ESTNATION|バイヤー特集|10年目を迎えた秋冬は、ミックスバランス
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2015年3月6日

ESTNATION|バイヤー特集|10年目を迎えた秋冬は、ミックスバランス

ESTNATION|エストネーション

商品部 メンズ統括マネージャー 榊 敏雄氏

10年目を迎えた秋冬は、ミックスバランス

エストネーションにとって今年は創業10周年の特別な記念年。メンズ統括マネージャーの榊 敏雄氏は、「ミリタリーテイストやラグジュアリー感のあるディテールやモチーフなど、エストネーションのメンズの強みを明確に打ち出すシーズンになっています」と語る。タイトめのジャケットにクラシカルなジレを一枚はさんでタイドアップし、ミリタリーパンツときれいめなブラウンのレースアップシューズ──そのバランスの妙が、エストネーションの人気の秘密だ。

文=OPENERS写真=下山展弘

足し算と引き算、崩しと真っ当の絶妙なミックスバランス

「今年のコーディネイトのコンセプトは、ハイブリッド。ワンテーマでコーディネイトするよりも、いまの時代は“抜け感”があるほうがいい。武骨なものに知性を感じさせるものを合わせて個性を前面に出すなど、足し算と引き算、崩しと真っ当を計算して着こなしてみてください」と榊氏。

Purchase01
「ESTNATION × sage de cret」別注モッズコート
きちんと半分ずつ仕事をする、本来的なコラボレーションから誕生

今シーズンはコラボレーションが多いのも特徴で、ブランドに依存したコラボレーションから、エストネーションのオリジナルブランドにブランドやデザイナーが参戦しているカテゴリーを増やしているとのこと。

バイヤー特集|エストネーション 04

「その先駆けが“エストネーション × サージュ デ クレ”で、デザイナーの千田仁寿さんとはミリタリーに求める感覚が近く、意思疎通がしっかりとれるので、今回は、リアルに近いミリタリーをテーマに、モッズコート、M-65、リバーシブルダウンベスト、ミリタリーパンツを手がけました。彼のクリエイションにリアルなミリタリーを色濃くして、風合いやリアル感を出していこうと一緒につくりこんでいきましたが、とても好評で売れています」
ESTNATION × sage de cret別注モッズコート6万7200円(エストネーション)

Purchase02
「TATRAS×Lat40.8×ESTNATION」別注レザーブルゾン
ラットのレザーの特徴である質感と柔らかさが絶品の究極のトリプルコラボ!

つぎはタトラスのモチーフを多く使ったレザーのダウンブルゾン。ラット フォーティーポイントエイトのラムレザーと加工感をエストネーションが提案し、完成したそう。

バイヤー特集|エストネーション 08

「去年は予約で完売してしまったので、今年はちゃんと店頭に並べたいという思いから、あえて大幅な変更はせず、手を入れたのはシルエットのモディファイぐらいで、去年買い逃したかたにお知らせしたい自信作。フードにもダウンパックが入っているなど、ダウンパックの凹凸感がよくでていて、ディテール的にも強い印象をあたえるブルゾン。このクオリティでこのプライスはお薦めです」
TATRAS×Lat40.8×ESTNATION別注レザーブルゾン13万4400円(エストネーション)

Purchase03
「Weft & Warp BY EDWIN」デニム
“ほかが真似のできないことをあえてやろう”絶好調のメンズプレミアムデニム

エストネーション10周年の記念すべき年に何かかたちにしたい──アメリカでジーンズブランドを探すと、日本の生地と加工を使ったアメリカのブランドのデニムは、こだわりがあるものほど価格が高い。それで、“メイド イン ジャパンで何かできないか”を、今年創業50周年を迎えたエドウインさんと話し合い、リベットひとつ、ボタン、レザーパッチ、素材まで徹底的にこだわりぬいて、いままでなかったようなものを提案しようと、アイデアをもち寄りながら形にしたのがコレ。

