藤原美智子が語る「どうしてキレイになりたいのか」｜INTERVIEW（4）

BEAUTY INTERVIEW（4）

「文章を書き始めて20年ほどで、著書も30冊を超えました」という藤原美智子さんのインタビュー最終回は、「書いて伝えること」についてうかがった。

Photographs by SUZUKI ShimpeiText by KAJII Makoto （OPENERS）

自分自身、何かを書いて残したいということが出発点ではありませんでした。依頼があって書き始めたのですが、それは幸運なことだったと、今、思っています。

最近では、「若い女性に生き方の示唆をしてほしい」という依頼を受けることが多いのですが、改めて自分の人生を振り返ってみると、書く作業によって自分を見つめることができたんだとわかってきました。でも、40代は最高潮に仕事が忙しいなかで書いていたので余裕もなかったし、いっぱいいっぱいでしたね。

最近になって、「今までの自分の体験を伝えていきたい」と思うようになりました。人間としての本能なのかもしれません。

つくづくと思うのは、生き方と魅力は同一線上にあって、そのなかにキレイもカワイイもあるんだなということです。女性の場合、外見的にわかりやすくキレイだったり可愛かったりすると、伝わりやすいのは事実ですから。

だからこそ、内面とおなじように外見を磨くのは楽しい作業となるんです。それにキレイになることは、いきいきとした生き方にもつながりますからね。

いきいきとしているひとは、心も身体も躍動感があって、それが魅力となっていく。長年、メイクアップで多くの女性の顔をさわってきて、本当にそう思います。