コルベットもついに電動化へ──ハイブリッドAWDモデル「シボレー コルベット E-Ray」がデビュー|Chevrolet
CAR / NEWS
2024年6月4日

コルベットもついに電動化へ──ハイブリッドAWDモデル「シボレー コルベット E-Ray」がデビュー|Chevrolet

Chevrolet Corvette E-Ray|シボレー コルベット E-Ray

コルベット初の電動化&全輪駆動モデル「コルベット E-Ray」日本導入

ゼネラルモーターズ・ジャパンは、ハイパフォーマンススポーツカー「シボレー コルベット」の史上初の電動化かつ、全輪駆動モデルとなった「シボレー コルベット E-Ray(イーレイ)」の日本導入を発表した。6月7日(金)から6月30(日)まで予約受注を受け付ける。

Text by YANAKA Tomomi

0-96km/h加速は2.5秒。歴代最速の加速力を手に入れたコルベット

近年、脱炭素社会の実現に向けた環境規制の強化や電動化技術の発展を背景に、高性能スポーツカーの電動化が加速している。
その象徴的な出来事が、ポルシェ911シリーズに初のハイブリッドモデルが追加されたことだ。ポルシェ911は半世紀以上の歴史を持つ伝統的なスポーツカーだが、時代の要請に応えるかたちで、パワフルな内燃機関とモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。高い走行性能と環境性能を両立したモデルとなった。
ポルシェ911史上初のハイブリッドモデルである新型「911GTS」
ご存じのようにポルシェ以外でも、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンといった名だたるスーパースポーツブランドが、ラインアップの電動化を進めている。バッテリーやモーターの制御技術の急速な進歩により、ハイパフォーマンスと環境性能の両立を図ることができるようになったからだ。
そして今回、70年以上の歴史を持つコルベットに革新的な電動化モデル「コルベット・イーレイ」が加わった。
コルベット ・イーレイはモーターがフロントアスクルを、6.2リッターV8エンジンがリアアスクルを駆動する「eAWD(電動化による全輪駆動)」を搭載するハイブリッドモデル。
センタートンネルには1.9kWhの駆動用リチウムイオン電池が配置され、最高出力162ps、最大トルク125Nmを発生するフロントモーターに電気を供給する。
一方、リアアスクルは現行と同じくミッドシップにレイアウトされた最高出力502psの6.2リッターV型8気筒の「LT2」エンジンによって駆動。システム全体で664psとなり、時速60マイル(約96㎞/h)到達まで2.5秒というコルベット歴代最速の加速力を手に入れた。
搭載されるバッテリーは、プラグインハイブリッドのような外部給電式ではなく、エンジンが稼働した状態で時速26km以上の走行時や減速時にフロントモーターを使用して充電。
そして巡航時などにモーターがアシストすることでエンジンの4気筒モードの使用範囲を拡大でき、燃料消費を抑える効果も持つ。
ユニークなことにエンジンとモーターには機械的なつながりは一切なく、それらを緻密に制御することで安定感とドライバモビリティの両立を図っているという。
運転モードは、グランドツアラーらしく「ツアー」や「ウェザー」をはじめ、「レーストラック」「スポーツ」など8種類を用意。なかでも注目なのは「ステルス」モードで、電気モーターのみでの駆動が可能に。住宅街や早朝など、静かに走行したい場合に効果を発揮してくれる。
この「ステルス」モードの最高速度は72㎞/h、最大航続距離は4.8~6.4㎞となり、上限速度を超えたり、アクセルを強く踏み込んだだりした場合には、自動的にエンジンが始動する。
また、車内のセンタースクリーンにはインフォテイメント内の専用装備「イーレイ パフォーマンスApp」が、走行中のモーターとエンジンの動きなどのパフォーマンスデータをリアルタイムに表示。ドライブ中の挙動をコックピットからモニタリングできるという。
エクステリアは現行の「コルベットZ06」と同様のワイド&ローボディで、エッジを効かせたシャープなボディラインやパワフルなプロポーションなどが健在。さらにイーレイ専用デザインとして、パールニッケル鍛造ホイールが足元を彩る。
日本仕様には、最上級グレードとなる「3LZ」を設定。広範囲にスウェーデッドマイクロファイバーやレザーを使用し、ハイクオリティな空間が演出されたほか、バケットシートやスポーティなカーボンステアリングなども標準装備されている。
コルベット・イーレイの2024年納車分の日本導入モデルは15台と僅少。またボディカラーの組み合わせもリップタイドブル― メタリックのボディカラーとスカイクールグレーのインテリアカラーの組み合わせのみとなる。
2024年以内の納車を希望する場合には、6月7日(金)~6月30日(日)の受付期間中に、シボレー正規ディーラーでの抽選販売への申し込みが必要。さらに、2025年以降は、申し込み順での納車となる。
2025年以降の納車モデルではリップタイドブル―メタリックのほか、ブラックやアークティックホワイトなど5色のボディカラーから選択が可能。
ステアリングは全車右ハンドル仕様。価格は2350万円となる。
Chevrolet Corvette E-Ray|シボレー コルベット E-Ray
ボディサイズ|全長4,685×全幅2,025×全高1,225㎜
ホイールベース|2,725㎜
車両重量|1,810kg
エンジン|6,156㏄ V型8気筒
最高出力|<エンジン>396kW(502ps)/6,450rpm
     <モーター>119kW(162ps)/9,000rpm
最大トルク|<エンジン>637kW/5,150rpm
      <モーター>165Nm/0-4,000rpm
駆動方式|全輪駆動
トランスミッション|8段AT
タイヤサイズ|前275/30ZR20 後345/25ZR21
問い合わせ先

GMジャパン・カスタマー・センター
Tel.0120-711-276 受付時間 (9:00-18:00年中無休)
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