CASIO Privia PX-S1000 × mesm Tokyo, Autograph Collection “TOKYO WAVES”に共鳴するクリエイターたちVol.2|CASIO
DESIGN / DIGITAL
2020年11月30日

CASIO Privia PX-S1000 × mesm Tokyo, Autograph Collection “TOKYO WAVES”に共鳴するクリエイターたちVol.2|CASIO

CASIO|カシオ計算機

音楽が心を調律してくれる――日本メンズファッション協会 小林一衛さん

今年4月、東京・竹芝エリアに誕生したラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」(以下メズム東京)。ホテル名にある“オートグラフ コレクション ホテル”とは、高い独自性を持つホテルに冠されるマリオット・インターナショナルが展開するコレクションラインの名称だ。その独自性のひとつが、客室265室すべてにカシオの最新デジタルピアノ「Privia PX-S1000」が設置されていること。今回、日本メンズファッション協会の小林一衛さんが、その空間を訪れ、Privia×メズム東京の魅力を体感した。

Photographs by OHTAKI Kaku | Text by KOIZUMI Yoko |Edit by TSUCHIDA Takashi

ベストドレッサー授賞式に相応しい音楽とは?

日本で“ベストドレッサー”という単語を根付かせたのが、日本メンズファッション協会主催の「ベストドレッサー賞」。同イベントは1972年にスタート、いまでは冬の風物詩になっている。この「ベストドレッサー賞」の企画・運営に携わっているのが、日本メンズファッション協会の小林一衛さんだ。
例年、会場には2000人超の来場者と多くのマスコミ関係者が集う。授賞式はそんな規模に相応しい華々しさがあるのだが、小林さんはずっと足りないものを感じていたという。それが音楽だ。
1969年、東京都出身。大学卒業後、インテリア系のメーカーに勤務。その後、生命保険会社に転職する。「大学卒業後は本当に生意気で、つねに“広い世界に飛び出したい”と思っていました。転職した生命保険会社で素晴らしい先輩方に出会って、仕事とは何かを学びました。そして、ご縁があって2009年から日本メンズファッション協会に籍を置いています。渉外部の仕事ですか? 賞の運営はもちろん、営業もするし、冊子の制作もするし……何でも屋です(笑)」
「授賞者は、スポットライトを浴びながら登壇するのに、概ね60秒を要します。この間に流していたのが出来合いの楽曲。会場の雰囲気に合わせようと試行錯誤を繰り返していたのですが、どれもしっくりこない。やはり『出来合いの音ではダメだ。音楽はナマに限る!』という思いを強くするようになりました」
そんな小林さんの思いは夢となり、その夢を叶えたのがカシオだった。
「6年前から、ご縁があって賞の音楽を担当していただいています。楽曲は授賞される方のイメージに合わせてすべて変えているのですが、どんな楽曲になるかは当日まで秘密。これも授賞者に大変好評で、後日、『あの時の音源が欲しい!』なんて言っていただくこともあるんです」
ホテル最上階26階にある「チャプター4 スイート リュクス(chapter 4 Suite Luxe)」は180㎡のリビング、ダイニング、ベッドルーム、キッチンスペース、60㎡のバルコニーを備えた上質な空間。「色の使い方が落ち着いていてきれいですね。インテリアもシンプルで上質なものを揃えていて、ラグジュアリーホテルにありがちな過剰なゴージャスさがなく、本当に寛げる。素晴らしい設えです」

