Levi's® Made & Crafted™|人気スタイリストの着こなし指南
Fashion
2015年3月24日

Levi's® Made & Crafted™|人気スタイリストの着こなし指南

Levi's® Made & Crafted™|リーバイス® メイド アンド クラフテッド™

スタイリスト小林 新と井伊百合子が注目アイテムをピックアップ

2014年春夏の新作、その魅力と着こなし(1)

リーバイスの歴史を踏まえたデザインに、現代の革新的な高品質素材と縫製技術を取り入れたモダンライン──それが「リーバイス® メイド アンド クラフテッド™」だ。OPENERSでは昨シーズンより、このブランドの動向を注視し続けている。2014年春夏の新作もまた、魅力溢れるアイテムが出揃った。メンズ、ウィメンズそれぞれの人気スタイリスト、小林 新さんと井伊百合子さんに、注目すべきアイテムとその着こなしをきいた。

Interview & Model Photographs by ASAKURA KeisukeStyling by KOBAYASHI Arata(takahashi office), E Yuriko(little friends)Modeled by Laurent(EXILESHYPE), Baya(donna)Direction & Text by america

ブランドの素性

リーバイス®社140年の歴史を通じて積み上げられた、膨大なアーカイブから抽出したオーセンティックなデザイン……この圧倒的な遺産と、自由でエッジィなアメリカの“現在”を巧みに融合。さらには革新的な素材使いや縫製技術により、現時代的な高い機能性と着心地をも兼ね備えたアイテムをトータルで展開する、モダンで、リアルで、アーティーなラインである「リーバイス® メイド アンド クラフテッド™(以下、LMC)」。

Levi's Made & Crafted|ブランドのテーマを具現するアート

昨年は、毎月異なるアーティストによってシーズンテーマを表現するという取り組みがあった。こちらはNYを拠点として活動するマルチェロ・ゴメスの作品。

Levi's Made & Crafted|マイルス・ジョンソン インタビュー

LMCのディレクター、マイルス・ジョンソン。「リーバイス® ビンテージ クロージング 」と「リーバイス® レッド™」のディレクターも兼務する。

2009年のデビュー以来、シーズンごとに多彩なコラボレーターを迎え、テーマ性の明確なクリエーションを続けているこのブランド。“horizon”というキーワードを掲げて今季フィーチャーしているのが、NYのサーフシーンやアート、カルチャーがクロスオーバーする注目のメディア『WAX MAGAZINE(ワックスマガジン)』だ。都会の喧騒、ビーチの波──芸術的なN.Y.の光景は、鮮烈なグラフィックとして見事にプロダクトへと落とし込まれている。

メンズ、ウィメンズの達人

小林 新さんと、井伊百合子さん。それぞれメンズ&ウィメンズのファッションシーンで、今最も熱い注目を集める人気スタイリストである。二人はともに、ファッション誌やアーティストのスタイリングでの使用はもちろん、プライベートでもLMCを愛用しているという。

LMCの魅力とは何なのか、なぜ多くのブランドの中からLMCを選ぶのか、そして今季はどのアイテムが気になったのか。聞き手は、デニムウェアとアメリカンカルチャーに精通し、LMCのアジア、中東、アフリカにおけるセールスおよびマーケティングを管轄するディレクター、大坪洋介さんだ。

大坪洋介(以下、大坪) 今日はわざわざお越しいただいて、ありがとうございます。お二人ともLMCを気に入ってくださっていると聞いて、とてもうれしく思っています。スタイリストというお立場から、LMCをどんな風にみてらっしゃいますか?

