映画『シン・ウルトラマン』大ヒット公開記念。特撮ファンも唸った! 究極を目指すアクションフィギュア「MAFEX」が歩んだ10年 | MEDICOM TOY
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2022年6月1日

映画『シン・ウルトラマン』大ヒット公開記念。特撮ファンも唸った! 究極を目指すアクションフィギュア「MAFEX」が歩んだ10年 | MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

MAFEX ウルトラマン (シン・ウルトラマン版)

“最高のフォルムと抜群の可動領域を両立! 史上最強のアクションフィギュア!”をキャッチコピーに、メディコム・トイがお届けするアクションフィギュア「MAFEX」。誕生から10年目を迎えた今、新たなフェーズに向かう同シリーズの魅力に迫る。

Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

MAFEXの歴史とウルトラマン(シン・ウルトラマン版)制作秘話

『シン・ゴジラ』の製作陣が参加し“ウルトラマン”を描いた、話題沸騰の映画『シン・ウルトラマン』。
メディコム・トイは、MAFEXシリーズ初のウルトラマンとなる「MAFEXウルトラマン(シン・ウルトラマン版)」を発売した。その再現度の高さ、可動域の広さには手にしたファンたちから絶賛の声が次々とあがった。
感想の中には「MAFEXウルトラマン(シン・ウルトラマン版)」で初めてMAFEXの存在を知ったという特撮ファンの方も多く見うけられた。
好きなポージングで飾ったり、手持ちの怪獣フィギュアと戦わせてみたり、少しずつポーズを動かしながらコマ撮りでアニメーション風の動画を製作したりと、楽しみ方も人それぞれ。
劇中と同じポージングを自身の手で再現できる喜びは、トイ本来の持つ楽しさを再認識させてくれるもの。
これを機に多彩なラインナップを誇るMAFEXの魅力に気づいていただけたら幸いである。
そこで今回は「MAFEX」のこれまでとこれからにスポットを当て、同シリーズの誕生秘話についてメディコム・トイの開発担当者にお話をうかがった。
<MAFEXとは>
全高約160mm前後のコレクションしやすいサイズ感ながらも、最高のフォルムと抜群の可動領域を両立させたアクションフィギュア。MARVEL、DCなどの映画・コミックのキャラクターを中心に幅広く展開されてきた。
第1作は2013年4月発売の「MAFEX THE AMAZING SPIDER-MAN」。第2作は2013年5月発売の「MAFEX BATMAN (TM)」。
また、MAFEXシリーズでは交換用の手首パーツやエフェクトパーツといった、オプションパーツおよび可動式フィギュアスタンドが付属している商品もある。
──MAFEX立ち上げの際のコンセプトや名前の由来について教えてください。
メディコム・トイ 弊社はMAFEX立ち上げ以前、12インチサイズでキャラクターをリアルに再現するアクションフィギュア「リアルアクションヒーローズ(REAL ACTION HEROES)」に力を入れて製作していました。
そんな折、世界的に6インチフィギュアのシェアが増えてきたことで、新たな取り組みとして12インチフィギュアの製作で得たノウハウを6インチフィギュアに落とし込んでみようと思い立ったことがはじまりです。1990年代に弊社が取り組んでいたカテゴリーの「ミラクルアクションフィギュア(Miracle Action Figure)」を超えるフィギュアを作ろうというコンセプトのもと「ミラクルアクションフィギュアEX(Miracle Action Figure EX)」、すなわち「MAFEX」が誕生しました。
6インチフィギュアの参入はトイメーカーとしては後発でしたが、12インチフィギュアのメソッドを「MAFEX」に踏襲することで、ひとつのジャンルを確立できたと感じます。
──デビューから現在までの10年で、MAFEXの造型や塗装はどのように進化していったのでしょうか。
メディコム・トイ MAFEXの取り組みを始めた頃、まさに造型技術がハンドメイドからデジタルへ移行し始めた時期で、試行錯誤の連続でした。
紆余曲折しながら、クオリティを高める為に全ての製作をデジタルで行わず、必ず人の手を入れて製作することで、より完成度の高いハイブリットの手法が生まれていきました。
彩色についても同様にデジタルプリントの導入による技術進化は大きく、キャラクターのもつ生気を感じるまでの表現ができるほど進歩しました。今では撮影用の色彩見本からデジタルプリントを使用し、量産品とのギャップを可能な限りなくしていけるように製作しています。
──MAFEXの醍醐味である可動部分へのこだわりを教えてください。
メディコム・トイ 可動域に関しては、そのキャラらしい「動き」、コミック系だと「印象的なコマ」、映画作品だと「皆さんが思い描くシーン」を再現できるフィギュアであることにこだわりを持って製作しています。
せっかくご購入していただいたのに、名シーンが再現出来ないと悲しいですよね。皆さんが思い描くポージングが自然に出来てこそ「MAFEX」だと思います。
可動ジョイントについても、なるべく表面のテクスチャをこわさないようにディテールを入れた専用のジョイントを作り起こしています。

