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2015年4月27日
CO2 コンシャスなクルマ選び Best3|欧州車編 Vol.4 排気量 ~3.5ℓ
CO2 コンシャスなクルマ選び Best3
欧州車編 Vol.4 排気量 ~3.5ℓクラス Best1 メルセデス・ベンツ SLK 350
メルセデスが1、2位に登場!
このクラスは、ミドルクラスのアッパーモデルをはじめ、よりラグジュアリーなセダンやワゴン、スポーツモデルなど顔ぶれが多彩。高性能モデルが意外や上位にはいった。
文=松尾 大
ドイツ車におけるエンジン開発技術の賜物
Vol.1~3にランクインしていないメルセデスが1位と2位にはいった。しかも、スポーティなSLKと2トンを超える重量級ミニバンVクラスという顔ぶれなのがおもしろい。まず、SLKは305psを発生する高性能な3.5リッターエンジンを搭載しながら、1,500kgとこのクラスとしては軽量なボディのため1位にランクイン。もう少しで200g/kmを切る勢い。たいして、2位に食い込んだVクラスはSLKとおなじボア×ストローク=92.9×86.0(mm)、3,497ccの“272”型V6DOHCエンジンながら、キャラクターにあわせ、より低回転でパワー、トルクを発生するチューニングがなされているため、かなり重量があるにもかかわらず216g/kmにおさえている。
3位は、すでに予約受付が開始され、近日中に日本に上陸予定のポルシェ ケイマンのトップモデル、ケイマン R。昨年発売され、非常に高い評価を得たボクスター スパイダーとおなじ3.4 リッター水平対向6気筒エンジンを搭載し、最高出力は330psを発生するハイパフォーマンスモデルだ。こちらは、CO2排出量もボクスター スパイダーとおなじ218g/kmとなる。
このクラスで言えるのは、スポーティなモデルでもただ出力を追い求める時代ではなく、すでにメルセデスやポルシェというメーカーから200g/kmをターゲットとしたエンジンが開発されているということ。走る楽しみをスポイルせずに、環境に配慮するというエンジン開発技術はさすがドイツ車といったところか。
モデル | CO2排出量 | 排気量 | 最高出力 | 最大トルク | 燃費 | 価格 |
Mercedes-Benz SLK 350 | 209g/km | 3,497cc | 305ps | 250Nm | 9.1km/ℓ(10・15モード) | 754万円 |
Mercedes-Benz V-Class ANBIENTE | 216g/km | 3,497cc | 258ps | 340Nm | 7.4km/ℓ(10・15モード) | 617万円 |
PORSCHE CAYMAN R(PDK) | 218g/km | 3,436cc | 330ps | 370Nm | 9.7km/ℓ | 1,022万円 |
※CO2排出量、および国内データで得られなかった燃費は欧州仕様に基づく。