TAIYOU no SHITA|暮らしの市場『タイヨウのした』オープン
TAIYOU no SHITA|タイヨウのした
カリモク家具の新ブランド「HARU」を先行発売
暮らしの市場『タイヨウのした』オープン
家具や空間デザインを手がける注目の若手デザイナー 小林幹也氏が自身の事務所「MIKIYA KOBAYASHI DESIGN」設立6年目を機に、目黒区碑文谷にショップ『タイヨウのした』を4月1日にオープンした。
Text by OPENERS
注目のコラボレーション新ブランド「HARU」のコンセプトとは
『タイヨウのした』は、先行発売されたカリモク家具の新ブランド「HARU」や、冨士ファニチアの「nagi」、匠工芸の「LAND&SUN」などの家具をはじめ、さまざまな日用品やオリジナルの食品など、日常生活に豊かさとうるおいを与えるアイテムをセレクトし、取り揃えている。
また、モノを販売するだけでなく、さまざまな専門家たちとコラボレーションしたり、モノづくりの背景を伝えるイベントやワークショップなども開催していくという。
とくに注目したいのは、カリモク家具と小林氏が3年ほど前から取り組んでいるプロジェクトで、今回発表された「HARU」のファーストコレクションは、東北地方産の広葉樹のナラ材を使用。「品質至上を意識し、長く使いこまれ、ともに暮らしていくことで味のあるよりよいものになり、代々使い継がれていくものにしていきたい」という両者の思いが実現している。
デザインを担当した小林幹也氏は「モノのあるところには空間があり、空間のあるところにはモノがある。この関係性を大切にして最大限に考慮したなかで、ボリューム的にも造形的にも空間に圧迫感を与えない佇まい、軽やかに見える仕様を目指した。ただ、軽やかにするだけを目的とするなら、強度の面で視覚的&体感的にも不安を感じさせてしまうだろうから実用に向いているといえない。そこで、カリモクの座り心地研究にもとづき、押さえるべき機能は押さえたうえで、どれだけ軽やかに見せられるかを試作を繰り返しました」と語る。
ソファは、ワイドはコンパクトだが、アームの厚みを薄く抑えることで、ゆったり座れる仕様になっていて、アームの高さを低くしたことで、デイベッドとしても機能する(足が投げ出せる)。背面のクッションをアーム側に移動することで枕にもなる。
テーブルは、テーブルとシェルフは空間の延長、椅子はひとに近いものという考えから、シェルフとおなじように、天板下から脚部にかけてのエッジに面取りをおこなうことで軽やかで空間に圧迫感を与えないデザインに。天板と脚部のシンプルな構成により、合わせる空間、椅子を選ばない。
エッジに曲面をくわえた部材で水平垂直に構成したシェルフは、それぞれの部材のエッジに曲面をくわえることで、水平垂直で構成されたシェルフに柔らかさを感じさせ、部材の木口の幅を薄く見せることができ、そよ風を感じるような軽やかな構成に。物を収納するシェルフの内部空間が曲面で構成されているかのように見えるが、物を実際に支える面は水平垂直な面を保っている。