LAMBORGHINI MURCIELAGO LP640 ROADSTER|ランボルギーニきっての伊達男
Car
2015年4月24日

LAMBORGHINI MURCIELAGO LP640 ROADSTER|ランボルギーニきっての伊達男

LAMBORGHINI MURCIELAGO LP640 ROADSTER

ランボルギーニ ムルシエラゴ LP640 ロードスター

ランボルギーニきっての伊達男

新生ランボルギーニのフラグシップモデルとして2001年に登場した「ムルシエラゴ」。これをベースに、ルーフを切り取った“ムルシエラゴ バルケッタ”がショーモデルとして披露されたのは、2003年のデトロイトショーでのことだった。
喜ぶべきは、魅力に満ちたバルケッタがコンセプトカーに留まらなかったこと。翌2004年のジュネーブショーで、生産型の「ムルシエラゴ ロードスター」として、再びその姿を現したのである。

スーパーカー然としたロー&ワイドなスタイルには、ロードスターならではの精悍さが加えられ、それを維持するためにキャンバストップは脱着式と割り切られた。オープン化に伴うウイークポイントは見あたらず、加速もベースのクーペに比べて遜色のない性能を誇る。実際、最新版のLP640 ロードスターでは、0-100km/h加速は3.4秒とクーペと同一のタイムを叩き出す実力を持つ。

搭載するエンジンは、6.5リッターV12で、車名にも示されるとおり、最高出力は640psをマーク。6段のトランスミッションは、マニュアルに加えて、クラッチレスのeギアが用意されるから、V12の持つ逞しいパワーをイージーに引き出すことができるうえ、都会の渋滞も苦にならない。
ランボルギーニきっての伊達男を手懐けるのは決して難しいことではない。

080507_eac_spec
ランボルギーニ ムルシエラゴ LP640 ロードスター

ボディ|全長4610×全幅2058×全高1132mm
エンジン|6.5リッターV型12気筒
最高出力|471kW[640ps]/8000rpm
最大トルク|660Nm[64.3kgm]/6000rpm
駆動方式|4WD
トランスミッション|6段マニュアル、eギアシステム
価格|4136万4750円(マニュアル)、4241万4750円(eギア)
(2008年5月26日現在)

BRAND HISTORY
イタリアを代表するスポーツカーメーカーとして、常に対比されるのがFERRARI(フェラーリ)とLAMBORGHINI(ランボルギーニ)だ。しかし、それは至極当然のこと。なぜならランボルギーニの原点は、フェラーリを超えることだったのだから。

フェルッチオ・ランボルギーニがスポーツカーメーカーのランボルギーニ社を興したのは1963年。彼が47歳のことだ。第二次大戦後、トラクターやエアコンで財を築いたフェルッチオは、それまでに数々のスポーツカーを乗り継ぐが、どれひとつとして彼を満足させるものがなかった。フェラーリも例外ではなく、ある日、フェルッチオがエンツォ・フェラーリに愚痴を並べると、「君はトラクターでも転がしていればいい」と返されたことから、自らのブランドを立ち上げ、打倒フェラーリを掲げたというのはあまりにも有名な逸話だろう。

早速ランボルギーニは1963年のトリノショーに先進のV12と美しいボディを持つ「350GTV」を送り込み、翌年には生産型の「350GT」を世に送り出した。その後は一世を風靡した「ミウラ」や「カウンタック」などを発表するが、トラクター事業のつまずきやオイルショックの影響などから、自らの名を冠したスポーツカーメーカは人手にわたることになる。

その後もランボルギーニ社は幾度も身売りの憂き目に遭うが、1998年、アウディの傘下に収まってからは、順調な成長を見せている。現在はV12エンジンを積む「ムルシエラゴ」とV10の「ガヤルド」をラインナップする。

           
Photo Gallery