東京・西麻布で「Windsor Department 03」エキシビション開催
著名デザイナー3組が考えるウィンザーチェアとは?
東京・西麻布で「Windsor Department 03」エキシビション開催
藤森泰司氏、INODA+SVEJE、DRILL DESIGNの3組のデザイナーから成る、ウィンザーチェアを研究するデザイングループ「Windsor Department」。彼らが直感を頼りにリサーチした内容を、言葉ではなくカタチとして発表するエキシビション「Windsor Department 03」が、9月9日(火)から14日(日)まで西麻布のギャラリー ル・ベインで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi(OPENERS)
あらたに導き出したウィンザーチェアの現在形をデザインプロセスとともに展示
17世紀の後半にイギリスの庶民が生み出したというウィンザーチェア。座板に脚と細長い背棒を直接組み合わる形状が特徴で、永きにわたり実用品として愛されてきた。このウィンザーチェアの歴史や使われ方、そしてデザインにえもいわれぬ魅力を感じて“ウィンザー的なるもの”への問いかけを繰り返し、2011年から研究してきたのが国内外で活躍するデザイナー3組による「Windsor Department」だ。
1組目の参加者、藤森泰司氏は家具デザインを中心に建築家とのコラボレーションやプロダクト・空間デザインを手がけるデザイナー。近年は家具的な思考を掘り下げ、スケールを問わずさまざまなデザイン分野へと領域を広げている。
また猪田恭子氏とデンマーク出身のニルス・スバイエ氏による「INODA+SVEJE」は、イタリアでデザインを学んだふたりが2000年にコペンハーゲンで結成したデザインチーム。2003年からはミラノに拠点を移し、家具や医療機器、スピーカーなどのプロダクトデザインを手がけ、世界的デザインアワードIF賞・金賞など数多くの栄誉に輝いてきた。
林裕輔氏と安西葉子氏による「DRILL DESIGN」は2001年に設立。「デザインは目的ではなく未来をつくる手段」という考えのもと、プロダクトデザインを中心に、グラフィック・パッケージ、空間デザインなど、カテゴリーを越えたデザインとディレクションをおこなっている。
そんな彼らの3回目の“研究発表”となるのが、9月9日(火)から始まるエキシビション「Windsor Department 03」だ。六本木の喧騒から離れた路地裏にたたずむ会場では、彼らが今回あらたに導き出した現在形のウィンザーチェア3脚とともに、これまでに生み出してきたウィンザーチェア10種類をそれぞれのデザインプロセスと合わせて展示する。
広い空間に静かに置かれたウィンザーチェア。「Windsor Department」のメンバーが考える“ウィンザー的なるもの”とは何なのか。静けさと洗練された印象を同時にもちあわせた独特の味わいを存分に愉しみたい。
「Windsor Department 03」エキシビション
会期│9月9日(火)~14日(日)
時間│11:00~19:00
会場│ギャラリー ル・ベイン
東京都港区西麻布3-16-28
オープニングレセプション
日程│9月9日(火)
時間│18:00~20:00
ギャラリートーク
日程│9月13日(土)
時間│16:00~18:00