「まずはハッシュドタグ」 話題騒然のツイートから生まれた 井長州力Tシャツ
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2020年7月22日

「まずはハッシュドタグ」 話題騒然のツイートから生まれた 井長州力Tシャツ

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

長州力 インタビュー

昨年6月26日、超満員の東京・後楽園ホールでプロレスラーとして最後の試合をおこなった“革命戦士”こと長州力。12月25日にTwitter公式アカウントが開設されるや現役時代のイメージとは異なるほのぼのツイートが話題を集め、現在のフォロワー数はなんと53.5万人(2020年7月16日時点)。今回はメディコム・トイよりTシャツとソフトビニール製フィギュアが発売されることを記念して、一躍SNSに革命を起こす新インフルエンサーとなった長州さんにいろいろうかがいました。

Text by SHINNO Kunihiko

──昨年12月25日にツイッターを開始されて約7ヶ月経ちましたが、いまの状況をどのようにご覧になっていますか?
ブログは以前からやっていたのですが、全然集まってなかったので、なんでこうなるのかわからないです。内容とか、ブログもTwitterも僕からしたら変わらないですけどね。家内からは「これブログだと」と笑われてますが、その区別すらつかない。
──そもそも、ツイッターを始めようと思われたきっかけは何だったんでしょうか。
きっかけはスタッフから言われて。去年の6月でリングももう降りていますしね。スタッフも軽い気持ちで、「やってみませんか?」と言ってきたのだと思いますよ。書くことがない時は大変ですね。でもスタッフからは「書いてください」とせかされる。じゃあお前がやってみろって言いたくなりますよね。
──3月12日に投稿された「少しづつですが親切な人達に教えてもらいながらTwitterの機能を勉強してます まずはハッシュドタグ 井長州力」というツイートは特に大きな反響を呼びました。
山本(※)という仕事の関係の人間に騙されたようなものです。うまいこと言われて、こちちもその気になってしまったという。あれそんなに面白いですか? 単なる間違いですよね? 何がそんなに面白いのかわからないですね。そういうのが受けるというのも、もうなんだかわからなくなってきますよね。
(※)長年取材してきた雑誌「KAMINOGE」編集長・井上崇宏氏のこと。長州さんは井上氏のことを山本と呼んでいる。
──あのツイートがきっかけで、このたびメディコム・トイより長州さんのツイッターを再現したTシャツが発売されることになりました。
井長州力 TEE
メディコム・トイ直営店舗およびオンラインストア各店、他一部店舗にて発売。
井長州力 TEE 商品ページ
http://www.medicomtoy.co.jp/search/15316.html
サイズ|S~3XLの6サイズ展開
価格|2700円(税別)
発売日|2020年8月下旬発送予定
発売元|イングラム
©️ RIKIPRO
<メディコム・トイ代表取締役社長・赤司竜彦氏からのメッセージ>
敬愛する革命戦士の新たなリングが
まさかWEB上とは思いませんでした。
毎回、読ませて頂くたびに感じるのは
実直で無作為なストロングスタイル。
新しい長州力さんとお仕事をしたく、
今回のTシャツを企画しました。
TWITTER界でも王者に君臨してください!
──ツイッターのアイコン写真、話題になった「井長州力」、アカウント「@rikichannel1203」が正面に大きくプリントされていますが、デザインをご覧になった感想はいかがですか? 
感想もなにも。。。。こんなの外に着て歩くヤツいます? 家族や恋人に白い目で見られますよ(笑)
──いえいえ! それが発表と同時に予約が殺到し、「大きいサイズも作ってほしい」というリクエストに応えて急遽2XL、3XLを加えた全6サイズでの発売となりました。さらに同じくメディコム・トイより「長州力(革命戦士版)」ソフトビニール製フィギュアも発売されます。
SFS 長州力(革命戦士版)
プロレス界のレジェンドをレトロテイストでソフトビニール製人形化するソフビ・ファイティングシリーズより最新作「長州力(革命戦士版)」が登場。完全受注生産につき、お見逃しなく。
サイズ|全高約250mm
価格|8800円(税別)
販売方法|2020年7月24日(金)00:00~2020年8月31日(月)23:59、1/6計画店頭およびメディコム・トイ運営オンラインストア各店にて受注を承ります。
※詳細は弊社サイト(www.medicomtoy.co.jp/)をご覧ください。
発売日|2020年12月発送予定
発売元|イングラム
©︎ RIKIPRO
これは僕の記憶が正しければ以前にも同じようなものがでていましたよね? 違いますかね?
──はい、発売されています! 2014年4月にレジェンドプロレスラー企画第2弾「長州力」、同年10月にレジェンドプロレスラー企画第5弾「長州力(維新軍版)」として発売され、今回が3体目となります。
凄くレトロと言いますか昭和の頃はこういう人形よく売っていましたよね。僕は孫がいるのですけど、孫にもあげようと思います。喜ぶかどうかわからないですが(笑)。
──ツイッターで拝見している、先日1歳の誕生日を迎えられたお孫さんですね! きっと喜ばれると思います! ……ちなみに長州さんのタイムラインはいつも平和ですが、ツイッターには、いい面もあれば人を傷つけかねない悪い面もあります。SNSにおける言葉の力については、どのようにお考えでしょうか?
最近も残念なニュースがありましたよね。言葉は怖いです。特に最近はSNSがどんどん発達しているから、余計に怖いですよね。言われたほうは覚えていても、言ったほうはまるで覚えていないなんてことはよくあるじゃないですか。僕もSNSでは気を付けてはいます。これなら大丈夫だろうと思って書いても、すぐにマネージャーから「削除します」と連絡がくるので、そのたびに頭にくるのですが、自分も気を付けてはいます。
──コロナや自然災害など不安な日々が続きますが、そうした中でも明るく元気に過ごすため長州さんが心がけていることを教えてください。
毎日このニュースが流れてきますね。僕はもうずっと自粛していますよ。もともとそんなに出歩いたりするほうじゃないのですが、それでもこう長く続くと気が滅入りますね。でも仕方ないですよね。頑張るしかないですね。大切な人を守る為にも一人ひとりが自覚を持って行動するしかないですよね。
──お忙しい中、ご回答いただきありがとうございました。最後に長州さんが現在フォローしているのはアメリカのトランプ大統領ただ一人ですが、今後どなたかフォローしたい方はいらっしゃいますか?
フォローしたら何かいいことあるのですかね? 今のところその恩恵はないので誰かをフォローしたいというのはあまりないですね。
問い合わせ先

