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2015年4月20日
BMW Hybrid|BMWのハイブリッドは2009年中に生産開始
BMWのハイブリッドは2009年中に生産開始
BMWはデトロイトショーにおいて、大型車向けのハイブリッドシステム『アクティブハイブリッド』を「7」「X6」両シリーズのコンセプトカーに搭載して発表した。
文=ジラフ
燃費は従来のエンジンから15%低減
このハイブリッドシステムはV型8気筒ガソリンエンジンに、8段AT、回生時に発電機を兼ねる駆動用のモーター、そして120Vのリチウムイオン電池ユニットを組み合わせたもので、トヨタのプリウスと同様のシリーズ・パラレル式ではなく、ホンダのインサイトにも搭載されるパラレル式が採用される。このシステムを使用することによって、燃費は従来のエンジンから約15%低減させられるという。
パラレル方式では、エンジンの始動や加速時にアシストとしてモーターを利用するが、このBMWの『アクティブハイブリッド』は、リチウムイオン2次電池の容量が800Whであることから、セルの電流容量は6.5Ah程度とみられる。
またインバータなどを搭載する制御ユニットは、放熱を考慮しエンジンより高い位置に設置されることが通常だが、『アクティブハイブリッド』ではオイルパンの横という低い位置が採用された。
これは、その制御ユニットを強度の高いアルミダイキャスト製のボックスに納め、オイルパンだけでなく変速機にもねじ止めすることで、剛性をアップすることが目的のようだが、エンジンが内側排気という構造上、エンジン上部が高温になりやすいということも影響していると考えられる。
この『アクティブハイブリッド』は2009年中に生産が開始されるという。