2010 ミラノサローネ 最新リポート|KARIMOKU
DESIGN / FEATURES
2015年4月17日

2010 ミラノサローネ 最新リポート|KARIMOKU

KARIMOKU|カリモク

特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2010

“カリモクのこれから” を世界に向けて発信

カリモクのPRを務めるDaily Pressが、ミラノサローネでの展示内容をリポートします。ミラノサローネの4月14日から19日の期間中、Fiera Milano Nuovo QuartierとGalleria Suzy Shammahの2会場にてエキシビションを開催したカリモク。今年も生活関連産業ブランド育成事業(sozo_comm)の日本の家具代表に選ばれ、フィエラ(本会場)内のsozo_comm(ソーゾーコム)」ブースに3年連続で出展。それにくわえて、ミラノ市内中心部にあるアートギャラリーで、インスタレーション形式による「KARIMOKU NEW STANDARD」の単独展示を開催しました。

Report by Daily PressPhoto by Takumi Ota

ウワサを聞きつけた来場者が思わず癒される「KARIMOKU NEW STANDARD」会場

ミラノの街の中心にあるコンテンポラリーアートギャラリーが、カリモクの新ブランド「KARIMOKU NEW STANDARD」のエキシビション会場です。KARIMOKU NEW STANDARDは、今年の夏に日本で発売が決まって、初のお披露目は、ミラノサローネ。日本だけでなく、世界での発売も目指します。

ブランドのクリエイティブ・ディレクターであり、アイテムのデザインも手がけるデザイナーの柳原照弘氏が
会場構成を担当。3つの空間に分かれた真っ白なスペースには、木の表皮をイメージして極細の糸で編んだ木の抜け殻のようなオブジェクトが林立します。その木のあいだを歩きながら、森のなかで小さな動物や植物を見つけるように、国内外の気鋭のデザイナー4組と、カリモク インハウスデザイナーがデザインしたチェア、コートハンガー、テーブル、モジュール家具、ソファなどの9つの家具を見て、触れることができます。

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KARIMOKU NEW STANDARDの家具は、国内の広葉樹間伐材を使用してつくられているものです。通常は、細かったり太かったり、木目が目立ったり、安定した供給が得られないため、無駄に扱われたりチップにされてしまいがちな木の有効活用がテーマのブランドなので、そのような背景を感じていただけるようなインスタレーションになっています。

ヨーロッパでは、ほとんど知られていないであろうカリモクブランドですが、来場者の反応は上々。ウワサを聞きつけてきてくださる方も多く、この反響にカリモクチーム、とてもよろこんでいます。

国内外の気鋭のデザイナーのすばらしいデザインももちろんですが、そのデザインを実現するカリモクの技術、各アイテムのディテールまでとことんこだわっている姿勢が、ゆっくりとヨーロッパの人びとに向けて伝わりはじめました。

見るだけでなく、ゆっくりと触れて、座って、そこでおしゃべりをして……、こんなにも来場者がゆったりと会場の家具で過ごすことは珍しいのでは……と思います。「癒された」とおっしゃって帰られる方もたくさん。

ミラノを駆け回るサローネ期間中の、今年ナンバーワン癒しスポットだったかもしれません。

           
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