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2021年2月27日
CASIO Privia PX-S1000 × mesm Tokyo, Autograph Collection “TOKYO WAVES”に共鳴するクリエイターたちVol.5|CASIO
CASIO|カシオ計算機
クリエイターと親和する場所――MEGUMIさん
2020年4月、東京・竹芝エリアにオープンしたラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」(以下、メズム東京)。“オートグラフ コレクション”とは、独自性、高い品質、ホスピタリティを備えた唯一無二の個性を持つホテルに冠されるマリオット・インターナショナルが展開するブランド名であり、メズム東京では「TOKYO WAVES」をコンセプトに、絶えず変化する東京の“今”をベースとしたサービスやコンテンツを展開している。なかでも注目なのが、同ホテルの全265室のすべてに用意されたカシオのデジタルピアノ「Privia PX-S1000」だ。今回、女優のMEGUMIさんがPrivia×メズム東京の魅力に触れた。
Photographs by OHATAKI Kaku|Text by KOIZUMI Yoko|Edit by TSUCHIDA Takashi
東京であって、東京ではない空間
「私がホテルに求めるのは、その空間もさることながら、やはりホスピタリティです。『そんなところに気づいていくれるんだ』という感動が味わえると、もう一度訪ねたいと思います。そのベースになるのがオペレーションですが、お客さまに気持ちが伝わるように回すことは難しいし、その大変さが分かるからこそ、素敵だと思いますね」
そんな“オペレーション”を、メズム東京で体験したとMEGUMIさん。
「バレーサービスの方が私のクルマを分かってくれていて、とてもスムーズに預けられたんです。その後も、すっと部屋(チャプター4)に連れてきていただいた。それこそすべてが“流れるよう”で、嬉しくなりました」
そしてもうひとつ、MEGUMIさんの心を動かしたのが眺望だ。
「ハワイのコンドミニアムみたいだと思いました。最大の魅力は抜け感があることですね。超高層階のホテルならともかく、26階という高さで、これほどの抜け感がある贅沢な場所は東京ではほかに知らない。東京なのに東京じゃないと思わせる不思議な場所です」
大人が上手に遊べる場所が東京には足りないと思っていたが、今回、「ホテルがあった!」と再認識したそうだ。
「メズム東京は過度にラグジュアリー感を出していない、その加減が本当にお洒落ですよね。こうした大人向けの場所って、実は東京には少ないんです。バー(16階)やラウンジ(25階)からの景色も美しい。これまで東京のホテルのバーは、遊びの選択肢になかったのですが、改めて“いいな”と思いました」
また多くのクリエイターたちにとっても、メズム東京との親和性は高いのではないか、とMEGUMIさん。
「東京には面白いことを手掛ける人たち、なかったものを創出する人たちが多く集まります。彼らの発信が時間をかけて、波のように広がっていく中心が東京であり、ホテルはそのなかでもカルチャーを発信する場所になり得ると思います。多くの文豪たちが旅館に“おこもり”して作品と向き合ったように、こうした空間に身を置くことはクリエイターにとって必要ではないでしょうか。ここで出会ったものからインスパイアされて、次の作品が生まれることもあるかもしれない。そうなれば素敵ですよね」
ピアノは、もっとも優しい楽器
コロナ禍。気分が落ち込みがちな毎日のなかで、どうテンションを上げていくのかを考えたとき、女性にとって服や靴、化粧をすることは大切だとMEGUMIさん。
「あえて丁寧に服を選ぶとか、派手な服を纏うとか、念入りにお化粧をするとか。ただ家の中で過ごすにしても、この“あえて”が気分をガラリと変えてくれます。ですからテンションを上げたいときは、ありとあらゆる“あえて”をやりました(笑)」
そしてもうひとつ、「意識を“無”にできる最強の武器が楽器」と話す。
「毎日過ごすなかで『明日は何するんだっけ?』『ごはん、作らなきゃ』『昨日の件、連絡しないと』と、頭の中は常に過去と未来を行ったり来たり、同時進行的にいろんなことを考えていて、空っぽにできるわずかな隙もない。ですが、楽器を弾いている時間だけは“今”にフォーカスできる。“無”の状態になれるツールとして楽器は素晴らしいと思います。またいい音が出せたとき、自分がほどけていくようにも感じますしね」
