二俣公一の代表作であり、世界的にも評価された2つのプロダクトを再編集｜E&Y

E&Y｜イーアンドワイ

福岡では「Reunion - KOICHI FUTATSUMATA・E&Y collection -」が開催中

空間 / プロダクトデザイナーの二俣公一が、2007年にミラノで発表したコートハンガー。そして2013年にアパレルブランドのためにデザインしたシュースツール。日本を代表するファニチャーレーベル「E&Y」が、この2つのプロダクトを再編集し、新たなコレクションとして発表した。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

「4FB」は、4本のフラットバー（無垢のアルミ）を互いに組み合わせた構造のコートハンガー。天地に広がるフラットバーはオブジェのような佇まいでありながら、ハンガーとしても機能し、合理的な美しさを持ち合わせている。

今回の再編集では、磨きとバイブレーションによる二種の仕上げに変更。さらに組み立て時に使用するパーツをよりミニマルなサイズに更新している。

シュースツール「GO」は、ファッションブランド「FUJITO」の10周年アニバーサリー限定アイテムとしてデザイン。当時は「SHOE STOOL」という名称で販売された。靴を履く、靴紐を結ぶ、ブラッシングする、必要な道具を収める、といった一連の行為を一つのフォルムに凝縮したプロダクトとして海外でも話題になった。

イギリス「Wallpaper* DESIGN AWARDS」での受賞などを経て、2014年にはイタリアの家具ブランド「OPINION CIATTI」から仕上げを変えてリリースされる。こうしたストーリーを経て、今回、E&Yから名称を「GO」に変更して再リリース。「SHOE STOOL」時代のオリジナルに近い仕様となっているので、当時機会を逃した方には朗報と言えるだろう。

9月18日から9月26日まで「FUJITO」の旗艦店「Directors」にて、「Reunion - KOICHI FUTATSUMATA・E&Y collection -」が開催。「4FB」と「GO」が披露される。

4FB