フォード GTがデトロイトで復活。デトロイトモーターショー 2015|Ford
CAR / MOTOR SHOW
2015年1月15日

フォード GTがデトロイトで復活。デトロイトモーターショー 2015|Ford

Ford GT|フォード GT

デトロイトモーターショー 2015

フォード GTがデトロイトで復活

現在北米で開催中のデトロイトショーで、フォードから新世代のスーパースポーツが登場した。往年の名称を受け継ぎ、まったくあたらしいクルマへと生まれ変わった「フォードGT」は、3.5リッターV6ターボガソリンエンジンを搭載し、2016年に市販化がされる予定だ。

Text by OGAWA Fumio

ローンチは2016年を予定

伝説のアメリカンスーパースポーツがよみがえる。2015年の北米自動車ショー(デトロイトショー)で、確実に台風の眼になっていたのは、フォードが持ち込んだ「GT」だった。カーボンファイバーボディにV6エンジンを搭載し、600ps以上を発生するという。

「歴史を振り返ってみると、私たちがいい製品づくりを出来たのは、研究室にこもっていたからでなく、レースに積極的に参加していたからです」。こう語ったのは、フォードモーターカンパニーのマーク・フィールズCEOだ。

車高40インチ(1,016センチ)ゆえにGT40と名付けられた1964年登場のフォードのスポーツカーは、ル・マン24時間など耐久レースでフェラーリに対抗するために開発されたものだった。実際66年から4年連続でル・マンに優勝する快挙を見せ、シンプルなラインをきれいにまとめたスタイリングとともに、現在にいたるまで輝きを失わない自動車のアイコン的存在だ。

フォードはそのイメージをたっぷり盛り込んだスーパースポーツを、2016年に市販すると発表した。

Ford GT|フォード GT

デトロイトモーターショー 2015

フォード GTがデトロイトで復活 (2)

スポーツカー好きの心をくすぐる新世代のフォードGT

新世代のフォードGTのエンジンは、3.5リッターV6ガソリン。ターボチャージャーを2基装着して、600馬力を超える出力と、静止から100km/hまでを3秒で加速する性能を有するとフォードではする。

後輪駆動で、電気モーターは使わない模様だ。サスペンションはF1をおもわせるプッシュロッドタイプで、車高は調整できる。伝統的な価値を持った新世代のスーパースポーツと定義すればいいだろうか。

「フォードGTはフォードがここまでスポーティな価値を顧客に提供できることの証明」とするのは、グローバルプロダクトデベロップメントを担当するフォードグループのラジ・ネア副社長だ。フォードはおなじショーでシェルビー「GT350R マスタング」を発表するなど、2020年までにスポーティなモデルラインナップの拡充をはかることを謳っている。

20インチの大径ホイールの間に、上に跳ね上がるいわゆるシザードアを備えている。着座位置は低く、コクピットには、F1マシンのごとくステアリングホイールが備わり、過剰ではないが、スポーツカー好きの心をくすぐるディテールに満ちている。

フェラーリ「458 イタリア」やポルシェ「911GT3 RS」などがライバルとも目されている。価格も、日本への導入計画も未定という。

           
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