ICHIRO|「OVER THE RAINBOW / 色の向こうにあるデザイン」開催
DESIGN / INTERIOR
2015年1月13日

ICHIRO|「OVER THE RAINBOW / 色の向こうにあるデザイン」開催

ICHIRO|伊千呂

ICHIRO 2014 NEW COLLECTION at BAtoMA information

「OVER THE RAINBOW / 色の向こうにあるデザイン」開催

「生活のための道具=イチロの家具」を目指し、伊千呂がはじめての家具として、トラフ建築設計事務所のデザインによる、“ひとりになれる家具”の「コロロデスク」を発表したのが2012年。以来、スキーマ建築計画の長坂 常とともに可視化したコンセプトをベースに、伊千呂が得意とする化粧板素材や色の領域をこえて、いろいろな建築家やデザイナーと話し合い、素材や製作方法を研究してきた新作家具を、10月31日(金)にスタートする「BAtoMA information」の会場での発表が決定した。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

ユーザーのアクティビティを豊かにする家具を提案

伊千呂の家具づくりは、空間の中に空間を構成する家具の自由さに着目し、生活を自在に編集できるツールとして、もう一度“家具”を考え直していきたいとの思いからスタートした。

今回、BAtoMA informationの会場で発表されるICHIRO 2014 NEW COLLECTION「OVER THE RAINBOW / 色の向こうにあるデザイン」では、ミラノ・サローネで発表した、伊千呂が製作し、長坂 常氏(スキーマ建築計画)がオランダのロイドホテルのためにデザインした「SHIBARI」や、DRILL DESIGNのディスプレイブックシェルフ「TOTE」、角田陽太氏の「ガラス玉ホルダー」ほか、ミナ ペルホネンの新作テキスタイルを使ったコロロスツール(ミナ ペルホネン コラボレーション)など、プロトタイプを含む9組のプロダクトがお披露目となる。ウェブサイトでは、各プロダクトが生まれるまでの制作のプロセスや出合いなど、さまざまなストーリーも紹介する。

伊千呂|新作発表 01

伊千呂|新作発表 05

伊千呂|新作発表 09

デザイナーの思いが込められた新作家具

トラフ建築設計事務所による「コロロスツール」では、ミナ ペルホネンから発表されたインテリアファブリック“dop”の「タンバリン」を使ったものを販売。この生地は、両面モールスキンのダブルフェイスで、表がすり切れてきたら裏の色が見えてくるというもの。布が擦り減っても、つぎにあたらしい色があらわれることで経年変化を楽しんでもらいたいという思いから、ミナ ペルホネンの皆川 明氏とトラフ建築設計事務所の鈴野浩一氏が5色を選んだ。

スキーマ建築計画の長坂 常氏が手がけたスツール「SHIBARI」は、長坂氏がアムステルダムのロイド・ホテルのためにデザインしたもの。2014年のミラノ・サローネで発表されたこの作品が、今回発売される。ウレタンスポンジをぐるっと巻いて、紐で縛って、ラバーコーティングするだけという、力強いコンセプトのスツールはぜひともその座り心地を確かめたいところだ。

プロダクトデザイナー・角田陽太氏による「Glassbead Holder」、ガラス玉による重みでものをはさむ「ガラス玉ホルダー」は、角田氏がロイヤル・カレッジ・オブ・アートに留学していたときに見た活版印刷工房の印刷物を乾燥させる仕掛けから発想を得ている。ペーパーホルダーとしても、タオルホルダーとしても使えるGlassbead Holderは、11月下旬に発売予定。

<参加予定デザイナー>
トラフ建築設計事務所、スキーマ建築計画、角田陽太、DRILL DESIGN、野本哲平、Design Soil(岩元航大)、山家 明、TAKT PROJECT、ENERGY MEET ※順不同
会場スタリング|作原文子

ICHIRO 2014 NEW COLLECTION
「OVER THE RAINBOW / 色の向こうにあるデザイン」

会期|10月31日(金)~11月3日(月・祝)
時間|11:00~19:00 ※11月3日は17:00まで
会場|BAtoMA information
表参道ヒルズスペース オー
東京都渋谷区神宮前4-12-10 本館B3F
BAtoMA入場料|一日券1000円 / フリーパス1500円
http://www.batoma.com/information/

伊千呂
http://www.ichirodesign.jp/shop/

           
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