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2015年9月29日
フランクフルトショーの、もうひとつの華|IAA 2015
66th Frankfurt International Motor Show|第66回 フランクフルトモーターショー(IAA) 2015
フランクフルトショーの、もうひとつの華
プレミアムブランドがこぞって開発を競うSUVを筆頭に、次世代のエコカー、そして各社ユニークなコンセプトカーを披露し、盛り上がりをみせた今年のフランクフルトショー。だが会場を彩るのは、なにもクルマばかりではない。現地から小川フミオ氏が最後のリポートをお届けする。
Text by OGAWA Fumio
美しい金髪のそばにはクルマがある
2015年のフランクフルトショーの、もうひとつの華は女の子たち(これはどのショーもおなじですね)。クルマの横に立つモデル、クルマの隣りにいて説明を担当するコンパニオン、プレスの受付けをして資料を渡したりするレセプショニストなど、役割はさまざま。
露出度を含め、女性たちの仕事は多様だ。おもしろいのは、彼女たちを見ていると、そのファッションや、何をしているかで、メーカーが押したいコンテンツがわかってくる気がすること。露出度に関しては、昔からフランクフルトショーはかなり抑えめ。その分、地元の学生のアルバイトも使いながら、しっかり企業とクルマのことをレクチャーしてくれるのである。
2015年のフランクフルトショーで、女性の数が圧倒的に多かったのは、フォルクスワーゲン グループ。印象に残ったのは、ブランドによるファッションのちがいである。フォルクスワーゲンが洗いざらしのTシャツを着せた若者を多く配していたのに対して、おなじグループのシュコダは襟付きノースリーブで少しお姉さん。アウディは上着も着て上品さを強調していた。
もうひとつ、印象的だったのは、ブロンドの女性が多く目についたこと。その理由はよくわからないが、照明を反射して、彼女たちの頭が輝いていた。美しい金髪のそばにはクルマがある。混んだ会場でひとつの目印になっていたのは事実である。