メディコム・トイ ユーザーサポート
Tel.03-3460-7555

長州力
専修大学時代にレスリングで活躍し、1972年ミュンヘンオリンピックに出場。 1974年8月8日、アントニオ猪木率いる新日本プロレスにて東京・日大講堂におけるエル・グレコ戦で本名の吉田光雄でデビューし、サソリ固めで勝利をおさめる。ファン公募により「長州力」に改名するも、しばらく地味な中堅レスラーであったが1982年、遠征先のメキシコから帰国後に突然新日本プロレスに反旗を翻し、当時、猪木に次ぐスター選手であった藤波辰巳 (現・辰爾)との抗争に発展。この藤波との一連の闘いは「名勝負数え歌」と称され日本中が熱狂し、史上空前のプロレスブームが巻き起こった。 そんな熱狂の中で1983年にマサ斉藤らと革命軍団を結成、その後はアニマル浜口らも合流し維新軍団として絶大な人気を誇った。1984年に新日本プロレスを電撃退団。同年12月に自らジャパン・プロレスを旗揚げし、全日本プロレス/日本テレビに主戦場を移す。 1987年5月、新日本プロレスへ復帰。90年代にはプロデューサーとしても手腕を発揮。全国ドームツアー成功、東京ドーム観客動員記録樹立(当時)など新日本プロレス黄金時代を牽引した。
1998年1月4日、東京ドーム大会において惜しまれつつ現役引退するも2000年7月30日、大仁田厚からの度重なる挑発を受けて有刺鉄線電流爆破マッチで現役復帰。2003年3月にWJ プロレスを旗揚げするも、わずか1年で崩壊。その後、再び新日本プロレスへ電撃Uターン参戦しファンを驚かせた。2010年1月より藤波辰爾、初代タイガーマスクらと共に「LEGEND THE PRO-WRESTLING」をスタートさせ、今に続くプロレスレジェンドブームを作った。2018年より自身のプロデュースイベント「POWER HALL」がスタート。2019年6月26日東京・後楽園ホールにて完全引退。プロレス人生の幕を下ろした。
                      
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