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スタイリストの小林 新さん

小林 新(以下、小林) 僕は元々デニムもリーバイス®も大好きなのですが、LMCはデニムブランドというより、テキスタイルが特徴的なトータルブランドという印象ですね。アメリカの男臭さよりもヨーロッパ的な気持ちいい空気感が流れているように思うし、ライフスタイルにしっかり根付いたブランドでもある。今っぽさも強く感じます。

井伊百合子(以下、井伊) 小林さんに言いたいこと全部言われちゃいましたけど(笑)、私もジーンズというよりむしろ、魅力的なトップスが豊富なブランドという印象を持っています。色のバリエーションが豊富で、Tシャツやシャツなどのスタンダードなアイテムもキレイな色味で提供してくれる。撮影用にも、そんなアイテムをお借りすることが多いですね。現代的なバランス感に優れたブランドだと思います。

大坪 うれしいですね。ブランドのアイデンティティであるジーンズを中心としながらも、上質な素材を使ったトップスのコレクション、豊富なサイズ展開などを通じて、リーバイス®流の“モダニティ”を表現したい──これは、LMCのクリエーターたちがお客様に伝えたいと強く願っていることですから……。ちなみに、お二人が普段スタイリングで心がけていることってどんなことなのですか?

井伊 私のスタイリングは、「人」重視なんです。企画にもよるのですが、どういう人が、どういう場所で、どんな服を身に付けているのかという、すべてのスタイリングの前提条件を、「人」ありきで考えています。日本での撮影なら、モデルさんも日本人であることが自然という考え方も、核になっています。

小林 僕も本当に同じなんですよね(笑)。スタイリングって、究極は“誰が着るか”。要するに、着る「人」に似合っているかどうかが、一番大事。モデルさんなのか、俳優さんなのか、それとも素人さんなのかによっても変わりますし。コーディネートだけの話をすれば、変な違和感を出さないために、全体の色味と配色、そしてなによりサイズ感にはこだわりますね。

大坪 それでは、どんなお仕事の時にLMCのアイテムを使いたいと思うのでしょうか?

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スタイリストの井伊百合子さん

井伊 さきほど大坪さんが“モダニティ”という言葉を使われましたが、まさしく“奇抜すぎないモダニティ”を表現したいときですね。さりげなく洗いをかけた生地だったり、長年着込んだような風合いだったり、褪せたような色味だったり……。モデルが着ていても、「ひょっとして彼女の私服かも」と思えるくらいのこなれたムード、馴染んだ雰囲気が出せる服なので。

小林 LMCのコレクションには、なんとも表現しづらい独特の柔らかさがありますよね。ちょっとテクニカルな話になっちゃいますが、わざとエッジの利いた男っぽいモデルやタレントさんに合わせて、中和させるのが面白い。何年も愛用しているモノのような、自然な着古し感を表現できるのも魅力です。

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左から小林さん、井伊さん、そしてLMCのアジア、中東、アフリカにおけるセールスおよびマーケティングを管轄する、大坪洋介さん

大坪 我々のもの作りに対する思いを、こんなに感じてくださっているなんて……感激で涙が出そうです(笑)。奇をてらった“ファッション”は消費されて終わりですが、我々は文化となりうる、意味のあることをやりたいと心から願っています。お二人のお話を聞いて、自分の好きなことをとことん追求する意欲と勇気が湧いてきました。それでは最後に、それぞれ今季のコレクションから気になったアイテムと、スタイリングのご提案をいただけますでしょうか。

小林 新さん、井伊百合子さんのスタイリングは次ページへ

Levi's® Made & Crafted™|リーバイス® メイド アンド クラフテッド™

スタイリスト小林 新と井伊百合子が注目アイテムをピックアップ

2014年春夏の新作、その魅力と着こなし(2)

Interview & Model Photographs by ASAKURA KeisukeStyling by KOBAYASHI Arata(takahashi office), E Yuriko(little friends)Modeled by Laurent(EXILESHYPE), Baya(donna)Direction & Text by america

大坪 LMCは、毎シーズン独自の視点で選び抜いた、クリエーター集団とのコラボレーションを行っています。2014年の春夏シーズンにピックアップしたのは、サーフィンやアートが融合したNY発信の『ワックスマガジン』で、horizon(水平線)を題材としたさまざまなグラフィックは、彼らの手によるものなんですよ。空と海の境界線、次の波、うねりや人との出会いを待つ時間などが、表現されているんです。

<Men’s>
小林 新さんが注目するアイテム

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ボートストライプ柄Blazer

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LMC Tee

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Thumb Tack Cropped

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Crew Knit

小林 30代後半になって、ようやく着られるようになったかな?という感じの「ボートストライプ柄Blazer」が気になります。こういアイテムが似合う、大坪さんのような大人になりたい、という願望もありますね(笑)。なによりテキスタイルの面白さと、丁寧でしっかりした作りに惹かれます。

