藤原美智子が語る「リアリティとファンタジーのメイクアップ」|INTERVIEW(3)
BEAUTY / THE EXPERTS
2015年2月16日

藤原美智子が語る「リアリティとファンタジーのメイクアップ」|INTERVIEW(3)

BEAUTY INTERVIEW(3)

藤原美智子が語る「リアリティとファンタジーのメイクアップ」

2015年は、「成果が出るように取り組む」という目標を掲げる藤原美智子さん。「やるべきことを毎日、キチンとやる」という毎日の生活から、インタビュー3回目は、メイクアップについてうかがった。

Photographs by HARA EmikoText by KAJII Makoto (OPENERS)

「断捨離」ってどうして大切か知っていますか?

「断捨離」ってどうして大切だと思いますか? 断捨離すると、自分にとって何が必要かがわかりますよね。メイクもおなじなんです。

必要なところにはお粉をのせるけれど、素肌やファンデーションのツヤ感を大事にしたい部分にはのせない。アイシャドウも必要な部分には塗るけれど、不必要な部分には塗らないで素を生かす。つまり大事な部分と、そうではない部分をキチンとわかっていることが大事なんです。それがわかると“リアリティとファンタジーのバランス”がとれるんです。

リアリティだけのメイクアップでは美は広がっていかないし、つまらない。でも自分の悩みや欠点をうまくカモフラージュしながらリアリティは残して、女性ならではのファンタジーを大事にする。このようにリアリティとファンタジーのバランスのとれているメイクが、女性をもっとも美しくすると思っています。

自分のなりたい女性像を頭の隅に置いておく

最近の若い女性はみんなメイクが上手で、欠点のカバーの仕方や、可愛い見せ方がとても上手。肌はキレイだし、アイラインやチークの入れ方も上手だけど、みんなおなじように見える。

とはいえ、若いときは皆、顔がパンと張っているし、自分自身をまだわかっていないし、流行を取り入れることが一番の興味だったりするので、印象が似るのはしょうがないこと。でも、やがて20代後半になってくると、自分の性格や好みがわかってくるし、本来の顔つきが際立ってくる。だからたとえ、ほかのひととおなじメイクをしたとしても違って見えるし、それが個性になってきます。

だから20代後半以降のメイクは、流行プラス“自分のなりたい女性像”を頭の隅に置いてするといいと思うんです。そうすると、知らず知らずのうちに自分の理想に近づけますから。

いつまでも“モテ”を一番の目標にすると、美も幸せも遠のく

女性は元来、みんな可愛い生き物(男性もですが)なんですよね。女性として、あるいはひととして自分の可愛い部分を自然に出せているときというのは、ある意味、幸せな状況だからこそ。それは若いひとよりも、歳を重ねているほうが如実にあらわれますね。

女性も男性も40代ぐらいまでは、モテたいという気持ちが湧くのは当然。それが美しさに磨きをかけたり、仕事に励んだりする原動力にもなったりしますから。でも、いつまでも“モテ”を一番の目標にしていては、美も幸せも遠のくような気がします。

           
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