CASIO Privia PX-S1000 × mesm Tokyo, Autograph Collection  “TOKYO WAVES”に共鳴するクリエイターたちVol.1|CASIO
DESIGN / DIGITAL
2020年10月31日

CASIO Privia PX-S1000 × mesm Tokyo, Autograph Collection “TOKYO WAVES”に共鳴するクリエイターたちVol.1|CASIO

CASIO|カシオ計算機

ここにしかない“何か”がある、大人のための空間――ビルボード・ジャパン 長﨑良太さん

今春、東京・竹芝エリアに誕生したラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」(以下、メズム東京)。同ホテルには客室265室のすべてにカシオの最新デジタルピアノ「Privia PX-S1000」が設置されている。今回は、ビルボード・ジャパンの長﨑良太さんが、その空間を体感。Privia×メズム東京、その魅力とはいかに?

Photographs by OHTAKI Kaku | Text by KOIZUMI Yoko |Edit by TSUCHIDA Takashi

音楽という共通言語がつなぐ縁

「仕事柄、各地のホテルに宿泊していますが、“ラグジュアリー”を標榜する宿泊施設は、『いかに高級か』を突き詰めていく傾向にあります。でもメズム東京はラグジュアリーだけではない質の高さが感じられる。トラベラーであれば、この質感をより深く感じることができると思いますね」
デザインのアクセントをカッパーで統一した16階のChef’s Theatre(シェフズ・シアター)。オープンキッチンから聞こえる“美味しいサウンド”も料理を構成する要素のひとつだ。長﨑さんは「ジビエをいただきました。サービス精神旺盛で、食べることを楽しませてくれる。ここでの食もエンターテインメントでした」と堪能した様子。
今回、Privia×メズム東京を体感したのは長﨑良太さん。長﨑さんは、国内外のトップミュージシャンが出演するパフォーマンス空間「ビルボードライブ」の企画・運営責任者である。
メズム東京は“TOKYO WAVES”をコンセプトに、波のように絶えず変化する東京の街を反映するコンテンツやサービスを提供することを目的に誕生した新しいホテルブランドだ。ホテルにはゲストの五感を魅了し、思わぬ出会いや新たな発見となるようなオリジナリティあふれる体験をもたらすツールやコンテンツが散りばめられているが、そのひとつがCASIOの最新デジタルピアノ「Privia PX-S1000」である。
「僕らビルボードは音楽を魅せること、CASIOさんは音楽を普及させること。両者の取り組みは異なりますが、われわれには“音楽”という共通言語があります。そんな関係もあり、“カジュアルに触れてもらおう”と、ビルボードライブの楽屋にCASIOさんのデジタルピアノを置いたんですね。すると、世界の名だたるアーティストたちがこぞって弾きはじめる――とにかくずーっと触っているんですよ」
常に触れている理由は、音の再現性の高さにもあるだろう。「ハンマーでピアノ線を叩いている音を忠実に再現する、その技術力に驚く」と長﨑さん。そしてメズム東京の客室に置かれたPriviaを見て、別な感慨を持ったようだ。
「プロダクトデザインが優れているとインテリアとしても機能するんだと実感しましたね。もちろん実際に弾けて、しかも音のクオリティが高い。たとえ弾けずともスマホとBluetooth®でつなげればスピーカーにもなる。用途がひとつではないことにデジタルツールの便利さを感じます」
「メズム東京には1階から客室までギミックがあります。ホテル内のあらゆる場所にこだわりのデコレーションがあり、長期滞在するとさらに面白さを実感できる。“ここにしかないものがある”、そんなホテルです」

