フォルクスワーゲン、ライフサイクル全体のCO2はディーゼルよりEVの方が少ないとの結果を公表|VolkswWagen
CAR / NEWS
2020年6月9日

フォルクスワーゲン、ライフサイクル全体のCO2はディーゼルよりEVの方が少ないとの結果を公表|VolkswWagen

Volkswagen|フォルクスワーゲン

ライフサイクル全体のCO2はディーゼルよりEVの方が少ないとの結果を公表

フォルクスワーゲンは2019年に、「ゴルフ」のディーゼルモデルとEVモデルのCO2排出量を調査したリポートを公表。よりCO2排出量が少ないのは電気自動車であると、認証済みライフサイクル アセスメント(LCA)の結果から判明したという。

Text by YANAKA Tomomi

EV生産時にいかにCO2を減らし、再生可能エネルギーを使うかが今後のカギ

7代目ゴルフを使ってライフサイクル アセスメント(LCA)を実施したフォルクスワーゲン。調査から得られる研究結果を活用することで、エミッションの低減につなげていくという。
アセスメントの結果、7代目「ゴルフ TDI」のディーゼルモデルは、ライフサイクル全体を通した排出量の平均値が140gCO2/kmに対し、「eゴルフ」は119gCO2/kmになるとしている。
内燃エンジン搭載車では、CO2排出量のほとんどがその使用段階、つまり化石燃料のサプライチェーンとその燃焼から発生。ディーゼル車の場合、その数値は111gCO2/kmとなり、同等のEVの場合、使用段階における排出量は62gCO2/kmと大幅に低下するとのこと。
内燃エンジン搭載車とは対照的に、EVのCO2の排出量の大部分は生産段階で発生。LCAによると、ディーゼル車の生産段階におけるCO2排出量は29gCO2/kmだが、EVでは57gCO2/kmに。その主な原因はバッテリーの製造と原材料の複雑な採取工程によるもので、これらの排出量はライフサイクル全体のCO2排出量のほぼ半分を占めるという。
そして、使用段階におけるCO2排出量は、エネルギー源により変化。再生可能エネルギーの利用が増えれば、それに応じて使用段階におけるCO2排出量は減少していく。
また、リチウムイオンバッテリー技術の進化とサプライチェーンの最適化により、2019年より生産が開始されているEV専用シリーズ「ID.」用バッテリー製造時のカーボンフットプリントは「eゴルフ」に搭載されているバッテリーと比較すると、容量1kWhあたりの排出量が25%以上削減されており、再生可能エネルギーを使用した場合、可能な削減幅は約50%にまで増加するという。
CO2排出量削減を最も左右するのが使用段階のエネルギー源であり、EUミックスという通常の電気で計算すると62gCO2/kmに対し、再生可能エネルギー源からの場合はわずか2gCO2/kmまで低減することも可能だ。
車両1台あたりのCO2換算をトン数で表した数値が2015年は43.6トンだったフォルクスワーゲン。しかし、2025年までに30%削減することを目標に掲げているという。
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