ISSEY MIYAKE|照明シリーズ「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」
DESIGN / PRODUCT
2015年2月10日

ISSEY MIYAKE|照明シリーズ「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」

ISSEY MIYAKE|イッセイ ミヤケ

イタリア・ミラノで開催された照明器具見本市「ユーロルーチェ2013」で発表

照明シリーズ「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」

 

三宅一生氏により2007年に設立され、さまざまなリサーチ、研究、開発をおこなうプロジェクトチーム「Reality Lab.(リアリティ・ラボ)」。再生ポリエステル繊維に改良を重ねた生地や、立体造形の数理を活かしたフォルムの開発を経て、2010年秋に誕生したあたらしい服「132 5. ISSEY MIYAKE」につづき、「132 5. ISSEY MIYAKE」の開発過程で、衣服に限定することなく幅広いデザインの可能性を探る試みとして照明シリーズ「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」が誕生した。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by Hiroshi Iwasaki

ドイツの国際的デザイン賞「iF DESIGN AWARD 2013」で金賞受賞

今年4月9日から14日まで、イタリア・ミラノでおこなわれたミラノサローネ国際家具見本市2013と同時に開催された照明器具見本市「ユーロルーチェ2013」で、イタリアの照明メーカー「Artemide(アルテミデ)」から発表された「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」。

ユーロルーチェ2013では大きな話題を集めたが、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの分野で、54カ国から集まった4662点のデザインのなかから選ばれるドイツの国際的デザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」の最高位の賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞した。

いよいよ2013年6月中旬より国内販売スタート

「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」は、谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』――「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」に象徴的に表現される、影(陰翳)に対する日本の伝統的な美意識をベースに、最新のテクノロジーと人間の手の技が活かされている照明器具。

三宅一生氏は、「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKEの光と影が空間にもたらす表情は、伝統的な日本のあかりがもつ繊細なニュアンスを現代に活かしたものです。人間とものとの関係、さらにはそのあいだに生まれる空間を意識して、誰もが自由に扱うことのできるプロダクトを実現することが大切であると考えています。「頭」でさまざまに考え、「手」を用いてものづくりをすることも忘れてはならないと思っています」と語る。

シェードづくりには、「132 5. ISSEY MIYAKE」で開発された立体造形の考え方を用いると同時に、形状保持性に優れ、透過性にもこだわった素材開発をおこなった。

陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE

http://www.in-ei-isseymiyake.com/

国内販売元

マックスレイ

Tel. 03-5456-0311

http://www.maxray.co.jp/

           
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