ifs未来研究所|「未来考古木色」、「未来日本茶」展示発表
ifs未来研究所
それぞれが1年間研究してきた「不便だけれど、快適なもの」を展示発表
「未来考古木色」、「未来日本茶」展示
伊藤忠ファッションシステム・マーケティングマネジャーの川島蓉子氏を所長とし、デザイナー、建築家、ジャーナリストなど、各方面のプロフェッショナルである研究所メンバー人によって構成される「ifs未来研究所」メンバーの田根剛(DGT)氏と、Soma Design 廣川玉枝氏、福井武氏のそれぞれが1年間研究してきた自主研究を、10月25日(土)より展示発表する。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
研究テーマ「未来考古木色」:田根剛(DGT)
「古来から未来を考える」をテーマに「未来考古木色」の展示発表をおこなうのは、建築家の田根剛(DGT)氏。ifs未来研究所にてメンバーとして1年間、「不便だけれど、快適なもの」の研究をおこない、今回は「日本の木」×「日本の色」による実験展示を発表する。
田根剛氏は以下のように語る。
「古来400年前より受け継がれてきた“木地の山中”と呼ばれる山中漆器の伝統的な木器と、日本の豊かな自然から草・木・花・根を採取し、生きた色彩を染めつづけてきた草木染 ── 。
時間をかけ、使い、直し、伝え、受け継いできたものと人と自然とのかかわりの先に、我われのつぎなる未来があるだろうと考えました」
研究テーマ「未来日本茶」:Soma Design(廣川玉枝/福井武)
ifs未来研究所の年間テーマ「不便だけれど、快適なもの」とは、より豊かに、ひとの心に響くものごとのこと ── 時間をかけて丁寧につくられた日本茶は、色・香り・味・温冷・種類など、人の五感を通してたのしめる「不便だけれど、快適なもの」のひとつとの見地に立ったのが、廣川玉枝氏と福井武氏。
美しい自然から生まれ、おいしい一杯のお茶に辿り着くまでには、たくさんの物語が存在する。今回の展示発表では、丁寧になされるものづくりの背景や豊かな日本茶の世界をデザインの視点から捉え、五感に響くアウトプットを展開する。
「未来考古木色」:田根剛(DGT)
「未来日本茶」:Soma Design(廣川玉枝/福井武)
日程|10月25日(土)~11月3日(月)
時間|11:00~21:00(10月25日と11月3日は11:00~20:00)
会場|ifs未来研究所サロン WORK WORK SHOP
東京都港区北青山2-3-1 シーアイプラザ 2階
ifs未来研究所
http://ifs-miraiken.jp/
田根剛|TANE Tsuyoshi
建築家。1979年、東京生まれ。2006年、パリにて建築設計事務所DGTをダン・ドレル、リナ・ゴットッメとともに設立。
2006年、『エストニア国立博物館』の国際コンペにて最優秀賞(2016年完成予定)、また2012年には新国立競技場国際設計競技では『古墳スタジアム』がファイナリストに選ばれるなど国際的な注目を集める。
現在、フランス・スイス・レバノン・日本でプロジェクトが進行中。フランス文化庁新進建築家賞(2008)、Red Dot Award Winner(2013)、ミラノ・デザインアワード2部門受賞(2014)など多数受賞。2012年よりコロンビア大学GSAPP非常勤講師。
廣川玉枝|HIROKAWA Tamae
SOMA DESIGN クリエイティブ・ディレクター/ ファッションデザイナー。2006年「SOMA DESIGN」として活動開始。同時にデザインプロジェクト[SOMARTA]を立ち上げる。同年「身体における衣服の可能性」をコンセプトにボディウエア“Skin Series”を発表。第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。Canon[NEOREAL]展(ミラノ・2008)、Mercedes- Benz [SOMARTA x smart fortwo “Thunderbird”](東京・2012)にてインスタレーション作品発表。資生堂総合美容施設「SHISEIDO THE GINZA」(2012)、「CLÉ DE PEAU BEAUTÉ」(2013)の制服を手がける。
福井武|FUKUI Takeshi
SOMA DESIGN ビジュアルクリエイター。2006年ファッション、プロダクト、サウンド、映像などさまざまなヴィジュアルディレクションとデザイン活動を開始。ブランド[SOMARTA] のショープロダクションからアートディレクションを手がける。
Canon[NEOREAL]展、TOYOTA [iQ×SOMARTA MICROCOSMOS] 展空間構成(2008)。ユニクロ [UT×SOMA DESIGN]、Onitsuka Tiger CELEBRATING 60YEARS「ZODIAC」のキャンペーン及びプロダクトアートワーク(2009)。漆器ブランドBITOWAから [BITOWA DÉCOR] 、[BITOWA modern] ライン(2010)、高岡銅器の新ブランドKANAYAから「トレイシリーズ」プロダクト(2012)。レッグウエアメーカー福助から「femozióne designed by SOMA DESIGN」(2012)発表。