UNITED ARROWS|エキシビション「Larry Clark Stuff in Tokyo」開催
UNITED ARROWS|ユナイテッドアローズ
ラリー・クラーク氏の関連作品を展示するスペシャルなエキシビション
「Larry Clark Stuff in Tokyo」開催
フォトグラファーであり、映画監督としての顔ももつラリー・クラーク氏の関連作品を展示するスペシャルなエキシビション「Larry Clark Stuff in Tokyo」が9月23日(月・祝)まで、ユナイテッドアローズ 原宿本店 ウィメンズ館3階で開催中。エキシビションを記念して発売されるラリー・クラーク氏とのコラボレーションアイテムは、ユナイテッドアローズ各店舗、ビューティ&ユース各店舗、オンラインストアでも購入できる。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
「ストリートでありながらも頭のなかはエレガント」なラリーの魅力
今回のユナイテッドアローズでのエキシビション「Larry Clark Stuff in Tokyo」は、ラリー・クラーク初の写真集『Tulsa』、監督作品『KIDS』などで表現されている一貫した哲学――「ストリートでありながらも頭のなかはエレガント」とも感じ取れる彼にユナイテッドアローズとビューティ&ユース ユナイテッドアローズが共感し開催が決定したもの。
会期中は、オリジナルポスターやポラロイド写真、スケートボードデッキをはじめ、映画『Wassup Rockers』(2006)、『Marfa Girl』(2012)で使用された衣装も展示する。さらに、コラボレーションアイテムは、ストリート本来のクリエーションや面白さを見直すことができる仕上がりで見逃せない。
ラリー・クラークの一貫した哲学に共感し、コラボレーションアイテムを発売
ユナイテッドアローズとのコラボレーションアイテムは、ラリー・クラーク氏の代表作である写真集『Tulsa』、映画『KIDS』、さらに「Larry Clark Stuff in Tokyo」のグラフィックを採用したTシャツ、キャップ、トートバッグなどがラインナップ。エキシビジョンブックやスケートボードデッキも登場する。
Larry Clark|ラリー・クラーク
1943年、オクラホマ州タルサに生まれる。母親は当時、戸別訪問で幼児の写真を撮る活動をしており、10代のころ、母親のアシスタントとして写真のスキルを学ぶ。1971年、初の写真集『Tulsa』の発表を機に、名声と悪評の両方を得ることとなる。
1963年から1971年の8年間で散発的に撮影されたこの写真集は、主にタルサにおけるハードドラッグカルチャーに焦点を当てたもの。現代に生きるティーンエイジャーの姿を描いたこの写真集は、その題材にもかかわらず、撮られた写真のかずかずは美しく、また、とても繊細に表現された作品として、後に数多くのフォトグラファーに多大な影響をあたえることになる。
1995年、監督デビュー作である『KIDS』を発表。この作品は、サンダンス映画祭において「古典になるほどの名作」「目の覚めるような衝撃」と賞され、同時に、物議を醸し出すフィルムメーカーとしての立場を確立。
近年では、2012年に脚本・監督を務めた『Marfa Girl』を自身のウェブサイトで自主映画として発表し、ローマ映画祭においてマルクス・アウレリウス・ベストフィルム賞を受賞。映画監督のなかでももっとも妥協が少なく、独立心が強いと評されるラリー・クラーク氏は、現在、住まいと仕事の拠点をニューヨークに置き活動中。