石川直樹(写真家)× リコーGR DIGITAL III 「エベレスト街道に続く道」
石川直樹(写真家)× リコーGR DIGITAL III
「エベレスト街道に続く道」
2001年、七大陸最高峰登頂を成し遂げた写真家 石川直樹。彼が、エベレスト街道の中間、シェルパ族の住むナムチェバザールを拠点に、ヒマラヤ山脈の山々の美しさをリコー GR DIGITAL IIIにおさめた。
写真=石川直樹文=松尾 大
メモをとるように風景をおさめることができた
ネパール・カトマンズから国内線でヒマラヤ山脈にもっとも近い空港のあるルクラへ。そこからさらに歩いて、シェルパ族の拠点のあるナムチェバザールへ。ここは毎週土曜に市が出る“バザール”。この街からはヒマラヤの山々が見わたせる。エベレストのほかにもさまざまな山がある。山頂部分の尖り方が美しいシェイプのアマダブラム、シェルパ族の聖なる山で登頂することを許されないクンピラ、ほかにもタムセルクやローツェなど6,000~8,000メートル級の山々が連なる。
ただ、今回のように当たり前のように美しい風景を収めることができる期間は限られている。4、5月と10、11月のある期間にしかこれほど雄大な景色がはっきりと見えることはない。夏はモンスーンで、冬は雪に紛れてヒマラヤの全貌はあらわれないのだ。
石川直樹さんは絶好のシーズンである11月にこの地を訪れ、GRを使って風景を撮りつづけた。GRの無駄な機能を省いて写真を撮ることだけに徹した姿勢は、石川さんの琴線に触れた。
「GRはとてもコンパクトで、今回の旅でもベルトループあたりにポーチを付けて、いつでも取り出せるように持ち歩いていました。余計な機能がないから、ただシャッターを切るだけ。ひどい砂埃ときびしい寒さという気候条件のなかでも、それこそ、メモを取るように風景をおさめることができました」
タフで、余計なことを考えずに使える。レンズの性能が高いのでスローシャッターで撮った風景、内蔵のストロボを使って写した風景はコンパクトカメラとは思えないほど美しいものとなった。
石川直樹|ISHIKAWA Naoki
1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2000年、Pole to Poleプロジェクトに参加して北極から南極を人力踏破、2001年、七大陸最高峰登頂を達成。人類学、民俗学などの領域に関心をもち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに作品を発表しつづけている。
2010年12月に最新刊『CORONA』(青土社)を刊行。
RICOH GR DIGITAL III|リコーGR DIGITAL III
速写性とコンパクトカメラのレベルをはるかに超えた高画質で、写真家からも高い評価を得ているGR。「GR史上最高画質」と謳われる最新モデルでは、卓越した明るさを誇る新GR LENS 28mm/F1.9を搭載、より豊かな表現が可能となった。また、新開発の画像処理エンジン GR ENGINE III の採用により、各種ノイズを効果的に低減、色再現性、階調性も大幅に向上した。オープン価格。
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