メディコム・トイには100%以上の信頼を置いています|MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ
UNDERCOVER デザイナー 高橋 盾さんに聞く(1)
2008年より展開をスタートさせたメディコム・トイとのコラボレーションも今年で10年。不定期にリリースされるアイテムは、いずれもUNDERCOVERの世界観を立体物として見事に表現したものばかりだ。今回はこれまであまり語られてこなかった、この魅力的なコラボについて、高橋氏にメールインタビューにてお答えいただいた。
Text by SHINNO Kunihiko
真っ先にメディコム・トイが浮かんだ
――メディコム・トイの存在はいつ頃からご存じでしたか?
高橋 多分発足当初から知っていたと思います。僕もフィギュア類が好きでアメリカンTOYなどをコレクトしていたのですが、メディコム・トイはその中でも造形のクオリティの高さに驚かされました。
――お持ちだったメディコム・トイのアイテムの中で、お気に入りのものがあれば教えてください。
高橋 AKIRAの島鉄雄、ルパン三世のパイカル。
――コラボレーションをするきっかけについてお聞かせください。
高橋 アンダーカバーオリジナルのフィギュア製作を考えた時に、真っ先にメディコム・トイが浮かんだので。
――ここからは各コラボレーションアイテムについての感想、コンセプト、立体化の際のこぼれ話についてお聞かせください。
UNDERCOVER*SANRIO*
高橋 立体化に関しては100%の信頼を寄せているので、すべてがスムーズでした。本当にいつも感心しますね。
UNDERMAN
高橋 2011 Spring/Summerは通常行なっているファッションショーに代わり、アンダーカバーオリジナルの特撮ヒーロー”UNDERMAN”の撮影を行ないました。RAH(リアルアクションヒーローズ/12インチ可動フィギュア)では主人公のアンダーマンと悪役のピラノイドをリアルに表現したくメディコム・トイに製作を依頼しました。マスクはもちろんのこと、特にコスチュームは実際の生地を使用し、リアルさを追求し細部に至るまで忠実に再現され完璧な仕上がりでした。そしてソフビのデフォルメした表現はメディコム・トイ監修の元、ソフビの老舗ブルマァクに依頼しました。造形は’70年代のクオリティを意識し、着色もすべて手作業の温かみある仕上がりになりました。僕的には元祖と新鋭の二強で製作できたことを誇りに思っています。
GILAPPLE
高橋 GILAPPLEは元々2009年にファッションショーの代わりに発表したオリジナルダークファンタジーストーリーの”GRACE”に登場したものです。リンゴとライトの合体したデザインです。造形に関しては特にライト部分がヴィンテージのバイセクルライトのイメージだったので、いかに古そうなライトカバーにできるかにこだわりました。リンゴ本体の着色もリアルさを追求しています。クロックは時計が見やすいようにサイズアップして仕上げています。
Page02. 言うまでもなく完璧な仕上がり
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UNDERCOVER デザイナー 高橋 盾さんに聞く(2)
言うまでもなく完璧な仕上がり
HAMBURGER LAMP
高橋 これは元々2002年にスケシンちゃん(*CEのスケートシング氏)にデザインしてもらって発売したのですが、復刻の要望が強くその際、サイズを小さくするのと軽量にしたかったのでメディコム・トイに製作を依頼しました。言うまでもなく完璧な仕上がりでした。
GRACE
高橋 グレースは元々僕がぬいぐるみを解体し、はぎ合わせて作ったクリーチャーなのですが、立体化に際しいかにぬいぐるのみっぽいヴィジュアルにできるかにこだわりました。
UNDERCOVER BEAR
高橋 UNDERCOVERのアイコン的くまの親子ですが、元々キャラクター性が強いデザインだったので立体化が適していると思い製作を依頼しました。毛並みの有無は非常に悩みました(笑)。のちのフロアーランプも元のデザインの雰囲気を壊さずなだらかなフォルムに気を使いました。
――最後に、これまでメディコム・トイとコラボレーションしてきた感想、今後一緒にやってみたいことなどあれば展望をお聞かせください。
高橋 製作を担当してもらっているメディコム・トイのスタッフはおもちゃコレクターとしての知識が本当に豊富で、僕が思っているイメージを何の問題もなく理解してくれる素晴らしいクリエイターであり製作者でもあります。100%以上の信頼をおいています。これからもアイデアは尽きないので倒れるまでお付き合いください!