LAMBORGHINI|ランボルギーニ、謎のニューモデルをパリで発表
ランボルギーニ、謎のニューモデルをパリで発表
イタリアのアウトモビリ・ランボルギーニS.P.A.は、10月に開催されるパリモーターショーで正式発表されるニューモデルの写真の一部を公開した。
今回明らかにされたのは、上にあるきわめて断片的なイメージと、「It’s not just a new Lamborghini. It’s a new world.」(たんなる新型ランボルギーニではない、新しい世界だ)というフレーズのみ。
カーボンファイバーと思しきディフューザーのなかに、あやしく光るツインエキゾーストパイプ──その全体像は、10月1日にパリでアンヴェールされる。
BRAND HISTORY
イタリアを代表するスポーツカーメーカーとして、常に対比されるのがFERRARI(フェラーリ)とLAMBORGHINI(ランボルギーニ)だ。しかし、それは至極当然のこと。なぜならランボルギーニの原点は、フェラーリを超えることだったのだから。
フェルッチオ・ランボルギーニがスポーツカーメーカーのランボルギーニ社を興したのは1963年。彼が47歳のことだ。第二次大戦後、トラクターやエアコンで財を築いたフェルッチオは、それまでに数々のスポーツカーを乗り継ぐが、どれひとつとして彼を満足させるものがなかった。フェラーリも例外ではなく、ある日、フェルッチオがエンツォ・フェラーリに愚痴を並べると、「君はトラクターでも転がしていればいい」と返されたことから、自らのブランドを立ち上げ、打倒フェラーリを掲げたというのはあまりにも有名な逸話だろう。
早速ランボルギーニは1963年のトリノショーに先進のV12と美しいボディを持つ「350GTV」を送り込み、翌年には生産型の「350GT」を世に送り出した。その後は一世を風靡した「ミウラ」や「カウンタック」などを発表するが、トラクター事業のつまずきやオイルショックの影響などから、自らの名を冠したスポーツカーメーカは人手にわたることになる。
その後もランボルギーニ社は幾度も身売りの憂き目に遭うが、1998年、アウディの傘下に収まってからは、順調な成長を見せている。現在はV12エンジンを積む「ムルシエラゴ」とV10の「ガヤルド」をラインナップする。