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2021年7月24日
「SUBARU BE@RBRICK THE 1st MODEL 400%」発売。社名変更から4年、株式会社SUBARUが描く未来 | MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ
BE@RBRICKとコラボレーションするに至った経緯とは?
高度経済成長期を代表する車種として、いまも高い人気を誇る「ラビットスクーター」(1947年発売)、「スバル360」(1958年発売)をはじめ。「フォレスター」「インプレッサ」など魅力的な車種を作り続けてきた株式会社SUBARU。同社が富士重工業からSUBARUに社名を変更した2017年、記念となるBE@RBRICKを発売するや即完売。あれから4年の時を経て、「SUBARU BE@RBRICK THE 1st MODEL」に待望の400%モデルが登場。このたび抽選販売されることになった。
ここでは株式会社SUBARUがBE@RBRICKとコラボレーションするまでの経緯、デザインにこめた思い、発売後の反響を開発にかかわったSUBARUの担当者に訊いた。
ここでは株式会社SUBARUがBE@RBRICKとコラボレーションするまでの経緯、デザインにこめた思い、発売後の反響を開発にかかわったSUBARUの担当者に訊いた。
Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo
「モノづくり」へのこだわりから、ぜひパートナーとしてご一緒したいと思いました
──まずは2017年4月1日、株式会社SUBARUに社名変更された背景についてお聞かせください。
SUBARU 「富士重工業株式会社」から「株式会社SUBARU」への社名変更は、私たちがこれから「価値を提供するブランド」として生きていくという『決意表明』です。「笑顔をつくる会社(Delivering happiness to all)」をありたい姿に、「安心と愉しさ」を提供価値として、SUBARUを磨き上げる取り組みを進めています。「SUBARUが好きだ」そんなお客様がもっともっと増えて欲しいです。
──ブランド名として長年親しまれてきた「SUBARU」という名前の由来について教えてください。
SUBARU SUBARU(スバル)は別名「六連星(むつらぼし)」とも呼ばれる星団の名前で、純粋な日本語です。
自動車の名前に和名を使ったのはSUBARUが最初です。富士重工業が中島飛行機の流れをくむ5社の資本出資によって設立されたことに因んで名付けられました。
自動車の名前に和名を使ったのはSUBARUが最初です。富士重工業が中島飛行機の流れをくむ5社の資本出資によって設立されたことに因んで名付けられました。
──社名変更された2017年、「SUBARU BE@RBRICK THE 1st ANNIVERSARY LIMITED MODEL」が発売されました。記念のアイテムにBE@RBRICKを選ばれた理由は?
SUBARU 社名変更のタイミングで新しいことにチャレンジして、SUBARUをより多くの方々に知っていただく企画を検討していました。本企画のテーマは、「いままでSUBARUを知らなかった/興味がなかった方々にもSUBARUを好きになっていただくこと」。
そのためには、他業種とコラボレーションして周知できる範囲を広げたいと考え、敢えて自動車業界とは関わりの薄そうな分野、業界にパートナーを求めました。
そのためには、他業種とコラボレーションして周知できる範囲を広げたいと考え、敢えて自動車業界とは関わりの薄そうな分野、業界にパートナーを求めました。
ブランドを周知する際には単純にブランド名を広めるだけではなく、SUBARUの魅力をちゃんと伝えたいと考え、SUBARUのこだわりである「モノづくり」に共感をもてることがコラボレーションのパートナーに求めるポイントとなりました。そこでアンテナに引っかかったのがBE@RBRICKでした。
BE@RBRICKは以前から個人的に興味を持っていた商品でしたが、本企画のテーマにマッチするポイントがたくさんあることに気づき、パートナーの候補に推薦させていただきました。クマ型ブロックタイプのフィギュアというシンプルな商品を、様々な素材や技術、そして素晴らしい表現力で魅力的な商品として発表している姿に「モノづくり」へのこだわりが見え、ぜひパートナーとして一緒に「モノづくり」をさせていただきたいと思ったのです。
──姿勢への共感が根底にあったわけですね。
SUBARU BE@RBRICKファンが、老若男女・国内外問わず幅広いこともコラボレーションのパートナーに選ばせていただいた理由のひとつです。特に車離れが進んでいる若者層や、SUBARU車があまり走っていない国・地域でSUBARUを知っていただくには、いままでやってきた方法とは異なるアプローチで発信していくことが重要でした。それを行えるパートナーは、トイ業界で唯一無二の存在であるBE@RBRICKだと思ったのです。