コンテンツはもっと自由でフェアな存在になる

長﨑さんは1978年、大阪市内に生まれた。英語が堪能な祖父母と、ビートルズの追っかけだったという母の影響で、自然と洋楽に親しんでいたという。
「完全な洋楽マニアです。ジャンルにこだわりなく、本当に何でも聴いていました」
“アメリカナイズされまくり”の学生時代、アルバイトでさまざまな音楽の仕事に触れることで、洋楽コンサートの裏側を知り、のめり込んでいく。
「学歴不問で、バリバリに仕事ができるロン毛金髪の先輩とか、面白そうな人ばかりがいる業界で、自分の好きなアーティストと仕事ができる。社員としてどうかと誘われて、すぐに大学を中退して、飛び込んだんです」
以来20年、やっていることの本質は変わらないし、これからも同じ――はずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大により音楽業界、とくに興行部門は大転換を求められることになった。ビルボードライブも例外ではない。しかし長﨑さんは、その大転換に、次なる可能性も見ている。
「ビルボードライブで行ったライブ配信の視聴者は見事に全国に散らばっていました。これまで多くの人に映像を観てもらうことはテレビ局にしかできないことでしたが、プラットフォームが整備されたことで、誰もが配信者になれる。そして世界中で、それを観ることができる。実にフェアだ、と感じてます」
それを後押しするのが、価値観の多様化だ。
「これまではマスを狙うことが音楽業界の常套手段でしたが、今後は桑田佳祐やユーミンのような全国民に愛されるようなアーティストは出にくくなるでしょうね。2020年以降はコロナを境に、音楽業界にもいくつもの新しい価値観が生まれてくるでしょう」
今後しばらくは、多くの既存のモノが淘汰されつつも、東京は前進するだろうと話す。
「東京はロンドンやニューヨークなどにも引けを取らない、世界有数の大都市です。この街を俯瞰して見れば、さまざまなジャンルで世界と勝負できる“最先端”がたくさんあるし、世界に打って出るぞとアピールしています。それがTOKYOの強みだと思います」
たとえ勝負のルールが変わっても、東京はその変化に合わせて新たな勝負を仕掛けることができる。それもまた“TOKYO WAVES”なのだろう。
「サイズ感といいインテリア感といい、あまりにも部屋にマッチしているので、特注品かと思いきや純正品で驚きました」と笑う。グランドピアノの豊かで美しい響きを追求した音質や、グランドピアノさながらの鍵盤タッチなど、デジタルを超えた“質”を備えた。「これだけ高機能なのに、手に入れやすい価格であることに感心しています。楽器は豊かさの象徴だと思いますが、廉価にすることで人に演奏する機会を届けている。その姿勢は音楽愛にあふれているし、僕は勝手にシンパシーを感じています」

ここにしかないエンターテインメントを楽しむ

価値観の多様化を具現化しているもののひとつ、それがメズム東京だ。
「稼働率を重視した、マスを狙うホテルなら、デジタルピアノはまず置かないですよね(笑)。 コンセプトのつくり方、ホスピタリティ、フレンドリーな接客、どれをとっても仕事をしているなぁと感じます。だからただ泊まるのではなく、趣味があり、自分がある人こそ、より楽しめる場所――ここは人を選ぶ。その潔さがいいし、豊かな大人のための空間なんです」
ではここに泊まってもらいたいミュージシャンは誰かを尋ねると、長﨑さんは「セルジオ・メンデス!」と即答した。
「大変な親日家で、前ノリはもちろん延泊もする。それはバカンスにライブがくっついているんじゃないかと誤解するほど(笑)。だから日本のホテルにも美食にも詳しいし、あれやこれやと本当に注文が多いんです(笑)。でもメズム東京ならば、どや顔で連れてきたい!」
彼のピアノパフォーマンスを考えれば、部屋で過ごしながら、Priviaを存分に味わい尽くしてくれそうだ。
「部屋も素晴らしいですけれど、僕が最初に「お!」と感じたのは、エレベーターに乗ってロビー階(16階)に到着したとき。あえてクランクを設けて視界を制限しているのですが、それによってロビーが広がりをもって目に入ってくるんです。食事もサプライズはあるけれど狙い過ぎない塩梅が感じられます。どちらも考え抜かれた演出であり、ここには“エンターテインメント”があるのだと感心しました」

機種名|Privia PX-S1000BK

  • サイズ | 幅1322×奥行232×高さ102mm
  • 質量 | 11.2kg
  • 音色数|18
  • 価格|オープン
メズム東京、オートグラフ コレクション
住所|東京都港区海岸1丁目10番30号 ウォーターズ竹芝タワー棟4Fおよび16F~26F)
客室数|265室(客室フロア17F~26F)
付帯施設|レストラン『シェフズ・シアター』、バー&ラウンジ『ウィスク』、宴会場『ザ・バンケット』、クラブラウンジ『クラブメズム』、フィットネス
料金|6万5527円~(1泊1室 2名朝食付、税・サ込)
Tel.|03-5777-1111
URL|https://www.mesm.jp
アクセス|JR山手線・京浜東北線 / モノレール浜松町駅より徒歩6分、新交通ゆりかもめ竹芝駅より徒歩3分
問い合わせ先

カシオ計算機 お客様相談室
Tel.03ー5334ー4909
https://casio.jp/emi/

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Privia PX-Sシリーズ スペシャルページ
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