連載・藤原美智子 2018年8月|大人の目元を簡単に魅力度アップ・下まつ毛際ライン
連載・藤原美智子 2018年8月|大人の目元を簡単に魅力度アップ・下まつ毛際ライン
私が40代から欠かせなくなったメイクテクニック
40代半ば頃から私が取材を受ける時や講演、パーティなど人前に出る時に欠かせなくなったメイクテクニックがあります。それは下まぶたのまつ毛の際にアイラインペンシルでアイラインを引くこと。このときに使用するのは普通の細い芯や“パールなし”のものではなく、太い芯でパールが含まれているもの。私にとってこれは、下まつ毛際に使うアイラインペンシルの必須条件なのです。
Photographs & Text by FUJIWARA Michiko
下まつ毛際に“ちょうど良い”のは、上まぶたとは違う
何故なら、通常の細いアイラインペンシルで下まつ毛際にラインを引くと、クッキリとしすぎてきつくなってしまうし、厚化粧の印象になってしまうから。それに下まつ毛際は上とは違い、少しでもラインがガタつくとそれが目立ってしまう。また細い芯だと、下まつげの粘膜際に引きにくいし痛い。何と言っても、ラインを引く時は目を開けながらするので、その時に先が尖っているものが視界に入ると怖いですから(!)。
こうしたことから下まぶたのまつ毛際ラインは、太めの芯のペンシルのほうが正解ということに。太めだと安定感があるのでサッサッと気軽に引けるし、ガタつかずに引ける。それに濃くてクッキリとしたラインにならないので、自然な印象になる。また太い芯の場合、細いものよりも芯が柔らかなので引いていても痛くないし、怖くない。何よりも、太いので精密ではなくアバウトにしか引けないのですが、下まつ毛際にはそれぐらいがちょうど良いのです。
次に、どうしてパールが含まれてないのは駄目かと言うと、下まぶたは上よりも色が際立つので、濃い色だとキツイ印象になってしまうだけだから。でもパールの輝きがあれば、程よいニュアンスカラーとなって目元に馴染みやすくなるし、瞳がウルウルとした目元に見えるのです。
でもパールと言っても大粒のものではなく、細やかな粒子のものを選ばないと“ウルウルとした瞳”にはならないし、パール粒が目に入りやすくなるので、ご注意を。
下まつ毛際ラインの引き方と効果
下まつ毛際にラインを引くときは手鏡を垂直に立てて、顎を少しだけ引いて、軽く上目使いにしながら引きます。引き始めはどこからでもOK。力を入れずにササッと軽やかに引いてください。
このようにして下まつ毛際にラインを引くとどんな効果があるかというと、眼差しの力が弱まってくる大人の目元に印象深さを簡単に加えられることです。「ニュアンスがあって、存在感のある目元」と言えば良いでしょうか。このような目元は、大人であればこそ引き出せる魅力。だから私自身、40代半ば頃から人前に出るときの必需テクニックになったというわけです。もちろん“ウルウル瞳”にするためにも!
また、大人になると、下まぶたのくすみが気になってくるものですが、それをコンシーラーなどで明るくカバーすることばかり考えている人は発想の転換をしてみて。下まつ毛際にラインを引くと、くすみをラインの色に同化させてカモフラージュすることができます。違う表現をするならば、くすみをアイシャドウとして生かせるということです。このような効果を出すためのお勧めの色はグレー系やブラウン系、カーキ、パープルなどの深みのあるもの。もちろん、それにパーリーな質感であることも忘れずに。
ところで、このように私にとっては無くてはならない存在の太いアイランペンシルですが、条件に合うものはありそうで意外とない。それにお気に入りが見つかっても廃番になるのも早い。それは、この使い方の威力や魅力があまり知られてないからなのかもしれません。自分自身のためにも(苦笑)、このテクニックを一般に広めたいと思っているところです。
コスメデコルテ限定品「アイクレヨン」で、より自然な深い眼差しを
写真の商品は、コスメデコルテから2018年8月21日(火)に発売された限定品の「アイクレヨン」。これはアイラインとしてではなく、アイシャドウのペンシルタイプとして発売されているので、上瞼のアイシャドウとしてはもちろんですが、下まつ毛際ライン用としても使えます。透明感があってニュアンスカラーのような色のつき方なので、下まつ毛際ライン初心者にも気軽にできるのではないでしょうか。ロングラスティングタイプなので崩れにくいのも嬉しい。
5色ありますが、私のおすすめの使い分けは、写真の下から3本は(BR321,BE320,PK820)下まつげ際全体にニュアンスライナーとして。上の2本は(PU120,GD020)ハイライターとして目頭の先端に。引いたあと、指先で軽く馴染ませると、より自然な印象になります。
下まつ毛際ラインは定番メイクに取り入れるだけでOK。ワンストロークで簡単に、ヨーロッパ女性のような洗練された深い眼差しに演出できるテクニックを是非、試してみてください。