BARNEYS NEW YORK||ミューラルアーティスト ジョン=ポール・フィリピ インタビュー
FASHION / FEATURES
2015年4月14日

BARNEYS NEW YORK||ミューラルアーティスト ジョン=ポール・フィリピ インタビュー

BARNEYS NEW YORK|バーニーズ ニューヨーク

バーニーズ ニューヨーク福岡店に満ちる、デザインの現在

ジョン=ポール・フィリピ インタビュー

850坪・4層からなるスペシャリティストア=バーニーズ ニューヨーク福岡店の空間のシンボルとなるジョン=ポール・フィリピ(John-Paul Phillippé)氏デザインのスカルプチャーウォールと、いたるところに自在に描かれたミューラル(壁画)アート。まだ何も飾られていない空間で黙々と絵を描くジョン=ポール・フィリピ氏に直撃インタビュー。

Text by OPENERSPhoto by BARNEYS NEW YORK

たとえるなら、銀座は建築的、神戸は水、福岡は植物、動物

1階と2階の空間をつなぐ9メートルのスカルプチャーウォール。フロアを結ぶ階段に描かれた鳥モチーフのミューラルアート。そして、美しい光を放つ外壁のアルミ列柱のデザイン──バーニーズ ニューヨーク銀座店、昨年オープンした神戸店とおなじく、ストアの意匠をクリエイティブディレクターの谷口勝彦氏とともに担ったジョン=ポール・フィリピ氏。彼は、米国バーニーズ ニューヨークの店舗装飾を手がける、まさにバーニーズ ニューヨークのデザインの心臓部であり、唯一無二の存在である。そんな彼に、誕生したばかりのバーニーズ ニューヨーク福岡店について聞いた。

──福岡店のアートのコンセプトを教えてください。

自然にもとづいています。海や、鳥といったものです。とくに今回は鳥のモチーフを多く使っていますが、それは自宅の庭に最近つくった止まり木にくる鳥からインスパイヤされています。

──福岡はどんな街だとお聞きになっていますか? また実際に訪れての印象は?

訪れるまえは福岡のことはあまり知りませんでした。 とても活気がある町だと思います。セミが多く鳴いているのを聞いてびっくりしました。若いひとが多くておしゃれなところですね。私のニューヨークのSOHOにあるスタジオの周りよりもひとが多いと思います。
今回は時間がかぎられていたためゆっくりと散策ができなかったのですが、 休みの日に訪れた大宰府にはぜひもう一度行ってみたいです。

バーニーズ ニューヨーク|ジョン=ポール・フィリピ 02

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──銀座店や神戸店のアートとの「関連性」や「つながり」は意識されていますか?

とくに意識していませんが、むしろそれぞれの店によってコンセプトがちがうと思います。 銀座は建築的、神戸は水、福岡は植物、動物といった感じです。

──福岡店のアートの見どころを教えてください。

店内にある数かずのミューラル(壁画)に隠された“目”のモチーフです。 ひとは目の形があると無意識にそこを見てしまうので、店内のミューラルのなかにも多用しています。あなたも見つめられているかもしれません……!

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バーニーズに来店されたさいには、ギャラリーに来たような気分で

──バーニーズ ニューヨークのお客さまへメッセージを。

ミューラルをデザインするときはいつも、ただのデコレーションや壁紙ではなく、ひとつのアートとして成り立つように製作しています。福岡店のミューラルは抽象的なものから、見てすぐにそれとわかる鳥や魚といったモチーフもあります。バーニーズに来店されたさいには、ギャラリーに来たような気分で、私の作品を少しの時間でも眺めてもらうことがあればとてもうれしいです。

バーニーズ ニューヨーク|ジョン=ポール・フィリピ 09

──今年の3月に東日本は地震と津波の大きな被害を受けました。被災された方にぜひメッセージをお願いします。

地震と津波のニュースにはとても心が痛みました。私は日本と親交が深く友人も多いため、その衝撃はいっそう強かったように思います。
時に自然は牙を剥きますが、日本は本来美しく、思い出すだけでもいつも心を元気にしてくれるすばらしい景色が眺められる場所であることを忘れないでください。

バーニーズニューヨーク|Johan-Paul Phillipi 10

バーニーズ ニューヨーク福岡店
福岡市中央区天神2-5-55 レソラ天神
Tel. 092-715-1020(代表)
営業時間|11:00~20:00
店休日|不定休

           
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