BMW 6 Seriels|BMWからも4ドアクーペ
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2015年2月27日

BMW 6 Seriels|BMWからも4ドアクーペ

BMW 6 Seriels|BMW 6シリーズ

BMWからも4ドアクーペ

BMWは、ドイツ・ミュンヘンで開催されたメディア向けイベント「デザインナイト」で、次期「6シリーズ」に、4ドアクーペを追加することを明らかにした。

文=ジラフ

ハイブリッドモデルが登場する可能性も

コンセプトカー「コンセプトグランクーペ」の欧州初公開の場にて、BMWの取締役であるクラウス・ドレガー氏は、次期6シリーズに4ドアクーペを追加することを明言した。同車のパワーユニットには、ガソリン、ディーゼルエンジンのほかに、ハイブリッドシステムの搭載も考えられるという。

この4ドアクーペの全長は、おおよそ5,000mmという大型サイズでありながら、全高は1,400mm以下となり、スポーティな雰囲気を醸し出している。サメをイメージしたというスタイリングは、シャープなノーズにはじまり、緩やかに弧を描くルーフラインが特徴。

BMW 6 Seriels|BMW 6シリーズ 01

BMW 6 Seriels|BMW 6シリーズ 02

発売は2012年後半を予定

現行の6シリーズは、2ドアクーペとカブリオレが用意されているが、次期型では4ドアクーペがくわわることによって、より広いターゲットにリーチするのはまちがいない。またクラウス・ドレガー氏が、ステーションワゴンの存在もほのめかしており、そのあたりについても今後注目していきたい。

先だって発表された、アウディA7スポーツバック、9月パリモーターショーでデビュー予定の新型メルセデスベンツ「CLS」の競合となる次期6シリーズ。その発売は2012年後半が予定されている。

BRAND HISTORY
“キドニーグリル”と丸目四灯ヘッドライトにより、ひと目でそれとわかるフロンマスクが特徴のBMW。日本の輸入車市場においてもつねに高い人気を誇っているが、その名前が何を意味するのか、即座に答えられるひとは意外に少ないのではないだろうか。

Bayerische Motoren Werke(バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ)。直訳すれば「バイエルン地方のエンジン工場」という意味だ。前身だったラップ社は、カール・フリードリッヒ・ラップが1913年にドイツのバイエルンに設立した航空機用エンジンのメーカーで、おなじバイエルンの機体メーカーのオットー社と組んで、ビジネスを成功に導く。1916年にはバイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ有限会社と改称。2年後には株式会社に組織変更するとともに、バイエルンの青い空と白い雲をイメージしたプロペラのロゴマークを登録している。

その後も革新的な技術により存在感を高めたBMWだったが、第一次世界大戦の敗戦により、航空機エンジンの製造中止を余儀なくされた。そこでBWMは、もてる技術をモーターサイクルに注ぎ、1923年にはシャフトドライブの「BMW R32」を発表して注目を浴びることに。しかし、それだけでは飽きたらず、オースチンセブンをライセンス生産するディクシー社を買収。これにより自動車ビジネスの足がかりをつかみ、1929年には「BMW3/15 PS」を発売、自動車メーカーとしての歴史をスタートさせている。

ちなみに、BMWと深い関係にあったオットー社は、ガソリンエンジンの理論を確立したニコラウス・アウグスト・オットーの実の息子であるグスタフ・オットーが創立した会社。BMWが内燃機関にこだわるのは、このあたりに理由がありそうだ。

           
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