netatmo|個人向け気象ステーション「Weather Station」
netatmo|ネタトモ
フランスのイノベーション企業が作った個人向け気象ステーション
現代の“百葉箱”になる「Weather Station」
身近な環境(天候)と世界の気象の変化が、いながらにして手に取るようにわかる ― 気温、湿度、CO2濃度などを自動計測し、毎日の快適な“自分環境”づくりをサポートする、スマートデバイス連動型の最新IoT(Internet of Things)機器が、仏・ネタトモ社の「Weather Station(ウェザーステーション)」。雨量計や室内用追加モジュールもラインナップに加わって、アップルストア、amazon.co.jp、家電ショップなどで販売されている。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
快適な生活環境づくりと行動に役立つ
屋外用と室内用のふたつのモジュールから成るウェザーステーションは、屋外と室内の環境データを計測し、その計測値をWi-Fi経由でアプリを通して、スマホ、タブレット、コンピューターで見られるように転送する、個人向けの気象ステーションだ。
室内の気温、湿度、CO2を計測し、換気のタイミングを教えてくれたり、屋外の気象状況をリアルタイムで測定し、外出時やレジャーなどに最適な装備を予測するのに役立ったりと、健康的で快適な室内の環境作りをサポートしてくれる。
赤ちゃんやペットとの暮らしにも最適
ウェザーステーションの測定する項目で注目したいのは、CO2(二酸化炭素)レベル。CO2レベルは屋外ではつねに400ppm以上あるが、人の活動による変動が大きい屋内では、通常400ppmから5000ppmの間で変化している。
レベルが2000ppmを超えると眠気や軽度の頭痛を引き起こす原因になるが、その半分にあたる1000ppmを目安に換気をおこなうことが理想で、ウェザーステーションはCO2レベルが1000ppmに達した時点で黄色に点灯すると同時に純正アプリを通じてアラート(警告メッセージ)を表示。2000ppmに達すると赤色に点灯して2度目のアラートを送信する。
ビッグデータを共有する世界地図
また、ウェザーステーションは、IFTTT(イフト)という仕組みを利用することにより、たとえば、公開されているレシピのなかから「屋外気温が0度以下になったらテキストメッセージを送る」、「子供部屋の騒音が一定のレベル以上になったらメールで知らせる」といったレシピを選んで利用したり、自分でレシピを作ってIFTTTのサイトに登録することもできる。
さらに、世界150カ国以上をカバーするウェザーステーションの測定結果は、ユーザーの許可を得た屋外ユニットのデータが公開されていて、ネタトモが提供する無償のWebアプリ(ウェザーマップ/気温、湿度、気圧、向こう1週間の予報を表示:http://www.netatmo.com/ja-JP/weathermap)を通じて閲覧が可能。世界各地のウェザーステーションからの情報をマップ上で俯瞰できる。