初代ウルトラマンの独特なポージングは必ずとれるように製作しました

──MAFEX ウルトラマン(シン・ウルトラマン版)について開発に苦心されたポイント、こだわったポイントについて教えてください。
メディコム・トイ 一番悩んだのは、少ない情報の中から可能なポージングを生み出さなくてはならないことです。動きのない資料画像からウルトラマンがどのような動きをするのか、想像して製作する必要がありました。その為、制作陣の気持ちを考えました。
TVオリジナルのポージングは残すだろうか、スペシウム光線はどう表現するだろうか。提供可能な情報がかなり制限されていたので、イマジネーションを膨らませ、初代ウルトラマンの独特なポージングは必ずとれるように製作しました。結果論ですが、映画には予測したポージングが多く取り込まれており安心しました。
──MAFEX ウルトラマン(シン・ウルトラマン版)発売後の反響について教えてください。
メディコム・トイ 公開前の販売が決定していたので、多くの方に購入していただけるように商品を沢山用意していました。ウルトラマンファンの方は公開前に購入してくださる方も多くいたようですが、映画公開後はさらに反響が良くお陰様でメーカー完売となりました。皆様に喜んでいただける商品が出来たことに感動しております。
こちらの商品はご購入いただけなかった皆様にお届けする為、追加生産をしております。8月頃に再入荷予定ですので楽しみにお待ちください。
──その他のラインナップについての質問です。「MAFEX GWENPOOL」(2018年10月発売)、「MAFEX JOHN WICK」(2019年3月発売)など、“よくぞ商品化してくれました!”と、ファンが喜ぶマニアックなセレクトについてもお聞かせください。
メディコム・トイ メディコム・トイの基本コンセプトである「自分たちが欲しいものを作る」に尽きると思います。一見マニアックかもしれませんが、我々が欲しいものがユーザーの皆様の「欲しい!」とシンクロした時は本当に嬉しく、有難く思います。
──キャラクターごとに付属するオプションパーツも大きな魅力です。開発秘話などあれば教えてください。
メディコム・トイ 「MAFEX」では、タイミングの問題で泣く泣くオミットしたパーツを、同じ作品の別キャラクターの商品にボーナスパーツとして付属させることがあります。作品を観た後で、慌ててエフェクトパーツを付けることもよくあります(笑)。
──海外での販売状況はどのようになっているのでしょうか。
メディコム・トイ MAFEXの海外展開は、現地で版権を取得している商品は行っています。特にDC系キャラは海外で好評を得ています。他にもKingsman、JOHN WICK、NBA関連なども評価をいただいております。なるべく海外のお客様にも手に取っていただき、MAFEXの素晴らしさを感じていただけるよう商品化に努めています。
──最後の質問です。これまで既に180体以上リリースされているMAFEXですが、これからどんな方向性に進むのでしょうか。
メディコム・トイ コミック系キャラに関しては、製作はそのまま走り続けていきます。映画作品については、新作公開が決まり発表されないと作れませんので、情報が露出したタイミングで何を作るか決めています。
これからも毎月24日に発表するリリース情報を楽しみにしていただけるように、ご期待に応えられる商品を発表しながら、日々進化していきたいと思います。「自分たちが欲しいものを作る」ことに終わりはありません。
最後になりますが、これからも「MAFEX」のリリースを楽しみにお待ちください。
MAFEX ウルトラマン (シン・ウルトラマン版)
映画『シン・ウルトラマン』より「ウルトラマン」のMAFEXが登場。スペシウム光線やファイティングポーズを再現可能。各種手首パーツ付属。
サイズ|全高約160mm(可動式フィギュアスタンド付属)
価格|6600円(税込)
発売日|発売中 
©︎2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©︎円谷プロ
問い合わせ先

メディコム・トイ ユーザーサポート
Tel.03-3460-7555

                      
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