Priviaを前にして、被写体としての凛としたMEGUMIさんからすっと力が抜け、柔らかなMEGUMIさんへと変わっていった。その変化が、彼女の言う“自分がほどけていった”ときだったのだろう。
「Priviaはミニマルでスタイリッシュですよね。インテリアとしてもお洒落だし、家にも置きやすいサイズ。それでいてピアノとしての存在感があるのもいい。なにより鍵盤の手触りに木のような温もりがあるのも気に入りました。ピアノは誰でも押したら音が鳴ります。ほかの楽器は音を出すまでに高いハードルがありますが、ピアノには弾けなくても音が鳴る手軽さ、優しさがある。そういう意味でもピアノは最強の楽器かもしれませんね」
動き続けて生まれたもの、生まれるもの
最近、「自分は動いていないとダメな性分」ということに、改めて気づいたそうだ。
「コロナ禍で、正直、ぼーっとしてしまうかと思ったんですが、フタを開けたらそんなことはまったくなくて。大掃除したり、ファスティングしたり、インスタドラマを撮ったり、マスクを作ったり、家の中を駆け回ってました。そんな動かずにいられない自分を再認識して、そういう性分の自分をこれからも引き受ける覚悟を決めました(笑)」
MEGUMIさんは現在39歳。彼女を含めて、その上の世代は「女優は、(オファーを)待つのが仕事」と教育されてきたと振り返る。しかし、YouTuberやInstagrammer、TikTokerがさまざまな表現を提案しているのを見て、「これでいいのか?」と疑問を持ったそうだ。そして始めたのがホームページ「+コラボレート」である。
「どんな小さな喫茶店でもホームページを持っている時代なのに、実は、芸能人の多くが自分のホームページを持っていないんです」
「+コラボレート」は、単に自身の出演作や出演番組を紹介するのではなく、若きクリエイターたちの才能の発信場所としても使ってもらいたいと、4年前にスタート。クリエイターたちに“MEGUMI”を提供し、作品創りが行われている。しかもそれら作品は、彼女の許可や二次使用料の制約なしに、自由に使っていいという太っ腹企画だ。
「当初は『そんなことやってどうすんの?』といった否定的な言葉を投げられて傷つきました。けれども、思えば日本の文化は否定から入るのがお約束。いまはネガティブなことを言われても『つまり誰もやっていないということね!』と、むしろ前向きになれるようになりました」
ほかにもフリーマガジンの発行や、金沢でのカフェ経営、コスメのディレクションを手掛けているが、こうしたことも最初は否定されてきたという。もちろん現在はどれもが成功、なかでも「+コラボレート」は、クリエイターと企業をつなげることもでき始めたと、MEGUMIさんは頬を緩める。
昨年からは、ショートドラマや映画のプロデューサー業にも進出。海外では制作に関わる女優も多いが、日本ではまだ少数派。そんななかで自身の新たなジャンルを切り拓くべく、日々、奔走している。
「やったことないことばかりで、もうドキドキです。ですが今年はデビューから20周年。マネージャーとも相談して、今年は走って行こう、すべてやろう、全部やり尽くそうと、決めています」
「もう気合しかないです」と、清々しい笑顔を見せるMEGUMIさん。彼女もまたTOKYO WAVESの中心にいるひとりだ。
機種名|Privia PX-S1000BK
- サイズ | 幅1322×奥行232×高さ102mm
- 質量 | 11.2kg
- 音色数|18
- 価格|オープン
メズム東京、オートグラフ コレクション
- 住所|東京都港区海岸1丁目10番30号 ウォーターズ竹芝タワー棟4Fおよび16F~26F)
- 客室数|265室(客室フロア17F~26F)
- 付帯施設|レストラン『シェフズ・シアター』、バー&ラウンジ『ウィスク』、宴会場『ザ・バンケット』、クラブラウンジ『クラブメズム』、フィットネス
- 料金|6万5527円~(1泊1室 2名朝食付、税・サ込)
- Tel.|03-5777-1111
- URL|https://www.mesm.jp
- アクセス|JR山手線・京浜東北線 / モノレール浜松町駅より徒歩6分、新交通ゆりかもめ竹芝駅より徒歩3分
問い合わせ先
カシオ計算機 お客様相談室
Tel.03ー5334ー4909
https://casio.jp/emi/
問い合わせ先
Privia PX-Sシリーズ スペシャルページ
https://music.casio.com/ja/products/digital_pianos/privia/