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2015年3月6日
EVから家庭への給電、規格統一|SHIFT JAPAN
日産 三菱自動車
EVから住宅へ電力供給する規格を統一
日産自動車と三菱自動車が、電気自動車(EV)から家庭などに電力を供給する規格の統一をすすめていると、8月13日、読売新聞が報じた。電力管理のスマート化で課題となっている各社による規格のちがいが解消されていけば、今後ますますこの市場は発展しそうだ。
Text by OPENERS
事実上の国内統一規格?
東日本大震災後、「走る電池」としてますます注目されるようになった電気自動車。日産と三菱はそれぞれ、電気自動車と家庭などをつなぐための装置を今年度中に発売するが、現状両社のシステムに互換性がないため、たとえば日産の装置を住宅に導入した利用者はずっと日産のクルマしか選べないという不便もあるという。
電気自動車の蓄電池は、一般家庭1~2日分の消費電力をためることができ、その電流は直流のため、家庭などに供給するには交流に変換する装置が必要となる。日産と三菱という、国内電気自動車市場を牽引する両社が規格を今後統一すれば、事実上の国内統一規格ともいえる。
近い将来には、EVが蓄電池として社会のエネルギーインフラの一端を担うことが想定されていることから、いまOPENERSではEVを“社会性を得たクルマ”という意味を込めてSNV(ソーシャル・ネットワーク・ビークル)と唱えている。そんなSNVの普及にむけて、今回の規格統一への動きは大きな一歩になることだろう。