UNITED ARROWS|バイヤー小木“Poggy”基史氏が熱く語る「自分たちの感覚で着られる定番」
FASHION / FEATURES
2015年2月13日

UNITED ARROWS|バイヤー小木“Poggy”基史氏が熱く語る「自分たちの感覚で着られる定番」

UNITED ARROWS|ユナイテッドアローズ

ユナイテッドアローズ バイヤー 小木“Poggy”基史氏が熱く語る!

“自分たちの感覚で着られる定番”とは?

“おしゃれなものを提案して、装いの楽しさを分かちあう”をテーマに、秋冬キャンペーン「UNITED 世界を変える ARROWS」を全国の店舗で開催中のユナイテッドアローズ。OPENERSバイヤー特集には、雑誌『MONOCLE』の編集長タイラー・ブリュレ氏から「UAの大使」と評された、バイヤー兼ユナイテッドアローズ&サンズ ディレクターの小木“Poggy”基史氏が登場する。バイヤーを務めながら、クラシックからストリートまでのスタイルを広く深く愛し、そのキャラクターを独自の着こなしで表現する小木氏の秋冬のお勧めとは――

Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SHIMOYAMA Nobuhiro

90年代カルチャーで育った世代の新定番とは?

今秋、ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館オープン20周年を迎えた、ユナイテッドアローズ メンズのバイイングを担当する小木氏は「カモシタ ユナイテッドアローズ」のワイドなトラウザーズで登場。「30年代の匂いをもったシルエットが新鮮」で、最近よくはいているそうだ。

今シーズンの特徴について「ビンテージ感やノスタルジックな雰囲気を感じさせるブリティッシュの流れが強いですが、その流行をあえて無視するという“差異”が楽しめる品揃えにも気を配っています」と語る。

「自分は、90年代のストリートカルチャーで育ち、“世界の壁が壊れ、ひねりの文化”をリアルに体験していて、ファッションでも既存の壁が壊れていて、ひねっているのが当たり前のなかで、“ひねりすぎて、世界にないもの”をずっと求めてきました。でも、昨年の震災をきっかけに、自分のクローゼットを冷静に見ると、定番が少ないことに気づきました。今は、男としてずっと使っていけるものに注目していますが、ド定番ではなく、自分たちの感覚で着られる定番という、あたらしい世代の定番を求めています」。小木氏が認めた、“今シーズンの新定番”を見てみよう。

バイヤー特集|ユナイテッドアローズ 05

MUST BUY 01|DISTRICT
UA×ディストリクト、史上初コラボ!

「ユナイテッドアローズのファンの方でも意外でしょうが、メンズストア『ディストリクト』と初のコラボとなるジャケットです。ディナージャケットのような雰囲気をもった2つボタンシングル、ピークトラペルで、ボディはヘリンボーン。黒とネイビーの2色展開です。胸ポケットの隠しチーフや、ポケットのフラップの裏、内側のポケットなどに、ディストリクトで扱っているリバティプリントをほどこしています。ドレッシーでダンディな“新定番”として注目してください」
ジャケット5万6700円(ディストリクト/ユナイテッドアローズ)

バイヤー特集|ユナイテッドアローズ 11

MUST BUY 02|Raincheetah
英国生まれで、日本製の注目コート

「あえて平面的に仕立てて、スキンズが着ているような感じが新鮮なRaincheetah(レインチーター)のコートです。印象的なブランド名のレインチーターは、1949年にイギリスのマンチェスター、チーターヒルでスタートした老舗ブランドで、英国生まれらしく、風雨を耐えしのぐ技術を駆使して、堅牢なつくりが特徴。これも60年代的なシルエットとディテールをもち、英国らしい生地と、ロイヤルネイビーの深い色で、あたらしい定番になり得る一着です」
コート7万3500円(レインチーター/ユナイテッドアローズ)

バイヤー特集|ユナイテッドアローズ 18

MUST BUY 03|NANTHALAT
“都会との距離感”が新鮮なニット

「NANTHALAT(ナンタラット)は、デビュー2シーズン目の若いブランドで、ラオス出身のデザイナーが、パリではなくあえて南仏に拠点を構えて活動しています。全体的にはアーティスティックな雰囲気をもつブランドですが、都会のブランドとはひと味ちがうエスニック感やハンドクラフト感があって、“都会との距離感”にとても強く惹かれます。ラオス出身ということで、アジアからのインスピレーションもベースにあって、東洋と西洋のクロスオーバーとして注目しているブランドです」
セーター11万250円、ストール2万3100円(ナンタラット/ユナイテッドアローズ)

バイヤー特集|ユナイテッドアローズ 24

MUST BUY 04|PIGALLE
パリ・ピガール地区の“男の服”

「パリのピガール地区は、キャバレ-やナイトクラブが立ちならぶ夜の歓楽街で、今でも少し怪しさが残る場所ですが、その街にセレクトショップ『PIGALLE(ピガール)』があります。デザイナーのステファン アシュプールにより昨年春にスタートしたオリジナルコレクション「PIGALLE COLLECTION」はユナイテッドアローズでも好評で、ステファンと親交の深いILL STUDIO(イル スタジオ)がクリエイトしているグラフィックによるロゴTはその代表的なアイテム。このニットはイタリア製で、エスニックな香りが男の服らしさをアピールしています」
セーター5万1450円(ピガール/ユナイテッドアローズ)

バイヤー特集|ユナイテッドアローズ 29

MUST BUY 05|SANDERS
スティーブ・マックイーンが履いていた靴

「このタイプはサンダースとトリッカーズで作っていますが、スティーブ・マックイーンが実際に履いていたモデルは、サンダースの方が近いそうです。サンダースは、1873年創業のイギリス・ノーザンプトンの老舗ブランドで、今でも軍用靴を作っています。これは、リベラーノがチャッカブーツを合わせるように、スーツと合わせて“軽さ”を出すときに重宝しますね。スーツに革靴というとハードルが高そうですが、こういう靴を上手に使って、スーツを楽しく着たいものです」
靴3万1500円(サンダース/ユナイテッドアローズ)

ユナイテッドアローズオフィシャルサイトの「MOVIE」に、
NiCE UAの新作“ガチ小木UK2012”登場!

ユナイテッドアローズが発信する動画コンテンツ“NiCE UA”に、小木“Poggy(ポギー)”基史氏が登場。今年6月、ロンドンコレクションの視察に訪れた小木氏を追いかけた、“ちょっぴり濃い目”のストーリーが展開する。

ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館
東京都渋谷区神宮前3-28-1 B1F-3F
営業時間|12:00~20:00(平日)、11:00~20:00(土・日・祝日)
Tel. 03-3479-8180
www.united-arrows.jp

           
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