バイヤー特集|エストネーション 18

「私たちは、“本気でつくったら絶対おもしろい”と、大人が買いに来るジーンズ売り場をつくりたかった。エドウインさんを最初に訪れたときに、過去50年間で使っていたディテールを見せられて、クリエイションのすごさはもちろん、底力を感じました。オレンジのセルビッチや、日本で流通していない素材などは、アイコンとして通用するもので、レーベル名の「Weft & Warp」は、縦糸と横糸、そしてエストネーションとエドウインが重なったものですので、今後もお楽しみに」
Weft & Warp BY EDWINデニム3万4650円(エストネーション)

Purchase04
「TRUSSARDI 1911」別注ニットパーカ
ミラン ヴィクミロビッチ ディレクション最後のコラボレーション

「メゾン系ブランドともコラボレーションしたい」という思いから、トラサルディ 1911とコラボ。迷彩モチーフを得意とする同ブランドへのアプローチからスタートして、モードできれいめなものをつくりたいと、ニットパーカが完成した。

バイヤー特集|エストネーション 23

「“シンプルでいてカモ柄に見えすぎない”が最初のコンセプトで、フィッティングにもこちらの意見をくわえて、きれいめのパンツに合わせても楽しめるパーカになりました。色はこの1色、ネイビーとグレーのコンビネーションです。今シーズンのキーワードの“ミックスバランス”から、インナーにシンプルなシャツを着て、ジャケットを羽織り、ミリタリーのカーゴパンツを合わせるなど、きれいめのカモ柄を活かしたレイヤードをしてみるのも旬の着こなしです」
TRUSSARDI 1911別注ニットパーカ9万300円(エストネーション)

Purchase05
「ESTNATION made by h.ide」別注シャツ
ジーンズのスペシャリストの井手裕之さんが手がけたシャツ

エストネーションオリジナルのブランディングの強化のために、クリエイターと組んでモノづくりをしていこうとお願いしたのが井出裕之さんだという。

バイヤー特集|エストネーション 29

「彼はメゾン系のジーンズのモデリストとして長くジーンズを手がけているひとで、好きなクリエイターのひとりですが、過去に一緒にモノづくりをしたことがあり、今回はあえてシャツをつくりました。一見コンサバなシャツに見えますが、普通のシャツ地にハードな加工をくわえてごわごわした感じを出し、古着のような独特な表情をプラス。タイトなシルエットですが着やすく、ストライプとドットの2柄があります。つぎの春夏のクリエイターとのコラボレーションにもご期待ください」
ESTNATION made by h.ide別注シャツ2万2050円(エストネーション)

Purchase06
「BUTTERO」別注ムートンブーツ
普通を一歩踏み込めば、個性的な装いができる

今シーズンのテーマの“ミックスバランス”には、アウトドアスポーツもふくまれている。毎シーズンコラボしているブッテロでもブーツを別注。

バイヤー特集|エストネーション 34

「ヨーロッパのコレクションではインナームートンのブーツはたくさん見ましたが、トレッキングシューズのインナーボアはありそうでありません。このムートンブーツは、ベロまで脱着可能で、レースアップする履き方はもちろん、ジャカードのソックスをワンポイントのぞかせるような提案も新鮮です。ちょっと細身のウールのパンツやジーンズから、パンツの丈の変化を楽しむコーディネイトにもぜひ合わせてみてください」
BUTTERO別注ムートンブーツ6万9300円(エストネーション)

バイヤー特集|エストネーション 41

榊 敏雄|SAKAKI Toshio
エストネーション 商品部 メンズ統括マネージャー
2003年 六本木ヒルズ店のオープンと同時に入社し、その後、商品部へ。インターナショナルデザイナーズブランドの買いつけを中心にプライベートレーベルの開発なども手がける。一年をとおして、パリ、ミラノ、ニューヨークと世界各国のコレクションをまわり、年間のかなりの日数を海外で過ごす日々がつづく。

エストネーション
Tel. 03-5159-7800
http://www.estnation.co.jp/

           
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