小倉織ブランドがハンス・J. ウェグナー、天童木工とコラボレーション|SHIMA-SHIMA
DESIGN / INTERIOR
2015年7月21日

小倉織ブランドがハンス・J. ウェグナー、天童木工とコラボレーション|SHIMA-SHIMA

SHIMA-SHIMA|縞縞

約20種類の生地から好みの柄を選び、好きな柄のチェアがつくれる

ハンス・J. ウェグナー、天童木工とコラボした椅子が誕生

小倉織ブランド「SHIMA-SHIMA(縞縞)」は、昭和初期に一度途絶えた「小倉織」を復元した染織家・築城則子氏のデザイン監修により、丈夫で美しいたて縞を活かしながら、新時代の「小倉織」として誕生した。機械機(きかいばた)で織られた広幅の生地という特徴から、国内外家具メーカーとコラボレーションしたチェアが発売される。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

伝統ある小倉織の特徴を継承した新ブランド

小倉織は、江戸時代初期から豊前小倉藩(福岡県北九州市)で織られ、多用した経糸(たていと)が色のリズムを生む、立体感あふれる縦縞が特徴で、袴や帯などでもちいられた。徳川家康も愛用した丈夫でしなやかな質感の木綿布は日本全国で珍重されていたという。

明治時代には霜降りの小倉織が男子学生服に採用されたが、戦時下の昭和初期に一旦途絶える。それから数十年後、染織家の築城則子氏が、偶然に出合った小さな布の断片から2年近くの試行錯誤を繰り返し、1984年に復元。築城氏のデザイン監修により2007年に“現代の小倉織”として広幅の「SHIMA-SHIMA(縞縞)」が誕生した。

SHIMA-SHIMA|ハンス・J・ウェグナー

SHIMA-SHIMA|天童木工

「SHIMA-SHIMA」のあたらしい世界をチェアで表現

今回、「SHIMA-SHIMA」では、家具メーカー2社とコラボレーションを実現し、小倉織を張地に使った椅子を企画。「ハンス・J. ウェグナー」と取り組んだ「サークルチェア」は、優雅な丸いフォルムの木枠に編んだロープを放射状に配置した背もたれが印象的なサークルチェアに、「SHIMA-SHIMA」のテキスタイルを組み合せることで新鮮な印象をプラス。ユーザー自身が張地の柄を選ぶことで、さまざまな表情が楽しめる。

天童木工とコラボレーションした「ヘロンロッキングチェア」では、1966年のグッドデザイン賞を受賞した名作チェアが「SHIMA-SHIMA」の生地を纏う。「SHIMA-SHIMA」オリジナルの心地良いテクスチャーの素材が、より上質なリラックスした時間を過ごさせてくれる。天童木工とのコラボレーション作品は、「ロッキングチェア」「オットマン」のほか、1964年度グッドデザイン賞を受賞した「低座イス」もラインナップされている。

SHIMA-SHIMA|ハンス・J・ウェグナー

SHIMA-SHIMA|ハンス・J・ウェグナー

モダンなテキスタイルで好きな柄のチェアをつくろう

ハンス・J・ウェグナー「サークルチェア」、天童木工「ヘロンロッキングチェア」「低座イス」のいずれもに、オーダーは北九州市の小倉クリエーションに来店か、電話またはメールで可能。テキスタイルは、ウェブサイトで紹介されているものをユーザー自身がセレクトとできる。オーダーの受付期間は2016年4月までで、オーダーからサークルチェアは約6カ月後、天童木工椅子は約3カ月後に納品になる。

小倉織「SHIMA-SHIMA」のモダンなテキスタイルと、長く愛されているデンマークと日本の名品チェアとの美しいバランスに注目したい。

ハンス・J. ウェグナー×縞縞「サークルチェア」
価格|102万6000円
サイズ|W1120×D940×H970×SH420mm
素材|張地:小倉織(縞縞)、本体・脚部:アッシュ,オーク、フラッグハリヤード

天童木工×縞縞「ヘロンロッキングチェア」
「ロッキングチェア」
価格|12万7440円
サイズ|W582×D853×H930×SH428mm
「オットマン」
価格|4万9680円
サイズ|W490×D355×H429mm
素材|張地:小倉織(縞縞)、木部:天然木成形合板(ホワイトビーチ、 ウレタン樹脂塗装)

問い合わせ先

小倉クリエーション

Tel. 093-561-0700

www.shima-shima.jp

           
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