藤原美智子が語る「私の好奇心と行動力の源にあるもの」|INTERVIEW(1)
BEAUTY INTERVIEW (1)
藤原美智子が語る「私の好奇心と行動力の源にあるもの」
OPENERSのBEAUTYカテゴリーで毎月エッセイを連載中の藤原美智子さん。多忙な毎日のなかで「いかに快適に人生を過ごせるか」を積極的に実践しながら、多くの女性の共感を得ている。今回から4回にわたって、「藤原美智子の今」を語ってもらった。
Photographs by HARA EmikoText by KAJII Makoto (OPENERS)
“これ面白そう”が、どんどん広がっていく
私の行動の基本は、興味のおもむくまま。私の辞書に「面倒くさい」という言葉はないんです。お寿司を食べるとき、真っ先にすきなものから食べるように、面倒くさいと感じる前に先にやっちゃうんです。そういう意味で、私は“重くない”人間かもしれませんね。
とにかく自分の好奇心を満たしたいという思いが強く、たとえば「太りたくないから食べるのを我慢する」のではなく、この食事法はどうだろう? とまず思う。「痩せたい」というより、ゆがみのない身体を味わってみたいから、いろんなストレッチや矯正法に興味をもつ。そういう考え方から始まります。
1月の連載に書きましたが、今はお坊さんのような「禅的」な生活に憧れていて、食事は“足るを知る=腹7分目”という自分になりたいなと思っています。ただ7分目にするのではなく、7分目にするなら美肌になれる7分目にしたい。だからたんなる、カロリー計算は興味はないですね。
三日坊主を克服したい!
6年前にマラソンを始めたのは雑誌の取材企画だったのですが、「8カ月つづけると三日坊主にならず習慣になるに違いない」と思って、その年の8月にニューヨークでハーフマラソンを完走しました。そのことで、“三日坊主の克服法”を体験できたんです。
私は子どものころから、何かをやって、できるようになるとつまらなくなって、いつのまにか止めてしまう性格でした。できるまで、すごーく頑張るんですけどね。それで6年前、「このマラソンを利用しよう」と思ったんです。
年明けに走り始めたころ最初は30 メートルしか走れなくて(笑)、外は寒くて、服を着替えて外に出るだけでも大変。そこで何も考えずに、起きたらすぐランニングウェアを着ることにしました。
心の声を聞かないという克服法
人間って、たとえば寒いと、「今朝は寒いし、夕方にしようか」とか、「明日の方が天気が良さそう」とか、いろんなことを考えだしますよね。いくらでも言い訳できちゃう。あっ、私の場合なんですけど(笑)。
そこで、自分の感情や気持ちを重視しないで、心を無視することにしたんです。言葉を変えると、心をコントロールするということでしょうか。感情も気持ちも大事だけれど、心に振り回されずにコントロールできるようになれれば、三日坊主を克服できると。
コツは、心の声を聞かずに、機械的にやること。そうすると、いつしか洗顔や歯磨きとおなじように毎日の当たり前のことになる。それまでは“心”は封印するというのが、私が会得した三日坊主克服法です。