「ISETAN LIVING×HIROCOLEDGE」 LEATHER│ファッションアイテムとしてのレザーアイテム
DESIGN / FEATURES
2015年5月25日

「ISETAN LIVING×HIROCOLEDGE」 LEATHER│ファッションアイテムとしてのレザーアイテム

「ISETAN LIVING×HIROCOLEDGE」
LEATHER│ファッションアイテムとしてのレザーアイテム

「ISETAN LIVING×HIROCOLEDGE」の特集第5回は、伊勢丹リビングの趣味雑貨 レザーアイテム担当バイヤーの服部由布子さんが、デザイン、カラー、機能性のすべてを兼ね備えたレザーアイテムを
紹介する。

人物写真=川本史織文=伊勢丹 リビング営業部 趣味雑貨 レザーアイテム 服部由布子

デザイン面と技術面の両方から、新しさを追求しました

バッグや財布などとちがい、ステーショナリーに分類されるレザーアイテムは、従来“ユニセックス”なものとして、無難な色・デザインでつくられているものが多く、「いつの時代もマッチする」ものが主となっています。
その一方で、伊勢丹の衣料品フロアには“ファッションの伊勢丹”というイメージのもと、ファッション感度の高い女性がたくさんご来店されています。
そのようなお客さまが、お財布を選ぶときのような感覚で手にとってくださるようなファッションアイテムとして捉えられるステーショナリーをつくりたいと考えていました。

今回のHIROCOLEDGEとのとり組みは、そういう意味で、従来の“ユニセックスの定番”から“ファッション感度の高い女性に向けたひとつのファッションアイテム”としての提案にトライしているということが最大のポイントです。

デザインは、無地が主流のなか、型押し技術を使って全面に柄がほどこされており、システム手帳、名刺入れ、ペンケースなど、すべておなじデザインで揃えてお使いいただけます。
色は、ベーシックな黒にくわえ、今年の春夏らしいピンクや、パープルなど、もっているだけで楽しくなるような色が揃いました。

印象的な図柄がほどされたデザインを実現するためには、高い技術をもった職人の力が必要です。
今回は、よく使われる腐食版や銅版ではなく、厚みが2cmほどもある非常に重い真鍮版を使用し、均一に重みと熱をかけることにより、柄をはっきりと出し、年月を経ても戻らないような工夫がなされています。じっくりと圧をかけるために、1時間に押せるのは数枚だそうです。また、革の厚みにはばらつきがあり、均等に力をくわえるのは大変難しいのですが、微妙な調整をしながら均一に柄をほどこす職人技をぜひ感じていただければと思います。

ファッション大好きな方にも絶対に喜んでいただける世界と商品

──高橋理子さんの作品についてどんな印象をおもちですか

ただ単に斬新なものをつくるというのではなく、それぞれのモノの本質を理解したうえで、それを最大限に活かすためのデザインをご自分の世界観のなかでするというスタンスがすごく素敵だと感じます。

今回のレザーアイテムについても、伊勢丹側の「こういうものをつくりたい」という要望と同時に、つくり手の技術や心を組み込む商品にすることを考えてくださいました。

目をひく色と柄。でも主張しすぎずにビジネスシーンでも使えるデザインと同時に、アイテムとして重要な機能もしっかりと兼ね備えたレザーアイテムになりました。

八田バイヤーとの風呂敷について(高橋理子)

服部由布子さん

──今回の
「ISETAN LIVING×HIROCOLEDGE」プロジェクトについて

リビングアイテムの種類は大変多く、これまではそれぞれのアイテムをそれぞれのバイヤーの意向のもとに提案してきました。

しかし、今回のとり組みによって、お客さまにひとつの世界観のなかで多種多様なアイテムを見ていただくことができるという、リビングの世界においては、前例のない企画だと思います。

──3月4日(水)からいよいよ販売です

これだけたくさんのアイテムをひとつのテーマのもとに提案するのははじめてのことで、
私も大変楽しみです。

伊勢丹の衣料品フロアに来てくださっていた、ファッション感度の高いお客さまにも、絶対に喜んでいただけるのではないかと思います。

リビングフロアにはなかなかお越しいただけなかったお客さまが5階フロアに詰めかけてくださるよう、3月4日(水)の開幕まで、商品づくり、展開などの提案方法をさらにブラッシュアップさせて臨みたいと思います。

服部バイヤーとのレザーアイテムについて(高橋理子)

服部バイヤーとのレザーアイテムについて(高橋理子)

今回、服部由布子バイヤーからご提案いただいたレザーアイテムは、システム手帳、ブックカバー、ペンケース、名刺入れの4点です。

これらのアイテムの、使いやすい大きさや仕様、素材などは従来通りというなかで、表現可能な場を模索しました。布地と同様に、革は染めやプリントが可能な素材ですが、革ならではの技術とはなにかと考え、表皮の立体感を生み出す型押しの技術に注目。

一見無地のその質感は、近目では陰影によって柄をはっきりと見ることができます。色を使わない表現加工により、飽きのこない、長くお使いいただける仕上がりになったと思います。

特集│伊勢丹と高橋理子が取り組む、2009年春の「オンリー・アイ」は、毎週金曜日公開更新!

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