エレキット初の本格的プッシュプルアンプ「TU-8340」登場|DIGITAL
DESIGN / DIGITAL
2016年11月10日

エレキット初の本格的プッシュプルアンプ「TU-8340」登場|DIGITAL

DIGITAL|「半自動バイアス調整」システムを搭載した真空管アンプ

真空管の音色の違いを楽しめる

電子工作キット「エレキット」の企画・開発・製造を行なうイーケイジャパンは、本格的なプッシュプルステレオアンプキット「TU-8340」をリリースする。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

ボタンを押すだけでバイアス調整が可能

「EL34プッシュプル真空管アンプキット(TU-8340)」は固定バイアス方式を採用しながら、真空管の差し替え時に必要なバイアス調整をワンタッチで行なえる「半自動バイアス調節システム」を搭載する。

真空管のバイアス(電圧)には大きく分けて「固定バイアス式」と「自己バイアス式」がある。プッシュプルアンプにおいては「固定バイアス式」の方が効率が良く、特性が異なる真空管にも対応できるメリットがある。

しかし通常は真空管1本1本に対してメーターをみながら電圧を手動で調整する必要がある。そこでバイアスをボタンのワンタッチで調整できる「半自動バイアス調整システム」を開発。加えて、バイアス調整を行なうブロックは多くの部品によって構成されるために完成済のモジュールとし、組み立てを容易にした。

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手軽さだけでなく音質にも配慮し、カップリングコンデンサには無誘導構造で高周波の特性も良好なPP(ポリプロピレン)フィルムコンデンサを採用。自分好みの音作りが出来るよう、他のコンデンサへの交換のために、十分なスペースを確保している。チューブラー形のコンデンサであれば、Ø31×57mm程度のものまで取り付けが可能だ。

初心者にも扱いやすいTU-8340。これを機に奥深い真空管アンプの世界を味わってみてはいかがだろうか。

TU-8340
サイズ|約W450×H200×D336mm
電源電圧|AC100V 50/60Hz
入力端子|LINE×1
出力端子|スピーカー出力端子(4~6.3Ω、8~16Ω) 金メキネジ式ターミナル(バナナプラグ使用可)
価格|11万8000円(税別)

問い合わせ先

イーケイジャパン

https://www.elekit.co.jp/

           
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