Bsize|ワイヤレス充電器「REST」iFデザインアワード2014を受賞
Bsize|ビーサイズ
スマホ、タブレット、カメラなどをワイヤレス充電
「REST」iFデザインアワード2014を受賞
代表の八木啓太氏が2011年に一人で立ち上げたデザイン家電メーカー「Bsize(ビーサイズ)」から、昨秋にリリースされたワイヤレス充電器「REST(レスト)」。ドイツ・ハノーバー工業デザイン協会が主催する「iF design award 2014」にて、見事「iF product design award 2014」を受賞した。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
杉間伐材を使用した次世代トレー
「REST(レスト)」は、スマートフォンなどで採用が進む、Qi規格(Wireless Power Consortiumが策定したワイヤレス給電に関する国際規格)対応のワイヤレス充電器。デザイン家電メーカー「Bsize(ビーサイズ)」にとって、グッドデザイン賞、red dot design賞を受賞した、LEDデスクライト「STROKE」につづく、ふたつめのプロダクトだ。
見た目はシンプルなトレーのようなフォルムで、材質は杉の圧縮材。縦横12cm、厚さ1.2cmの中に、回路などを内蔵している。名前は、スマホが休む(=REST)ための台であり、森(=FOREST)から生まれた製品であることに由来して命名されたという。
スマートフォンはもちろん、デジタルカメラやモバイルバッテリー、タブレットなど、Qi対応のあらゆる製品に対応し、置くだけで充電できる。これにより、機器ごとのACアダプタや充電器、ケーブルなどが不要となる。
RESTに用いられている杉は木目が粗く柔らかい素材のため、今まで家具や家電には適さないといわれる素材だった。これを加熱圧縮技術を応用し、杉の厚みを半分に圧縮。硬度を3倍に高めたことで、初めての国産杉間伐材を使用した家電が実現したのだ。
4615作品の中から選ばれたプロダクト
今回、RESTが受賞した「iF design award」は、60年の歴史のある、世界的に権威あるデザイン賞。毎年、全世界の工業製品を対象に、「コミュニケーション」、「プロダクト」、「パッケージ」の3分野で、優れたデザインを選定。2014年度は、世界55カ国から4615件の応募があり、各国の専門家からなる、49名の審査員が厳正に審査した。独創性や美しさ、素材の選択、人間工学や技術革新などが高く評価され、今回の受賞となった。
充電器であることや、充電する行為を意識させない杉の質感が、リビングや寝室のインテリアと調和。空間のなかに、自然に溶け込んでいくだろう。