知らないって、ホントにもったいない！

ところで便通や腸に良いものといえば、多くのひとがパッと思い浮かぶのは乳酸菌であり、ヨーグルトではないだろうか。私も以前、数種類の果物にヨーグルトをかけたものを朝食にしていた。でも、いつの間にか止めてしまったのだが、それは今ひとつ効果を実感できなかったからだ。それにじつは、ヨーグルトの原材料である牛乳が苦手な体質だったから。やはり、いくら身体にいいといわれているものでも効果を感じなかったり、好きでなかったりしたらつづかないものである。

そして先月、ファスティングを調べているときに見つけたのが「ラクティス」という乳酸菌生成エキス。最初に見たのは青山にあるロー・ジュースバー「Sky High」で、「自分は便秘症じゃないから、必要ないけど……」と思ったが何となく興味が沸いたので、とりあえず5本セットのバラ売りを買ってみることに。あとで調べてから乳酸菌の正しい効用を知ったのだが、それまで私は乳酸菌の効果は便秘解消だけしかないと思っていた。知らないって、ホントにもったいないことである。

家に帰ってネットでこの商品を検索して調べてみると、以前、著書（『免疫力を高める生き方』マガジンハウス）を購入して「ほー、なるほどー！」と感妙を受けた新谷弘美教授がこれを推薦していることが判明。さらにその直後、下田市にある行きつけの自然食品屋さんでも扱っていることがわかり「これは、やっぱり飲んでみるかしないでしょっ！」と、1箱（30本入り）買って、本気で試してみる気になったというわけである。

肌がふっくらハリが出て、きれいな肌色になってきた！

さて「ラクティス」というのは乳酸菌を腸内で増やすエキスで、悪玉菌を退治して便秘改善や免疫力アップ、腸内環境を整えるというもの。でも、これだけならヨーグルトやほかの乳酸菌の商品と何ら変わりがないように思うが、これがほかとちがうのは「乳酸菌が作りだした乳酸菌を増やすエキス」であること。つまり自分のお腹の中の乳酸菌を元気にして守り、育てるというものなのだ。そして牛乳ではなく、無農薬・無化学肥料で育てた大豆が原料であることも私好み。

さてさて、飲みはじめてどんな手応えがあったかというとじつは、しばらくはその効果があまりよくわからなかった。それどころか飲みはじめて3、4日は便秘体質ではない私が便秘になってしまった。それ以降は便秘も解消したので、好転反応というものなのだったのだろうか。良さに気づいたのは、飲みはじめて3週間を過ぎたころ。そのころ「なんか最近、肌の調子がいいなー」と思っていたのだが、それはいまや習慣となっているローフード食生活のおかげか、試しに使用している化粧品のおかげなのかなと思っていた。もちろん、それらの効果もあると思うが、あるとき、「そうだ！　腸がきれいになっているからだ！」と気づいたのだ。

その時、ふっくらとしたハリのほかに、きれいな肌色の肌になっていたのだが、それで思い出したのだ。ずい分前に医療用の乳酸菌をいただいて飲んでいたことがあったのだが、そのときもおなじような肌色になったということを。なんというか、独特のふっくらとしたきれいな肌色になるのだ。内視鏡で撮った腸の写真を見ると、健康な腸はふっくらとしていてきれいな色をしているが、ちょうど肌もおなじようになるのだ。新谷教授はそうした腸のようすを“腸相”と表現していて、腸の状態がダイレクトにすべてにあらわれるという。生まれたときは皆、腸はきれいで柔らかいが、成長する過程で、いろんなものを食べたり飲んだり、または出す具合などによってドンドンと変わっていく。だから、腸内環境を整えることこそが健康と美容を維持するカギだとおっしゃっている。

全方位から腸に良いこと！

その効果を「やっぱり！」と深く納得したのは、さらに数日後。1ヵ月分を飲みつくしてしまったので、以前購入した自然食品屋さんに買いにいったら在庫がないという。2、3日後に届くと言われたのだが、何しろ下田市にあるお店なのでつぎの週末にしか買いに行けない。つまり一週間、飲めないということだ。2ヵ月はつづけて飲んだほうがいいと聞いていたので、「元に戻っちゃうかなー」と懸念していたら案の定、その2日後に暴飲してしまったら口のまわりにブツブツが！　そして3日後にはハリと肌色が低下してきた（多分、そのちがいは自分にしかわからないと思うのだが）。これはマズイ！　と、バラ売りをしているジュースバーに駆け込んで手に入れて飲んだら、翌日にはブツブツが少し収まり、そのつぎの日にはふっくら感と肌色が戻ってきた。私は自他ともに「良いも悪いもすぐに反応する」という体質なので、こうした症状がすぐにあらわれたりするのだと思うのだが……。

それにしても腸って、こんなにも影響力があるなんて知らなかった！　こうなったら乳酸菌を摂り入れるだけでなく、全方位から腸に良いことを心がけて“超・腸美人”を目指すしかない！　もちろん、最終目的地は“超・肌美人”である。