秋冬のスポーティはハイカットで|JOHN LOBB
JOHN LOBB|ジョン ロブ
カジュアルに気品をもたらすスニーカー「CULVER」
足元はスポーティに隠す、が大人としての正解
この秋冬もメンズファッションは、スポーティなムードが止まらない。そうした流れのなかで、カジュアルにラグジュアリーなテイストをくわえてくれるのがジョン ロブの新作スニーカー「CULVER(カルヴァー)」。いまやカジュアルの主流となりつつある、クロップド丈のパンツとも好相性な一足だ。
Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Styling by INADA IsseiText by ITO Yuji
お洒落なうえで、季節感があることが大事
スポーティやリラックスといったスタイルが一般的になりつつある。これも、がんばらないことが恰好いい、という時代感の表われによるもの。その無理のない感じを世間では“エフォートレス”と呼んでいる。その脱力した感じ、ともいうべきスタイルをデザインとして表現したアイテムの代表といえば、クロップド丈のパンツ。クロップドまでいかなくとも、くるぶし丈のパンツもそれと同義といえよう。
それらの短め丈のパンツは、春夏ならばスニーカーソックスなどを履いて、素足に見せるのが視覚的にも涼やかで好印象。しかし、これから訪れる季節は秋冬。そのシチュエーションをかんがえれば、くるぶしが覗いていれば寒々しい感じになるのは想像にやすい。
またそれがティーンエイジャーの着こなしならば、看過できるが30歳を越えた大人のカジュアルでくるぶし見せ、というのはいかがなものか。個人的な価値観にもよるとおもうが、スマートに隠すのであればスニーカーの選択肢をハイカットにしてみるというのもありだろう。しかもそれが、ジョン ロブの「CULVER(カルヴァー)」ならば、カジュアルがラグジュアリーに格上げされる。
見られる足元にこそ、ハイカットの一足を
短め丈のパンツのときにかぎらず、人は想像以上に足元を見ているもの。電車のなか、階段など、ざっと挙げるだけでもいくつかのシーンがおもい浮かぶ。そして、目にした靴から感じ取るのは、持ち主の生活感というのが正直な感想ではないだろうか。
だからこそ、靴はいいものを履くべき。ただし、ドレスシューズに比べてスニーカーは差別化がむずかしい。靴マニアならさておき、一般的な視点からしてまとめてしまえば、スニーカーはあくまでもスニーカーでしかない。では、どのようにしたら、他とは違うということを印象づけることができるのか。
そのもっとも簡単な方法が「カルヴァー」を手に入れること。ローカットの「LEVAH(レヴァー)」同様に軽快でスポーティな印象を強調したハイカットモデルは、チョークカラーはしなやかなヴェルヴェティーンカーフを、そしてダスクは上質なスエードを使っているのが特徴。素材は異なれど、それぞれのレザーがもつクオリティの高い質感が、明確な差別化をかなえてくれるのだ。そしてホワイトのソールが清潔感を醸し出してくれるため、カジュアルとルーズの線引きをしっかりとしてくれる。
上記をふまえると、今年らしい秋冬のワードローブを揃えるには「カルヴァー」なしには成立しなない。そして短め丈のパンツにはハイカットのスニーカーをあわせ、肌を隠して品のある季節感を纏いたい。