年より長年のキャリアの集大成として、自身の名を冠したブランド「HIROSHI TSUBOUCHI」をスタート。