SUBARUは万人向けというよりは、水平対向エンジンやAWD、アイサイトといったコア技術を強みとしている車です。そのため「SUBARUらしさが好き」と言ってくださる熱心なSUBARUファンのお客様がいらっしゃいます。そのようなお客様は“スバリスト”という愛称で呼ばれているほどです。
スバリストもBE@RBRICKファンも「モノづくり」へのこだわりをちゃんと評価してくださるという共通点があると感じていました。なので、BE@RBRICKファンには、SUBARUを好きになっていただけるチャンスがあるのではないかと考えたのです。
──「SUBARU BE@RBRICK THE 1st ANNIVERSARY LIMITED MODEL」は美しいブルーメッキ、クリア成型ボディを透過させるために、レーザーで繊細に処理されたエンブレムのデザインが目を引きます。
SUBARU 「スバル360」の三面図、BOXERエンジンなど数々のモチーフが候補として上がりましたが、BE@RBRICKというキャンバスへ展開すると、どうしてもインパクトに欠けてしまいます。さまざまな検討の結果、初のコラボレーションということもありシンプルにSUBARUロゴをモチーフとすることにしました。
問題はロゴをどう表現するか、でした。弊社、メディコム・トイさん、そして担当デザイナーさんの「いままでのBE@RBRICKにはない新しい表現を」という想いが、この仕様に結びつきました。
この商品は第1弾モデルでしたので、「SUBARUらしさ」がより分かりやすく伝わるよう、ボディカラーのブルーの表現にこだわりました。スバリストの間で、SUBARU車のボディーカラーで用いられている青色を「SUBARUブルー」と呼んで親しんでいただいています。
そのためブルーメッキも数種類トライし、美しく重厚でありながらSUBARUブルーのイメージを持つ絶妙な色味に仕上がりました。
そのためブルーメッキも数種類トライし、美しく重厚でありながらSUBARUブルーのイメージを持つ絶妙な色味に仕上がりました。
──発表後の社内外での反響はいかがでしたか?
SUBARU とてもありがたいことに大きな反響をいただきました。SNSでも情報が拡散して、普段は自動車に興味がない、自動車に関わることが少ない方々にも、本企画を通じでSUBARUを知っていただくことができました。
スバリストからは「SUBARUらしいカッコイイBE@RBRICK」だと大好評。そして、BE@RBRICKファンからは、本企画で初めて採用された新技術への驚きとクオリティの高さにお褒めの言葉を沢山いただきました。
──同様に2018年に発売された第2弾のダークメタリックモデル、第3弾の「スバル360 × 東京タワー」モデルにまつわるエピソードもお聞かせください。
SUBARU 第2弾モデルのボディカラーは第1弾の企画構想段階から既にほぼ決まっていました。このダークメタリックはSUBARUのスポーティでタフなブランドイメージを表現しており、実際にSUBARU車のホイールなどでダークメタリック調のパーツが採用されています。
第1弾と第2弾のSUBARU BE@RBRICKを並べていただくと、SUBARU車を連想させる組合せのカラーリングになっています。
第1弾と第2弾のSUBARU BE@RBRICKを並べていただくと、SUBARU車を連想させる組合せのカラーリングになっています。
第3弾モデルは「SUBARU×東京タワー×BE@RBRICK」のトリプルコラボレーション商品です。SUBARU(当時の富士重工業)は、昭和33年に初めて「スバル360」という4人乗りの車を発売しました。そして、時を同じくして東京のシンボルである東京タワーも開業しました。
また、第3弾モデルを発売した2019年は、スバル360と東京タワーにとって誕生60周年という節目の年でしたので、60周年を祝った特別なトリプルコラボレーション商品となりました。
また、第3弾モデルを発売した2019年は、スバル360と東京タワーにとって誕生60周年という節目の年でしたので、60周年を祝った特別なトリプルコラボレーション商品となりました。
パッケージのビジュアルは、既存の古い画像を使用するのではなく、東京タワーをバックにレストアされたスバル360を、群馬から運搬して新たに撮影しています。管轄警察署の許可を得て、道路上に配置した拘りのカットも見どころのひとつです。
──コラボレーションを経て感じたBE@RBRICKの魅力をお聞かせください。
SUBARU クマ型ブロックタイプのフィギュアというシンプルな商品ながら、アイディアと工夫次第でいかようにも魅力を生み出せるBE@RBRICKには無限の可能性を感じています。SUBARUの新たな魅力を今後もBE@RBRICKを通じて発信していきたいです。
