Ferrari│フェラーリ プーマとの長期契約の延長
CAR / NEWS
2015年3月18日

Ferrari│フェラーリ プーマとの長期契約の延長

Ferrari│フェラーリ

プーマとのパートナーシップ契約を延長

フェラーリは、プーマとのパートナーシップ契約の長期延長を締結したと発表した。

文=谷中朋美

2011年末までにあたらしいコレクションを発表

これまで6年間にわたるパートナーシップを結んできたフェラーリとプーマ。今回の契約の延長により、プーマは今後もフェラーリライセンスのフットウェア、アパレル、アクセサリーなどの販売を全世界で継続するほか、「スクーデリア・フェラーリ」(フェラーリのモータースポーツ部門)のチームに向けたレーシングスーツを開発、公式サプライヤーを務める。

近年のF1は、新興国などでの開催が増え、フェラーリをはじめとするモータースポーツへの注目も広がっているため、両社のパートナーシップは商業的にも大変意味のあるものだという。両社は2011年末までにあたらしいコレクションを開発、発表する予定としている。

また、モータースポーツの分野において長い歴史をもち、スポーツ、ライフスタイル、両面において確固たる地位を確立しているプーマ。なかでも、プーマが開発した難燃性技術は、安全性と快適性を維持しながらもF1の世界でもっとも軽いレースウェアを開発、ドライバーのレースウェアに革新をもたらした。プーマは今後も「スクーデリア・フェラーリ」に最新技術を採用したチームウェアやレーシングスーツを提供し、フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサのドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの獲得をサポートするという。

フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロは「プーマのプロダクトデザインや開発、レーシングウェア技術に対する取り組みは比類ないもので、これからもあらゆる面において我われをおどろかせてくれることでしょう。フェラーリにとって、ライセンス・アパレルやフットウェアが今後のビジネスの鍵となることは明白で、プーマとの関係を継続するという以上のよい選択肢はないと確信しています。この先何年もプーマとともに歩んでいけることを心より願っています」とコメントした。

BRAND HISTORY
“カヴァリーノ・ランパンテ”、日本では“跳ね馬”と称されるエンブレムに胸躍らせるファンは少なくない。サーキットではその激しい走りに観衆は熱狂し、ストリートでは端麗なシルエットと甲高いサウンドで人々を魅了するクルマ、それがFERRARI(フェラーリ)だ。F1、市販車のいずれにおいても、スピードを極めるこのブランドは、創業者であるエンツォ・フェラーリの情熱がいまなお強く息づいている。

1898年にイタリアのモデナで生まれたエンツォは、10歳のときボローニャで見たレースに感激し、いつしか自分もレーシングドライバーになろうと思うようになる。一途な思いは着々と実現へ向かい、1920年、エンツォはついにアルファ・ロメオのテストドライバーとなった。そして、おなじ年のタルガ・フローリオではアルファのドライバーとして参戦、見事2位の記録を残している。

しかし、やがてエンツォの興味はレーシング・チームを運営することへと移り、1929年にスクーデリア・フェラーリを立ち上げて、アルファのレース活動を引き受けることに。その手腕を発揮するにもかかわらず、1939年にはアルファとの関係は解消され、第二次大戦後の1947年、自前のV12エンジンを積む「フェラーリ125」を引っさげてレース活動を再開。ここからスポーツカーブランドとしてのフェラーリが歩みはじめた。

その後、フェラーリはフィアット傘下に入り、現在はフィアットグループの会長を兼任する社長のルカ・モンテゼーモロのもとで、ブランドの魅力を高めつづけている。ラインアップは、V12エンジンを積む「599」「599 GTO」「SAアぺルタ」「458 イタリア」「フェラーリ・カリフォルニア」、そして初の4WDモデルとしておおいに話題を呼んだ「FF」である。

           
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