それからこのシンプルな「LMC Tee」。なんでもないようで、抜群に完成度が高いです。一日着ていたら、確実に「それどこの?」といろんな場所で聞かれると思いますよ。襟ぐりのバランスも絶妙ですし、ネップのある生地がいいですね。映画『シングルマン』のジョン・コルタハレナみたいな、さりげない男の色気が出せそうです。

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小林 新さんが手がけたコーディネート

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ざっくりとした編地の「Crew Knit」も好きですね。実は、こういうのをさらっと着られるようになりたいっていう憧れのようなものが、昔からずっとあるんです。コットンリネンの質感と海のように深い青、ほどよいユルさがたまりません。

そしてボトムスは、「Thumb Tack Cropped」のリジッドタイプ。アーキュエイトステッチがポケット裏に隠れていて、履き込むと徐々に浮き上がってくるというギミックも気が利いています。ヴィンテージクロージングに抵抗のある人でも取り入れやすい、今っぽい丈感とシルエットもポイントです。

ストライプジャケットのインナーにTシャツ、ロールアップしたジーンズ、そしてハイカットのオールスター。シンプルなコーディネートですが、ほどよくリラックスした、知的で上品なカジュアルスタイルです。シューズはきれいなローファーで、よりスマートに仕上げてもいいかもしれません。

<Women’s>
井伊百合子さんが注目するアイテム

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Endless Shirt

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Beau Boyfriend

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Bays Dress

井伊 小林さんの選んだ「Crew Knit」と「LMC Tee」は、私も好きですよ(笑)。ウィメンズの中だと、まず気に入ったのはこの「Endless Shirt」。毎シーズン必ず似たタイプがあって、すごく好きでよくお借りするブラウスのシリーズです。小襟でトローンとしていて、シックな色合いのなかに、じっくり見ないとわからないくらいのさりげなさで波紋のような柄がプリントされているんです。

ボタンは大胆に開けて、品よくセクシーに魅せたい。ボトムスに合わせるなら、先シーズン自分用にも購入したボーイフレンドデニム系の新作、「Beau Boyfriend」がいいと思います。

やっぱり女の人って、デニムをはくときでも脚をきれいに見せたいって考えると思うんです。これはボーイフレンド系だけど、その点がすごく配慮されている感じ。でも、そういうことを抜きにしても、マニッシュで可愛いです。

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井伊百合子さんが手がけたコーディネート

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私はメンズのパンツのウエストをギュッと絞ってはくのが好きなんですが、これはもっと着やすく、女らしく作られているのがいいな、と思いますね。

それから、色がとてもキレイで可愛らしい「Bays Dress」。毎シーズンこういう女性らしいアイテムが必ずあって、いつもいいな、と思って見ています。夏はこれ一枚でサラッと気持よく過ごしたいですね。ベルトをしてもいいかもしれない。洗いが掛かったような、優しい風合いも好みなんです。

小林 新|KOBAYASHI Arata
1978年、神奈川県生まれ。大学卒業後、スタイリスト・渡辺康裕氏に師事。2006年に独立。『MEN'S NON-NO』『UOMO』『Men's JOKER』などの男性ファッション誌のほか、ファッションカタログ、広告、タレントやアーティストのスタイリングなどで活躍。服にとどまらず、その周辺にある美術などもスタイリングの一環と考え、独自の職人的な視点を持つスタイリストとして定評がある。
http://www.takahashi-office.co.jp/arata-profile.html

井伊百合子|E Yuriko
東京都生まれ。2004年、文化服装学院アパレルデザイン科メンズデザインコース卒業。在学中よりスタイリストのソニア・パーク氏に師事し、2008年に独立。2012年よりlittle friends managementに所属。『GINZA』『ku:nel』『装苑』などの雑誌をはじめ、カタログ、広告、アーティストのスタイリングなど幅広い分野で活動中。
http://littlefriends-management.com/yuriko_e

そのほかの注目アイテムはこちら

リーバイス® メイド アンド クラフテッド™
http://levismadeandcrafted.com/

           
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