第1弾のときから、こちらが求めていることを汲み取って新しい提案をしてくださったり、期待以上の仕上がりに驚くことが度々ありました。これらの取り組みを重ねていくことで、SUBARUが大切にしている「お客様の笑顔をつくる」ことができる商品を提供できることは、BE@RBRICKの魅力のひとつです。
パートナーに選ばせていただいたときに感じていた「モノづくり」へのこだわりは、企画を進めていくなかでひしひしと実感し、信頼できるパートナーを得られた喜びはとても大きく、2017年から5年間に渡りパートナー関係を続けられていることをとても光栄に思っています。
──今回、待望の「SUBARU BE@RBRICK THE 1st MODEL 400%」が発売されることになりました。
SUBARU 第1弾モデルのサンプルを見たときは、100%サイズでありながらSUBARUらしいBE@RBRICKの存在感に驚きましたが、400%になったことでその美しさがより強くなり、単なる拡大版ではないことに驚愕しました。もちろん社内でも「欲しい!」と大好評です。
東京タワーさんとのコラボモデル発売から2年ぶりのBE@RBRICKとなります。いままでのモデルをご購入いただいた皆様、そして今回初めてお買い上げいただく皆様に我々の「モノづくり」へのこだわりをご覧いただき、SUBARUに興味を持っていただけると嬉しいです。見る角度によってブルーメッキの表情が変わり、ロゴの透過表現もより美しくなっています。また一味違ったSUBARUらしさをダイナミックに表現できた商品になっていますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
──これからBE@RBRICKとどんな取り組みをやってみたいでしょうか。
SUBARU いままで発売したモデルの400%化はもちろん、驚くことに1000%サイズへのリクエストもいただいております。販売タイミングや市場のニーズを考慮しながら、前向きに検討したいと思います。SUBARUファン、そしてBE@RBRICKファンの皆様に喜んでいただけるような商品をこれからも開発していきますので、どうぞSUBARUとBE@RBRICKのコラボレーションにご期待ください!
──最後になりますが、未来に向けて株式会社SUBARUが掲げるポリシーについてお聞かせください。
SUBARU 祖業・中島飛行機から受け継がれたDNAである、SUBARUの「人を中心としたクルマづくり」へのポリシーは、これからも変わらず続いていきます。特に、SUBARUのコア技術である「総合安全」「AWD性能」を更に磨き上げ、電動化の時代でもDifferentな存在を目指し続けます。航空宇宙分野では、最新のトピックとして今年5月に新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」を警察庁へ納入しました。コロナ禍で航空業界全体がきびしいですが、チャンスと捉えていまできることから取り組んでいます。
SUBARUがこれから思い描く未来は、「2030年に死亡交通事故ゼロを目指す」「個性と技術革新で脱炭素社会へ貢献していく」です。その未来に共感を寄せて頂けるお客様と共に成長していきたいと考えております。
SUBARU BE@RBRICK THE 1st MODEL 400%
サイズ|全高約280mm
発売日|「SUBARUオンラインショップ」www.subaruonline.jpにて2021年7月抽選販売予定
価格|1万3200円(税込)
販売元|株式会社SUBARU
※問い合わせはsubaruonline.jpへ
Copyright ©️ SUBARU CORPORATION 2021 All Rights Reserved.
BE@RBRICK TM & ©️ 2001-2021 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved.
サイズ|全高約280mm
発売日|「SUBARUオンラインショップ」www.subaruonline.jpにて2021年7月抽選販売予定
価格|1万3200円(税込)
販売元|株式会社SUBARU
※問い合わせはsubaruonline.jpへ
Copyright ©️ SUBARU CORPORATION 2021 All Rights Reserved.
BE@RBRICK TM & ©️ 2001-2021 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved.
問い合わせ先
メディコム・トイ ユーザーサポート
Tel.03-3460-7555
THE 1st ANNIVERSARY LIMITED MODEL
2017年7月発売(完売)
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