JACKSON POLLOCK STUDIO|MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ
抽象絵画というものは
音楽を楽しむように味わえばいい
Text by SHINNO Kunihiko
BE@RBRICK Jackson Pollock Studio Ver.2.0 100% & 400%
BE@RBRICK Jackson Pollock Studio Ver.2.0 1000%
アメリカ・モダンアート界を代表する画家ジャクソン・ポロック。活動初期はネイティヴ・アメリカンの砂絵やメキシコ壁画などに強い影響を受け、キュビスムやシュルレアリスムといったヨーロッパのモダンアートを吸収。そして1947年、ポロックは床に広げたキャンバスに手首のスナップや腕のスイングを効かせて液状の塗料を飛散させる「アクション・ペインティング」と呼ばれる手法によって絵画美術の新たな地平を切り開いた。
ポロックの作品はニューヨーク近代美術館所蔵の『ナンバー1A, 1948』(1948年)やテヘラン現代美術館所蔵の『インディアンレッドの地の壁画』(1950年)が有名だが、日本国内でもDIC川村記念美術館にて『緑、黒、黄褐色のコンポジション』(1951年)、国立西洋美術館にて『ナンバー8, 1951 黒い流れ』(1951年)を鑑賞することができる。
さらに知りたい人には、伝記映画『ポロック 2人だけのアトリエ』(2000年)をお薦めしたい。物語は1941年、29歳のポロック(エド・ハリス)と女性画家リー・クラズナー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)の出会いから、悲劇の大事故までを描いたもの。監督・製作・主演は『アポロ13』の名優エド・ハリス。ポロックの大ファンである彼は10年以上かけて実際にアクションペインティングの手法を学び、この映画に挑んだ。劇中、見事な手さばきでポロックの制作過程が克明に再現されているので、興味ある方はぜひ。
今回、メディコム・トイから発売される Sync. × JACKSON POLLOCK STUDIOの「BE@RBRICK Jackson Pollock Studio Ver.2.0」は、これまで発表されたものとは柄違いとなるニューモデル。作品が制作されたアトリエの色鮮やかな床面のディテールを落とし込んだデザインは、20世紀モダンアートのエッセンスを凝縮したかのような輝きを放っている。生前、ポロックはこう言った。「抽象絵画というものは、音楽を楽しむように味わえばいい」。このBE@RBRICKも同じように味わいたいものだ。
BE@RBRICK Jackson Pollock Studio Ver.2.0 100% & 400%
全高約70mm(100%)/280mm(400%)。2月24日(土)00:00〜3月10日(土)23:59、メディコム・トイ直営各店舗、及びメディコム・トイ運営オンラインストア各店、他一部店舗にて注文受付。1万2960円(税込)。8月発売・発送予定。
BE@RBRICK Jackson Pollock Studio Ver.2.0 1000%
全高約700mm。2月24日(土)00:00〜3月10日(土)23:59、メディコム・トイ直営各店舗、及びメディコム・トイ運営オンラインストア各店、他一部店舗にて注文受付。5万1840円(税込)。8月発売・発送予定。