Design
2014年12月19日

カリフォルニアの手仕事に触れるふたつのエキシビションが開催

EVENT|CURATOR’S CUBEが1周年

カリフォルニアの手仕事に触れるふたつのエキシビションを開催

「まだ評価が定まっていない才能を知ってもらうために、また才能ある人のユニークな眼を通してあたらしい視点を獲得してもらうために」をコンセプトに、ランドスケーププロダクツが虎ノ門で運営するギャラリースペース「CURATOR’S CUBE(キュレーターズ キューブ)」。オープンから丸1年を迎える今月、注目すべきふたつのエキシビション「st/co tokyo show 2014」「Ruth Kneass and Llane Alexis Exhibition curated by st/co」が開催されている。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

絶妙な作品群とキュレーションに注目

日本での藍染め修行を経て、アートディレクター・八木保氏のもとで働いた経験をもつマット・ディック氏によって設立された「small trade company(以下st/co)」。彼らが今回おこなうエキシビションが「st/co tokyo show 2014」だ。奄美大島を拠点に活動する、泥染め職人・金井志人氏の助けを借りて作成したというクルタ(インドの民族衣装)のコレクションと、メーカーとコラボレーションしたハウスウエアを展示する。日本の文化や人からさまざまな影響を受け、「モノ作りはメディテーション(瞑想)」と語るマット・ディック氏の深淵なモノ作りに触れることができそうだ。

その「st/co」がキュレーションを務めるのがもうひとつの展示「Ruth Kneass and Llanne Alexis Exhibition curated by st/co」。ルース・ニース氏はカリフォルニア生まれの女性作家。北カリフォルニアの渓谷やビーチなどの大自然のなかでインスピレーションを受け、幼少期からモノ作りに親しんできたという。今回はダイナミックなモビールを披露。一方、ヤネ・アレクシス氏はキューバ・ハバナ出身のアーティスト。リサイクルの端布素材と針と糸を組み合わせた作品で知られていて、自由で予想外のプロセスを経た手仕事は、デザイナーやアーティストにもファンが多い。

各作品はもちろんのこと、どのようなキュレーションで空間が構成されるのかも興味深い本展へ、虎ノ門近辺の散策も兼ねて出かけてみてはいかがだろうか。

「st/co tokyo show 2014」
「Ruth Kneass and Llane Alexis Exhibition curated by st/co」
日程|11月6日(木)~12月25日(木)
会場|CURATOR’S CUBE
営業時間|12:00~19:00
東京都港区愛宕1-1-9
Tel. 03-6721-5255
http://curatorscube.com

           
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