Priviaとメズム東京がつくる心を調律する時間

メズム東京は“TOKYO WAVES”をコンセプトに、刻一刻と表情を変える東京の街を反映するコンテンツやサービスを提供することを目的に誕生した新しいホテル。ホテルにはゲストの五感を魅了するオリジナリティ溢れるツールやコンテンツが用意され、新しい発見、思わぬ出会いを楽しめる。そのひとつが、客室すべてに設置されている「Privia」だ。
「デジタルピアノが全室に置かれているということに驚きました。国内外のホテルとは、取材や勉強会、講演会などの仕事でもご縁があるのですが、こういうラグジュアリーの表現方法もあるのかと感心しています」
授賞式の構成の悩みどころは、去年とどう違いを出すか。「お客様は主に会員の皆様で、毎年来場される方も多い。ですから常に変化を感じていただけるよう、演出をしています」。
そしてメズム東京とPriviaがつくる時間について話をはじめた。
「音楽は、たとえ他者と空間を共有していても、そこに一人になれるエリアをつくってくれるものです。音楽を聴いたり、楽器に触れているうちに、気持ちをニュートラルにしてくれたり、気分を上げてくれることもあるでしょうし、自分でも気づかなかった感情に向き合えることもある。音楽は、自分と語り合うためのツールでもあると思うんです。客室にPriviaが一台置かれているだけで、心を調律してくれる――これがもたらす価値は大きいと感じます」
約60㎡という広さのバルコニー(※チャプター4 スイート リュクス)の眼下には浜離宮恩賜庭園の緑が広がり、眼前は隅田川から空につながる都心とは思えない贅沢な景色を楽しめる。船舶の汽笛の音、潮風から海との距離の近さも体感できるのだ。「東京で、ここまで広いバルコニーを備えたホテルは珍しいですね。都心にあってこれだけの景色が楽しめて、風や自然を感じられる。ほかにはない魅力だと感じました」。

ファッションは、着こなしから生き方へ

ファッション意識の向上、ファッション産業の発展と各界の文化交流を目的に、石津謙介氏によってつくられたベストドレッサー賞も今年で49回目を迎える。石津氏はアイビールックの生みの親で、ヴァンジャケット(VAN)創業者だ。
「以前は“着こなしが上手”“おしゃれ”といった万人受けするキーワードで選ばれていましたが、いまは“その人の生活のスタイル、生き方を含めてファッションである”という視点で選考しています。たくさん洋服を持っていなくても、特別高い服を纏っていなくても、独自のスタイルを見つけている方をリスペクトしています」
何を着るか、何を食べるか、何を飲むか、何を観るか、どこで遊ぶのか、どこに泊まるのか――そのすべてがファッションを構成する要素、個性だ。
「人が集う理由のひとつに個性があります。新しいことをしようという環境も個性であり、そこが一番の魅力になる。メズム東京もそうした個性があるからこそ、人が集うのでしょう。日本の洋服文化は、歴史こそ浅いものの、いまや東京は、パリやロンドン、ニューヨークに引けを取らない“スタイルを持った街”となりました。それは洋服文化が成熟するなかでも、次の個性を模索し続けているからで、絶えず『さぁ、次はどうする?』と問うているように思います」
この問いかけに答えを出し続けることで、常に街は揺らぎ続ける。この揺らぎこそが“TOKYO WAVES”を生む原動力となる。
日本メンズファッション協会では、2004年から新人クリエイターやアーティストのなかから、将来が期待される人物に対して「ベストデビュタント賞」を授与している。
「かつては川久保 玲さん、ヨウジヤマモトさん、イッセイミヤケさんといったカリスマたちが、“日本”を世界に連れて行ってくれました。彼らに続き、自分たちも世界に打って出ようと頑張っている若手がたくさんいます。こうした次世代がいることが、業界の活性化には欠かせない。われわれ日本メンズファッション協会は、その下支えができるようになりたいですね」

機種名|Privia PX-S1000BK

  • サイズ | 幅1322×奥行232×高さ102mm
  • 質量 | 11.2kg
  • 音色数|18
  • 価格|オープン
メズム東京、オートグラフ コレクション
住所|東京都港区海岸1丁目10番30号 ウォーターズ竹芝タワー棟4Fおよび16F~26F)
客室数|265室(客室フロア17F~26F)
付帯施設|レストラン『シェフズ・シアター』、バー&ラウンジ『ウィスク』、宴会場『ザ・バンケット』、クラブラウンジ『クラブメズム』、フィットネス
料金|6万5527円~(1泊1室 2名朝食付、税・サ込)
Tel.|03-5777-1111
URL|https://www.mesm.jp
アクセス|JR山手線・京浜東北線 / モノレール浜松町駅より徒歩6分、新交通ゆりかもめ竹芝駅より徒歩3分
問い合わせ先

カシオ計算機 お客様相談室
Tel.03ー5334ー4909
https://casio.jp/emi/

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Privia PX-Sシリーズ スペシャルページ
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