キヤノン|ついにミラーレスが登場!
DESIGN / DIGITAL
2014年12月25日

キヤノン|ついにミラーレスが登場!

Canon|キヤノン

ついに登場!

キヤノンのミラーレス「EOS M」

2008年にパナソニックが先陣を切ったミラーレス一眼カメラ。以来カメラメーカー各社が参入し、今や一眼レフ市場に迫る規模に成長した。そんななかついにカメラ界の巨人キヤノンが沈黙を破り、来る9月ついにミラーレス一眼を発売する。その名も、「EOS M」。

Text by SUGIURA Shu(OPENERS)

一眼レフEOSで培った技術をコンパクトサイズに凝縮

スマートフォンのカメラ機能向上は、コンパクトデジタルカメラ市場の縮小を招いた。その反面、スマートフォンのカメラとははっきりと差別化を図ったミラーレスという存在が、新しい市場を開拓。一眼レフのような大きなカメラはいらないが、スマートフォンよりはいい写真を撮りたいという層が急増し、「カメラ女子」なる言葉も巷に溢れるようになった。

今回満を持して登場した、「EOS M」。これまで一眼レフ市場を牽引してきたキヤノンの「EOS」「EOS Kiss」シリーズのエントリーモデルとも位置づけられる。

発表会には新垣結衣さんと妻夫木聡さんも登場

ズームレンズを装着したEOS M

注目のスペックはどうか。画質やボケ具合を大きく左右するセンサーサイズは、「EOS Kiss」と同じAPS-C。他社で言うと、ソニーのミラーレスNEXシリーズやペンタックスKシリーズと同じで、ミラーレスとしては最大サイズのセンサーだ。有効画素数は1800万画素。ISOは12800で、暗いシーンでも早いシャッタースピードで明るくノイズを抑えた画像が得られる。

オートフォーカスは、高速なピント合わせを実現する位相差AFと、精度に優れたコントラストAFの両方を行うハイブリッドCMOS AFを採用。高速で高精細なピント合わせが可能なほか、動画撮影では動く被写体にもスムーズにピントを合わせ続けることができる。

業界最後発の業界最大手、ミラーレスにさらなる進化をもたらすか

同時に発表されたレンズ「EF-M」は2本。標準ズームレンズ「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」は、高画質小型化を実現し、手ぶれ補正機能を内蔵した。ポートレイトから風景写真まで幅広く対応する。もう一本の単焦点「EF-M22mm F2 STM」は、23.7mmと小型ながらF2と明るく暗所での撮影に強いほか、ボケ味も美しく、ミラーレス一眼ならではの「プロっぽい」作品を目指すのに最適だ。

カラーはブラック、シルバー、レッド、ホワイトの4色

単焦点レンズ「EF-M22mm F2 STM」

カラーのラインナップは、ブラック、シルバー、レッド、ホワイトの4色。
販売形態は、標準ズームレンズ「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」がついたレンズキット(キヤノンオンラインショップ販売予定価格8万4800円)、単焦点レンズ「EF-M22mm F2 STM」がついたレンズキット(同7万9800円)、ボディのみ(同6万9800円)で購入できるのはブラックだけとなっている。

標準ズームレンズ「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」と単焦点レンズ「EF-M22mm F2 STM」がふたつついたダブルレンズキット(同10万9800円)には、これまでのEOS用レンズEFレンズを装着可能にするマウントアダプタも同梱。すでにEFレンズを持っているEOSユーザにとっては、嬉しいセットだ。

業界最大手のキヤノンがついにミラーレスに参入した事実は大きい。成熟したミラーレス市場を他社よりも長く注視し続け、高性能なままコンパクト化を図ったEOS Mは市場にどんなインパクトをもたらすか。他社メーカーにとって大きな刺激となるこのニュースは、ミラーレスカメラをさらに充実させ進化させるきっかけとなるだろう。

キヤノン

Tel.050-555-90002

http://cweb.canon.jp/eos/index.html

           
Photo Gallery